靴下 photo

こんばんは。
剃刀ネタ、予想以上のコメントありがとうございます。
私が知ってどうするんだという事ですが、今後なにがしかの参考に致します。

話は変わりますが、私のマンションの一帯を縄張りにしている野良猫が一匹います。
黒猫ですが、4本の足先だけが白いため、私は密かに“靴下”と呼んでいます。
靴下は、私が入居した時すでにこの界隈にすんでいました。
私のマンションは、1階が半地下になっており、その一番手前の部屋のベランダが駐輪場に隣接しています。
ベランダには洗濯機が置いてあったので、私が自転車を取りに行く時、よくその洗濯機の上で寝ている靴下に会いました。
愛想が良いわけでも悪いわけでもなく、ただ薄目を開けて、動くモノをしれっと見ている普通の猫でした。
(私も何度か目が合いました。)

この辺は、食べ物が豊富にあるのか、靴下の体格は狸のようでした。
ここしばらく見ていなかったんですが、今日夜家に帰る途中、最後の路地を曲がると、少し先に白い影が4つ動いていました。
“あぁ、靴下だ”と、気付き、そういえば長い間見てなかったなぁ、まだこの辺にいたんだ、などと思いながら、私たちは距離を保ち同じ方向へ歩いて行ったんですが、街灯の下を通った靴下を見てビックリしました。

街灯に照らされた靴下は、当時の面影もなくガリガリに痩せていました。
私はつい足をとめ、靴下を見ていました。
街灯を過ぎると、白い足元しか見えなくなり、また何メートルおきかに設置されている街灯には、ガリガリの体をさらしながら歩いていく靴下の後姿は、なんだかとても気品があり、たくましく感じられました。

だから私は、きっと何かの病気であろう野良猫の靴下を同情するでもなく、ただ見送っていました。
家に帰ると猫共が「にゃー(餌〜)、にゃー(餌〜)」と私を(餌を)待ってくれていました。
“さっき靴下っていう猫を見かけてね”
って二匹に話したかったのですが、今は寝ていてこの有様です。





また靴下にも会えたらいいなって、寝ている猫共を見ながら思いました。
そんな感じです。

それでは、また!
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