今週の、CLUB-K 3000。

KAZMA、旭 志織 組 VS 滝澤 大志、ヒロ・トウナイ 組

この日が、KAZMA、滝澤の、長期海外遠征前の日本での、最後の試合になる訳やな。

前にも言ったが、別に引退する訳ではないから、これが最後と言う訳ではないねんけど、"長期"とつくだけあって、何時帰って来るかもわからない状況での海外遠征やから、ある意味"今"の二人は、次の試合で最後になるんやね。

そこで組まれたのがこのカード。

旅立つ二人、それぞれの同期と組んでのタッグマッチ。

滝澤とは、知ってる人は知ってると思うが、昔はタッグを組んでいた。

自分が滝澤を裏切って、コンビを解散。

別にこの行動自体に、自分は何ら悪いとは思っていない。

はっきり言って、プロレスラーとしての"滝澤 大志"は大嫌いや。

あの、どこか遊んだ感じの試合とか、身体能力に任せて、ポンポン大技を使うところとか、自分の進むプロレスと、真逆のプロレスラーである滝澤は、自分の中で一番嫌いなプロレスラーだった。

だからあいつとは、とことん対極の道を進もうと思った。

しかし、結果を残し、チャンスを掴んだのは滝澤だった。

だからといって、自分の選んだ道は間違っていたとは思っていない。

大したことは出来ていないが、あのままの自分で止まっていたら、今頃自分はいなかったかもしれない…

ある意味、滝澤 大志と言う同期と、横を進むのではなく、真っ向からぶつかる道を選んだから、今の自分はプロレスラーとして存在しているのかもしれない。

「エリートと雑草」が、よく使われる対比の例えだが、自分は間違いなく雑草である。

それが分かっていたし、それを何とかしたいから、今の自分になった。

ある意味、今の自分があるのは、滝澤と言うプロレスラーがいたからかもしれない。

「あいつには負けたくない!」

この一念で戦って来た。

滝澤は、再びチャンスを掴み、長期の海外遠征と言う、大きくて未知の世界に飛び込む。

そこから、更に大きくなって帰って来るのか、はたまた小さくなって帰って来るのかはわからないが、"プロレスラー"としては嫌いだが、"同期"としては、この旅立ちを応援する。

あの時岐れた道が、こんなタイミングで交わるのもまた運命。

"今"の滝澤 大志とヒロ・トウナイのタッグを、是非脳裏に残して行って欲しい。
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