こんばんは。
今日は、まだ記憶に新しい、私の卒業試合でやった“タイガーマスク”のお話です。

http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/0/f/0f1f714c.JPG" width="354" height="540" border="0" alt="0f1f714c.JPG" hspace="5" class="pict" align="left" /> あの時、リング上でも言いましたが、私は昔から事あるごとにタイガーマスクをやりたいと思っていました。
その頃の理由は、「タイガーマスクはコスプレの登竜門だから」
今となってはまったく根拠のない、意味不明な理由です。
もちろん、提案するたび却下になりました。
そうこうしている間に「めちゃ女」で、ナイナイの岡村さんがやってしまいました。

そんなこんなで、最後になってしまったタイガーコスプレですが、
実は、最後の相手が尾崎選手だったので、ポリスにしようかとも悩んだのです。
が、この機会を逃すともう2度とタイガーが出来ないし、最後のコスプレがポリスというのもあまりに冴えないので、尾崎選手とは全く関係ないタイガーを強行しました。

http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/3/1/31f86d2d.JPG" width="315" height="332" border="0" alt="31f86d2d.JPG" hspace="5" class="pict" align="left" />

制作は「タイガーのコスプレといっても、マスクぐらいしか作り物がないだろう」とタカを括っていたのですが、これが大間違いで、タイガーの覆面は今まで作ったマスクの中で、一番難しいものでした。
そもそも、ベース生地の選択を誤り、伸縮しない金布を選んだのが一番の間違いでした。更に、虎の模様も縫い付けが困難で、ひとつずつボンドで貼りました。顎と耳部分の白いふわふわは、ジャガーさんコスプレのガウンで裾に付けていたものを少しちぎって流用しました。

http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/9/2/92e0873a.jpg" width="293" height="240" border="0" alt="92e0873a.jpg" hspace="5" class="pict" align="left" />

そして、やっと完成して被ってみると、見事に目・鼻・耳・口がすべてズレていました。口に合わせると鼻呼吸はまず不可能で、鼻に合わせるとその逆です。
それどころか、あまりの奇形さゆえ、放送禁止になりかねない位ズレていました。

そういえばこれを作っていた時、意外と手間取った割りのあまりに無様な出来に挫折を感じた私が、道場の外で気分転換して戻って来ると、マスクがなくなっていました。すると向こうのほうで「ちょっときつくて、目がずれて見えません」とか言って、マスクを被った某選手が、マスク越しにもわかるくらい嫌々な感じで、長与さんの前に立っていました。
どうやら、私がいないのを見計らって、長与さんが「ちょっと、あれ被ってみろよ」と、強要したと思われます。残念ながら、その選手が誰だったかは、いかんせんマスクを被っていたのでわかりませんでした。
でもお陰様で、どこがどうずれているのかを客観的に見れ、後から調整出来ました。
長与さんのいたずらが、最後の最後にありがたいと思えた一件でした。

http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/b/f/bf35fb9c.jpg" width="293" height="240" border="0" alt="bf35fb9c.jpg" hspace="5" class="pict" align="left" />

マスクに比べ、タイツは本当に簡単でした。
以前のスパイダーマンコスプレを真っ二つに切り、金シールを貼って出来上がりました。赤いマントも簡単に作りました。
これで一通り完成し、後はビデオでタイガーの動きを研究しました。
この時点で当日の朝だったのですが、恐ろしい事にビデオを見て初めて、マントは黄色で、赤は裏地だったことに気づきました。慌てて表面の黄色い布を買いに走り、黒いトラ模様を貼り、完成したのが道場出発間近。結局、コスプレ作りの要領の悪さは、最後の最後まで直りませんでした。

それでも会場で着替えると、やはり本物そっくりでした。
でも、マスクのずれは完治しなかったので、AKINOからは「ボール、顔面キャッチしちゃったの?」と言われ、ポリスからは「それ、トラのパンツじゃねぇか」と突っ込まれるなど、散々でした。
おまけに、翌日道場でリングを片付けていると、くしゃくしゃになったマスクが、マイクコードに絡まって出てきました。
もう、本当に、脱ぎ捨てたパンツのようでした。
見つけた人も、もうちょっと他に保管方法はなかったのだろうかと思いましたが、
これぐらいの扱いの方が、私らしくて最後にはふさわしいと思い直しました。

かかった費用は千円弱。
コスプレ開始当初は一点につき、1万円弱はかかっていたので、ものすごい躍進をとげたものです。
まぁ、最後の評価は“パンツ”でしたが。
それでは、また次回。


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