相変わらず地上数千メートル上空でワイン飲み続けている私。
また、綺麗なお姉さんが「おかわりいかがですか?」なんて、
すぐ来てくれるもんだから、お言葉に甘え放題なのですよ。
機内テレビでは映画が見放題だし。

タイとかより、このまま機内にいたい…

そんな衝動に駆られながら、台北に着くまでの3時間弱で
ラインナップされていた映画全部見てやりました。
8本は見たと思います。
“X−MEN”“ドリーム・ガールズ”“ナイト・ミュージアム”などなど。
時間が合わないって?
早送りで見たから問題ありません。
久しぶりに映画もたくさん見られたし、機内食はおいしいし、大満足で台北に到着です。

でも、ここからは一気に日本語圏ではなくなります。
もう頼れるのは自分だけです。
機内アナウンスを聞き逃さないようにして、千鳥足で飛行機から降りました。
そして台北の空港で待つこと50分。
今度は無事タイ行きの飛行機に乗り込みました。

不思議なもので、帰りのチケットがないのも、
その頃には何だかどうにかなるんではないかと思えてきました。

いや、何とかしてみせよう。

本来のいい加減さと恐いもの知らず精神が目を覚まし、
私の本能は日本から遠ざかれば遠ざかるほど、どんどん研ぎ澄まされていきました。

台北からタイまで2時間半は、またおいしい機内食が出て、もう夢見心地。
これはグルメツアーかと勘違いしてしまうぐらいでした。
結局タイまで眠ることなく、即興のタイ語を勉強したり、
タイで泊まるホテルのめぼしを付けていたり、目は爛々、頭冴え冴えでした。

そうこうしていると“まもなくタイへ到着です”という機内アナウンスが聞こえ、私の興奮は絶頂へ。
機内で一人おのぼりさんの日本人のように…というか、まんまそんな感じで、
そわそわ半立ちになって何とか外を見ようと頑張りました。
でも私はど真ん中の席。
私が覗くもんだから窓際の人と何度も目が合い、
さすがに日本代表として恥ずかしくなり、あきらめておとなしくしました。

ちなみにタイの気温は25度。夏です。
荷物にならないよう薄手の上着を着ていましたが、
タイは暑いから今のうちにと、上着を脱ぎタンクトップになりました。
でもそのアナウンスがあってから、実は到着まで結構時間があり、
いっても上空は寒いし、周りを見ると肩出してるのは私だけでかなり浮いていました。
しょうがないのでまた上着着ましたよ。
また着るんかい!って心の中で突っ込みを入れながら。
皆さんも先走りにはご注意ください。

そして飛行機はついにタイの空港へ着陸。
さあ、ここから(ようやく)タイ在記本編の始まりです。

→続く
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