CHAMPION OF STRONGEST-K次期挑戦者決定1Dayトーナメント。

「KAIENTAI DOJOの未来を背負う若手」と言う、マイクコミッショナーが期待を込めて選んだメンバーによる1Dayトーナメント。

参加メンバーは、自分を入れた四人。

梶 トマト。

実績だけで言えば、このトーナメントで一番の優勝候補になるんやろな。
トマトは、スピードが注目されがちやけど、一番の強みは何と言ってもあの無尽蔵のスタミナから来る安定感やろな。
四人による1Dayトーナメントでやから、最大2試合を戦わなければいけない。
そうなって来ると、勝敗を左右するのは、何と言ってもスタミナ勝負になってくるんやろな。
初戦と決勝の2試合で、どれだけ自分の本来の実力をキープ出来るかが勝負の分かれ目。
その点では、トマトは一番の強敵やな。

そのトマトと対照的なのが関根 龍一。

勢いだけで言えば、このメンバーの中ではダントツかもしれない。
実際自分も、関根にはタッグ、シングル共に連敗しているしな…
しかし、このトーナメントで優勝を目指すに当たって関根の弱点は、トマトとは逆にスタミナが極端に少ない。
練習不足からくる少なさではなく、常に全力で動く関根は、余分なスタミナを消耗しやすい。
しかし、前述している通り、"勢い"と言うものに関してはずば抜けたものがあるので、初戦で当たればかなり厄介相手である事は間違いない。
そして、初戦を勢いに任せて短期勝負で上がって来たら…
厄介な奴やで…

もう一人が、自分と同じリトル☆ギャラクシーの佐藤 悠己。

自分が思うに、一番警戒しなければいけないのが、この佐藤やと思う。
同じチームやから贔屓している訳ではない。
まだ、大きな実績はないが、一緒に戦っていて、佐藤の安定した実力にいつも感心させられる。
スピードも勿論だが、ディック東郷選手の弟子だけあって、レスリングテクニックも確かなものがある。
飛び技もでき、ラリアット等のパワフルな技も随所に使いこなす。
そして、豊富な他団体経験を持つだけに、色んな状況に対応してくるのも強みの一つやろな。
自分と同じで、佐藤もタイトルマッチに敗北したばかりやから、このチャンスを是が非でも掴みに来るやろ。

まだ組み合わせは出てないが、誰と当たっても強敵には間違いない…

しかし、ここで尻込みしているようでは、その後ろに控える、チャンピオン真霜 拳號には到底適わない!

正に背水の陣。

後が無い状況位でちょうどいい。

このチャンス、絶対に逃さない!
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