こんばんは。
最近は天気がいいので、稽古前にジョギングなどをしています。
そこはランニングコースもあり、今日は休日なので他の人もたくさん走っていました。
私は走るペースが牝牛のように遅いので、たくさんの人に抜かされます。
そんな中、一人の男性が颯爽と私を抜いてきました。
長い間走っていたのか、白いTシャツは汗でブショブショでした。
抜かされたので、当然その人の後姿が目に入るわけですが、その時確かに見たんです。
その男性の背中にブラジャーが透けているのを。
汗で余計はっきり透けていました。
ブラの色は、きっとネイビーブルー。
見た目はやや細身で短髪。
程よく筋肉もついた40手前の男性です。
衝撃の光景に一瞬止まりそうになり、抜き返して顔を見てやろうとドスドス走りましたが、いかんせん私は牝牛。
どんどん距離が離れていくばかりで、とうとう顔を見ることは出来ませんでした。
でもまた会える日を楽しみに、今後も頑張って走りこもうと思います。
それでは、昨日の続きの稽古ブログをお楽しみください。


じんの:「現時点では、どんな感じで稽古は進んでいるんですか?」

広田「3分から5分は出来上がっていますから、その繰り返しですね」

じんの:「完成が一本あたり15分くらいの予定で、それがあともう一本できてくるんですね。でも台本が今、3分から5分ぶんしかないのか?っていうとそうではない」

広田:「そう、そうではないんです!台本は50枚近くもらってるんです。これはおかしな話ですよ。なんで15分ぐらいの短編なのに、四百字の原稿用紙が50枚近くあるのかっていう」 

じんの:「分数にするとすでに40分以上はあるんだよね。使うかどうかは別にして」

広田:「ありますね。40分に収まるかってぐらいありますね」

じんの:「なのに、今、稽古しているのは」

広田:「3分なんですね」

じんの:「それはなぜかというと、15分の短編やろうって言って、その話を15分だけ作るのではなくて、本当は舞台に乗らない部分の日常のストーリーがあって、その日常の中の15分を切り取って、舞台にのせようってことだから。その15分の前後、舞台の芝居が始まる前はどんなふうだったのか、なにが起きたのか? とかっていうのを綿密に作っていこうってことになると、それだけの台本が必要になってくるんですよ。本当は2時間の芝居なんだけど、そのおいしいところを15分だけ切り取って見せるためには、まず2時間の芝居がなければならない、ってことからスタートしてるんですね」

広田:「だから今、40分くらいの台本があって、それを読みながら本当に使う芝居の部分の稽古を進めているので、まだなにもできていない3分とは大違いなんです」

じんの:「かつて、聞いた事がない作り方をしてるよね。15分の芝居のためにまず
2時間の芝居を作るっていうのがね。なぜ、使わない台本が40分ぶんあるのか?ってね」

広田:「そこ必要ないだろ!って」

窪あつ:「そして、まったくこの二人(窪あつと広田)は抵抗なくその脚本を受け取ったんだよね」

広田:「これをやるんだ…って」

じんの:「やらないんだけどね」

と、私と窪あつさんの短編は、こんなに贅沢な作り方をしているわけです。
何だか面白そうですね、この芝居。
見てみたいですね。
それでは続きはまた明日。


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こんばんは。今日も稽古前に干し芋を食べました。
やっと一袋なくなりました。
きっと明日も食べるでしょう。
そんなこんなで続きです。

じんの:「それで、広田さくらは、これ(窪あつ)と二人芝居をやることになって、どうですか?」

広田:「窪あつさんとじんのさんの関係に嫉妬しながらやっている部分はあります」
(注:窪あつさんとじんのさんは、15年前からの仲です)

じんの「嫉妬?」

広田:「二人して、“あうん”でやりやがって、みたいな」

窪あつ:「バカボンのパパとバカボンみたいでしょ」

じんの:「やめろ!」

窪あつ:「それはどうなのだ!、とか言いながら。あうんのバカボン」

じんの:「バカボンってあうんでやってたっけ?」

広田:「嫉妬しながらも「ああ、この二人に挟まれながらやるのなら大丈夫かなあ」っ
て安心してやっているところもあるんですけど」

じんの:「嫉妬と安心に支えられてるんだ」

窪あつ:「でも、やっぱり猛獣慣れしてるところありますよね、さくらちゃんは」

広田:「ははははは・・」

窪あつ:「いやでも、動じないしね、受け入れて立つしね」

じんの「冷静に見ることができるでしょ、こんな窪あつみたいな、わけわからんちんを」

広田:「冷静に見れますね」

じんの:「そのへんが、やっぱ猛獣慣れしてるんだよね」

窪あつ:「怖じ気づくか、引くか、どっちかだもん」

じんの:「それ両方、引いてるじゃない」

窪あつ:「距離感を持つっていうかね、初対面からすでに。まず怯えるところから、どうしても人はスタートしてしまうね、私を前にすると。心がね、しゃがみ込んでいくのがわかるんだよね」

じんの:「怖じ気づくか、引くかの違いは、その場でしゃがんで低くなるか、遠くに逃げて、引いちゃうかっていうことの違いでしょう、どちらにせよ、逃げることに変わりはないわけだ」

広田:「ああ、そうですね」

じんの:「乗ってはこない」

広田:「震えてなにもできなかったりね」

じんの:「ところで現時点では、どんな感じで稽古は進んでいるんですか?」

と、やっとちゃんとした話になりそうな風向きになったところで今日はここまで。
それではみなさん、また明日。


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こんばんは。
今日はちゃんとした稽古場ブログです。
今回の共演者窪田あつこさんとの出会い編です。
その前に、まず窪あつさんがどんな人なのか説明をしたい所なんですが、一言では説明できません。
それが窪あつという人なので、会話形式でお届けします。
ではどうぞ。

じんの:「どうだったの? 窪あつと最初出会った印象ってのは。一応、どんな人なのかってのは前情報としてねえ、うんざりするくらい言ってはおいたつもりだったんだけど」

広田:「さんざん、さんざん、化け物が来る、化け物が来るって言われて」

じんの:「はははは」

広田:「結構、びびってました」

じんの:「広田さくらが、びびるっていうのはどういう状態のことなの? 9年も女子プロにいたんだから、かなりのことには耐えられるし、抗体もあるわけでしょう?」

広田:「耐えるのは慣れているだけですよ。びびるのには変わりないですよ」

じんの:「今まで出会ったことのないタイプでしょう?」

広田:「そうですね、まず自分のことを自分で『天才』って言う人に初めて会いましたね」

じんの:「いなかったの? 今まで」

広田:「いなかったですね。すげえ、いるんだ、こういう人ってみたいな」

(横から登場して、弁解を始める窪あつ)
窪あつ:「自分で言わないとね。人から改めて『天才』って言われて「いや、全然、天才じゃないですよ」っていうやりとりも気持ち悪いじゃないですか。でも、最初誰かに言われたんだよな、天才だって。他の人には聞こえない声かもしれないんだけど」

広田:「つまり自分で思ったってことね。」

窪あつ:「じんのさんが言ってないとしたら、誰かが言ってるんだと思うんだよね、これ事実だよ」

じんの:「あ、言ってたかも」

窪あつ:「言ってたでしょ、じんのさんだよ、最初に私のことを『天才』って言い出したの」

じんの:「あ、そうか、そうかもね、だって窪あつと出会ったのって、窪あつがまだ十九の時だもん、十五年とか十六年前でしょう? その時は本当に天才だったもん」

窪あつ:「言ってたでしょ」

じんの:「言ってた、言ってた、そのとてつもない自信を植え付けたのは私だ」

窪あつ:「そうでしょ。ほら、実在した。言った人が」

広田:「良かったね、実在して。自分の中から聞こえて来た声じゃなかったからね、良かったよね、それは」

窪あつ:「自己紹介でね、自分から『天才』ですって突然言い始めないもん。誰かに言われて、納得してから言い始めるもんでしょ、そういうのって。だってその頃、本当に『天才』だったしね、敵がいなかったから」

広田:「でも、その言葉によっていろいろ敵を作ってしまったんだね」

窪あつ:「そうそう、そこから叩かれ始めたんだね」

じんの:「ああ、だから叩かれ始めたのも、昨日今日の話じゃないんだね」

窪あつ:「そうですよ」

じんの:「それで広田さくらはどう思ったの? 会ってみて、本当に『天才』だったの?でも、いわゆる『天才』とも本当は違うんだよね」

広田:「そうですね『天才』とは違うなって感じですよね、『悲しい天才』っていうかね」

窪あつ:「ふふふふふふふふ・・」

広田:「『薄幸の天才』っていうかね」

じんの:「『薄幸の天才』っていいじゃん、かっこいいじゃん」

広田:「『悲しみの天才』『孤高の天才』っていうかね」

窪あつ:「『崖っぷちの天才』なんだね」

広田:「『崖っぷちの天才』ってなんだよ」

窪あつ:「崖っぷちだけど、最後には幸せになれる運命にあるっていうかさ。なんか『爆笑葬儀屋』みたいな」

広田:「なんだよ、それ。悲しいのか、爆笑するのか、どっちも迷惑だよ」

窪あつ:「あ、でも爆笑の方が強いかな、『葬儀屋爆笑』じゃなくて『爆笑葬儀屋』だから、あくまでも」
(これを言いながら、窪あつはちょっと噛んだ)

窪あつ:「あ、今、ちょっと反省。今の言葉、噛まないで言えたら、おもしろかったのに。あのね、長いツッコミは噛まないで言わないと意味がないんだよね。スピード感がないとダメなんだよね」

広田:「言うぞっていうものが全部頭にないとダメなんだよね、長いツッコミは」

じんの:「他の人の喋りを遮断して、引きつけて持ってかないとね、ダメだからね」

と、不毛なやり取りは続くのでした。
次回は(も)、窪あつとの出会い・第二弾です。お楽しみに。


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こんばんは。
今日の稽古場ブログですが、インタビュー形式だと言い張ったのを、早くも急遽今日だけ変更です。
というのは、皆さんに知ってもらいたい大変なことがあったのです!

今の稽古場は劇場付随の稽古場なんですが、行きしなに果物屋があり、
ぷらっと立ち寄ってみると、なんとキウイが20個で100円!
サンフルーツ(夏みかんみたいなもの)が6個150円でした。

そしてそのサンフルーツの宣伝文句は“皮のきたないサンフルーツ”

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そんな売り込み文句聞いたことないです。

キウイにいたっては、「熟れ過ぎだから全部今日中に食べてね」という親父さんからの条件付きでした。
さらに、私の大好物“干し芋”が、5袋ワンセットになり50円で売られているじゃありませんか。

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うれしさあまって2セットも買ってしまいました。
1袋150グラムを計10袋、私は1.5キロの干し芋を100円で買ったことになります。
大興奮で稽古場に行きそのことをみんなに興奮して話すと、
みんな面白いぐらいどうでもいいように聞いてくれました。
「そんなに安くて賞味期限切れてるんじゃない?」と
やっと相手にしてくれた人がいたので見てみると

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マジ切れてんすけど!

「商業法違反だ」と、普段使ったこともない単語で突っ込んでみたりしていました。
その後、稽古場には私からの差し入れとしてキウイと干し芋が並んだのでした。
そして誰も干し芋に手をつけなかったのは、言うまでもありません。

以上緊急稽古ブログでした。
それではまた明日。


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