Fat?こんばんは。
今日は予告通り「広田のヘな道」をお届けします。
今回のお題は“チーム・エキセントリック”。
そうです11月7日の名古屋大会で限定復活する、伝説のタッグチームです。 チーム・エキセントリックとは、2002年前半にGAEAマットを震撼させたタッグチームで、私のレスラー人生は、コスプレと、このエキセントリック抜きには語れません。

コスプレ路線に目覚めてからの数年間、私の試合はほとんどシングルマッチでした。私もおいしさ半分、意固地半分で“一匹娘。”などと名乗っていた時期もありましたが、まあ要するに、主流とは別枠だったということです。
実際、タッグマッチの戦い方はほとんど忘れていました。

しかし、2003年3月の後楽園で長与・広田組vs関西&天野組というカードが組まれました。真ん中くらいの試合順だったので、そんなに深い意味があってのカードではなかったと思います。
ただ、私のパートナーはあの長与です。確かにデビューしたての頃、しばらくタッグを組んでもらった時期はありましたが、クラッシュ2000の赤いほうの長与です。

「このカードを一過性の物にしてしまうと、またしばらくは組めないな…」

そう考えた私は、ダメモトでとりあえず何かやってみようと考えました。
他の選手には絶対に出来なくて、私には出来る事……。
それは、長与をアゴで使うことでした。

とにかく中途半端は良くないので、徹底的に使ってみました。
長与には有無も言わさず従わせましたが、結構うれしそうでした。

そして、この試合がベースになって、私が“班長”、長与が“日直”を名乗る、チーム・エキセントリックが誕生したのです。

ちなみに何故、班長と日直なのかというと、私が思いついた一番権力のある役割が班長だからです。
そして“日直は班長にたてつく事が出来ない”という私の実体験から、長与を日直に任命しました。

このチームで活動するにあたり、私は当時日本で公演を行ったWWEに影響を受けました。私のしゃべり口調には、ロック様が宿っていたし、初期のコスチュームはハーディーズがモチーフ。ワームやスピンルーニーもやったし、トーク時の「Fat?」は言うまでもなく、ストーンコールドのパクリです。

とにかく最初はWWEのおいしいとこ取りで、もう、ごちゃ混ぜでしたが、不思議と真似しているうちに、無駄な部分が省かれ、段々とエキセントリックならではのオリジナリティが出てきました。

個人的に大きかったのは、トークがこれまでの前撮りによるスクリーン上のものから、リング上での生トークに変わったことです。ここで学んだライブでのトークというスタイルは、今も続いています。


…と言うことで、エキセントリック前編はここまで、後編は明日掲載します。残念に思ったあなた。でもこれは、みんなのパケ代を心配しての事です。
それでは明日、こうご期待。
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