皆さん覚えていますでしょうか?
タイに行く前に私の携帯電池がパンパンに膨らみ、電池交換をしに行ったという話を。
そしてその交換した携帯が、海外対応携帯だったことを。
まあ、覚えてないと思いますので書いておきます。

当時、偶然にも海外電話キャンペーン中で、無料機種変出来たその携帯は、
タイに行く私にとってはまさに渡りに船、ひょうたんからコマでした。
その携帯を携えてタイに行った私ですが、降り立ったらなんと携帯は圏外。
その時点で私の予定は大幅に狂いました。
本当なら、その携帯を使ってオンタイムタイ在紀をブログで更新する予定もあったのです。

ああ、唯一の日本とのつながりである携帯もなくなり、私は天蓋孤独。
でも結果的に、そのほうがよかったです。
頼るものもなく、強い子になれたんですから。

そんなわけで電話BOXを探していたんですが、タイは日本以上に電話BOXがそこここに設置されてました。
でも、半分は壊れているのか、私のかけ方が悪いのか繋がりません。
プルルルルル…となって出たと思ったら、「○■×☆・・・」とタイ語の放送が流れています。
日本でいう「その番号は、現在使われておりません、番号をお確かめに〜」的なアナウンスだと思われます。

おかげでどんどんなくなっていく小銭。
何度目かのチャレンジでようやくつながりましたが、
「もしもし?さくらですけど」「おー!!着いた?!今どこ?」「今カウサ…ブチ、ツーツー…」

切れるの早すぎだよ!

タイの電話機は一バーツでかけるんですが、一バーツだけだと数秒しか話せないことを学びました。
さあ困った。もう小銭がありません。
このとき、何かを買って小銭を崩すという発想は、全く浮かびませんでした。
そして私は、声をかけました。
なぜか近くで仁王立ちしていた機動隊の警備員に。

「私、電話かけたいんですけど、どうしたらいいですか?」

警備員はゆっくりと振り向き、上から下まで私をなめるように凝視して、こう言い放ちました。

→続く
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