http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/0/b/0bacaa3b.jpg" width="240" height="320" border="0" alt="0bacaa3b.jpg" hspace="5" class="pict" align="left" />こんばんは。
とうとうこの日がきました。
今日は朝から軽く道場内を掃除し、選手・スタッフが全員揃った時点で、みんなで挨拶をしました。
最後にリングがあった場所の上にある神棚に一礼をして、10年間掲げてあった、所属選手全員の名前が書かれているネームプレートを長与がみんなに配り、挨拶は終わりました。
当たり前ですが、みんな初めての経験なので、何となくぎこちなく、おごそかな空気の中、行われました。  その後、みんなで雑談をしてマッタリしている時、一期生の何人かがスコップを担ぎ、道場裏へ消えていきました。
何が行われるのか探りに行くと「10年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こすのだ」と言う事でした。

私は当時ど新人で、カプセル作りには参加していなかったので“あぁ、そういえばやってたなぁ”ぐらいの記憶しかありませんでしたが、埋めた選手達は「確かこの辺…」と言いつつ掘り返していました。

中々出てこなっかたので、手作りカプセルだから土になったのかも…場所が違うのかも…すでに何者かによって掘り起こされたのかも…と様々な憶測が飛び交う中、奇跡的に見つかったようで、みんな興奮気味に道場の中に戻ってきました。

中をあけてみると、色々なものの中に、その週のプロレス雑誌のGAEAのページの切り抜きが入っており、私の写真も結構デカめに載っていました。それを見たカッチンが「かっわいぃ〜!…かったね」と、過去形を強調してつぶやいていました。
10年土の中に埋められていた写真はまだらになっているものもあり、かろうじて誰なのかしか認識できないあたりは、無気味以外の何物でもありませんでしたが、やはり何ともいえない懐かしさもあり、しぱらくみんなで眺めていました。

そんなまったり時間も終わると、みんな一列に並びスタッフ・長与を順に見送りました。最後はカッチンも見送り、車が見えなくなるまでみんなでずっと見ていました。

「ホントにこれが最後なんだね」
「ねぇ」
「ねぇ」
「もう2度とないんだねぇ」
「ねぇ」
「・・・腹へらね?」

そして近くの蕎麦屋に出前を頼みました。
その店の電話番号もメニューも暗記している所に、10年という年月の長さを感じました。
食べ終わると、車で近所の方にあいさつ回りをしに行き、そのまま帰る人は途中で降りることになり、私と水菜も駅の近くで下ろしてもらうことになりました。

10年お世話になった先輩選手です。
いろんなことがありました。
最後は何とお別れの言葉を言おうか、やっぱり泣いてしまうかも…などと車中で考えながら、遂に駅に着きました。

私が降り、窓越しにお互い月並みな「今までありがとう」など言い合いましたが、最後だから気の利いた事を言おうと思った時
「ヤバイ、後ろから車が来た!じゃあ、気を付けて帰ってねぇ!」
「あ、は、はい、ホントにありがとうござい…こんな別れ、ありえないですねぇ!」
「あははは」
となり、これが別れ際の会話となりました。

水菜とも電車で一緒だったのですが、一駅だけだったので思い出話をする間もなく
「もう着いたよ」
「えぇ!じゃ、じゃぁ本当にありがとうございました」
など言っている間にドアも閉まり、らしいといえばあまりにも“私達らしい”別れ際でした。

でも、みんな必ず“バイバイ”ではなく“んじゃ、またね〜”といって別れたのが、後になってほんわか残りました。

そして、電車の中で気付いたのですが、私は道場近くに自転車を置きっぱなしにしていたのです。アッ!と気づいた時には、一人電車の中で頭を抱えました。明日からゴールデンウィークです。道場まで取りに行かねば…。

それから、このBlogですが、みなさん“今回が最終回”的な空気になっているので、私もだんだんその気になってきました。
では、良いゴールデンを過ごしてください。さようなら。
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