こんばんは。
いやいや、本格稽古が始まるとやっぱり更新が遅れに遅れるこの体たらく。
すいませんね。
本格稽古といっても、共演者の窪田あつ子さんと話しているだけで一日が終わるんですが。
まあ、そんなこんなで今日も稽古なわけです。
そこで、今回はこれまでとは違う稽古場ブログの試みとして、私とじんの監督によるインタビュー形式で今回の舞台のあれやこれやを、みなさんに伝えて行こうと思います。
第一回目の今日は、ある日の稽古場風景の感想です。

じんの「どうですか、最初の稽古は?予想していたのはどんな感じだったの?」

広田「稽古場に行くと稽古場なのに稽古をしていないっていうのにまず、驚きました。で、なにやってるかって言うと雑談してるんですよね。そのみんなで雑談してるのがこの芝居の稽古なんですよね。雑談の中から、いろんなことが見えてくるっていうか」

じんの「みんなが集まって、演出家がいる机があって「はい!」って稽古が始まるんじゃなくて、集まって雑談してる」

広田「そうそう。それは驚きでしたね、見たことがない。そりゃあ稽古やりましょうか、って言う前に「今日、こんなことがあった」とかって稽古場で仲間同士、話したりはしますよ、でも、ここはずっとそればっかなんですよね、それでその稽古で一日過ぎるっていうのが、最初は「なんじゃこりゃ」って感じでしたね。でも、ああ、でも、だんだん、それで台本が役者に配られるようになって、そこで「ああ、この雑談には意味があったんだ」ってわかったっていうか」

じんの「雑談は稽古だったんだ! と」

広田「そう、そうなんですよ。いかに雑談の中で、話題の中心を俺に持って行くのか? みたいな」

じんの「みんなが稽古場に来て、今日あったこと、見たこと聞いたことをまず報告しあう」

広田「それが稽古になっているという」

じんの「その中で、自分のことをおもしろおかしく話せるかどうかっていう事が実は試されている稽古場だった、と」

広田「そうです。それは大変ためになりましたね。それはもっとも私が苦手な部分でしたから」

じんの「あ、そうなの? でも、トークとか上手そうじゃない」

広田「いや、そうじゃないですよ。プロレスやってる頃から、先輩に「広田の話は長い割にオチがない」ってみんなに言われて」

じんの「ああ・・それは確かにね」

広田「確かに」

じんの「確かにそれはあるね」

広田「(人に話を)拾ってもらって、なんぼ! っていう部分があったんで」

じんの「じゃあ、他の人達が雑談しているのを見て「ああ! こんなふうに雑談ってやるものなんだ、って、思ったわけだ」

広田「そうですよ、本当にそうですよ、ひょうたんからコマですよ」

じんの「それはちょっと例えが違うと思うけど」

広田「ははは・・違いますか」

じんの「ちがいます」

広田「こうやって会話術を磨くっていうか、そうなんだ、人と会話するってこうなんだって」

じんの「なるべく飽きない雑談を心がけているんですけど」

広田「そうです、そうです」

じんの「雑談にみえて、実は」

広田「話を回す練習だったりしてるんですよ」

じんの「そうそう」



と、この後も雑談は続いていったのでした。
次回は窪田あつこさんとの出会いです。
タイ在紀共に、今後ともお楽しみに。


■舞台の詳細はコチラです。
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相変わらず地上数千メートル上空でワイン飲み続けている私。
また、綺麗なお姉さんが「おかわりいかがですか?」なんて、
すぐ来てくれるもんだから、お言葉に甘え放題なのですよ。
機内テレビでは映画が見放題だし。

タイとかより、このまま機内にいたい…

そんな衝動に駆られながら、台北に着くまでの3時間弱で
ラインナップされていた映画全部見てやりました。
8本は見たと思います。
“X−MEN”“ドリーム・ガールズ”“ナイト・ミュージアム”などなど。
時間が合わないって?
早送りで見たから問題ありません。
久しぶりに映画もたくさん見られたし、機内食はおいしいし、大満足で台北に到着です。

でも、ここからは一気に日本語圏ではなくなります。
もう頼れるのは自分だけです。
機内アナウンスを聞き逃さないようにして、千鳥足で飛行機から降りました。
そして台北の空港で待つこと50分。
今度は無事タイ行きの飛行機に乗り込みました。

不思議なもので、帰りのチケットがないのも、
その頃には何だかどうにかなるんではないかと思えてきました。

いや、何とかしてみせよう。

本来のいい加減さと恐いもの知らず精神が目を覚まし、
私の本能は日本から遠ざかれば遠ざかるほど、どんどん研ぎ澄まされていきました。

台北からタイまで2時間半は、またおいしい機内食が出て、もう夢見心地。
これはグルメツアーかと勘違いしてしまうぐらいでした。
結局タイまで眠ることなく、即興のタイ語を勉強したり、
タイで泊まるホテルのめぼしを付けていたり、目は爛々、頭冴え冴えでした。

そうこうしていると“まもなくタイへ到着です”という機内アナウンスが聞こえ、私の興奮は絶頂へ。
機内で一人おのぼりさんの日本人のように…というか、まんまそんな感じで、
そわそわ半立ちになって何とか外を見ようと頑張りました。
でも私はど真ん中の席。
私が覗くもんだから窓際の人と何度も目が合い、
さすがに日本代表として恥ずかしくなり、あきらめておとなしくしました。

ちなみにタイの気温は25度。夏です。
荷物にならないよう薄手の上着を着ていましたが、
タイは暑いから今のうちにと、上着を脱ぎタンクトップになりました。
でもそのアナウンスがあってから、実は到着まで結構時間があり、
いっても上空は寒いし、周りを見ると肩出してるのは私だけでかなり浮いていました。
しょうがないのでまた上着着ましたよ。
また着るんかい!って心の中で突っ込みを入れながら。
皆さんも先走りにはご注意ください。

そして飛行機はついにタイの空港へ着陸。
さあ、ここから(ようやく)タイ在記本編の始まりです。

→続く
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こんばんは。
今日は『タイ在紀』はお休みで、稽古場ルポにします。
本番までもう一ヶ月を切ったし、この辺りから稽古場ルポと平行してうやっていこうと思います。

今回の舞台は何本もの二人芝居で構成されているので、みんなで一斉に「はい、稽古スタート」というものではないんです。
雑談している中で「じゃあそろそろやるか」って、二人のタイミングで始めるので、会議室ぐらいの広さの中で、あっちの隅っこ、こっちの隅っこで勝手に稽古が進んでいくんです。
じんの監督は、みんなと一緒になって雑談しているかと思いきや、いきなり「今の、台詞のニュアンス違う」と、遠くの隅っこでやっていた二人に注意したり、まるで聖徳太子です。

私はというと、今のところ芝居そのものの稽古は全くやっていません。
常に雑談です。
でもそれが何よりの稽古になっているんですよ。
人生の稽古ともいうのでしょうか。
かなりディープなところの稽古になっています。
まあ、この意味は舞台を見ていただければわかると思います。
稽古場ルポといいながら、何一つ稽古場の雰囲気が伝わっていない気もしますが、おいおい充実の内容になっていくということで。
って今充実してないみたいじゃないですか。
はい、とにかく舞台前の変なテンションになりつつあるということで。
また次回。

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メトロポリスプロジェクト』 連続短編二人芝居 
Vol.20 時計仕掛けの肖像 / Vol.21 眠れぬ森の熱情
『メトロ』再演企画 リ・メトロポリス・プロジェクト3  

作・構成・演出 じんのひろあき
出演:広田さくら 窪田あつこ 吉岡毅志(Queen’sAve.α)
橋本愛実(オスカー) 山川紗弥(オスカー) 内藤理沙(オスカー) 他

公演期間:2007年05月30日(水)〜06月10日(日)

出演日:vol20、vol21の回の出演になります。
★注!) 主催の都合により出演日程が変更になりました★

5月30日(水)19:30〜[vol.20]
5月31日(木)19:30〜[vol.20]
6月2日(土)13:00〜[vol.20]/19:30〜[vol.20]
6月3日(日)16:00〜[vol.20]
6月5日(火)19:30〜[vol.21]
6月6日(水)19:30〜[vol.21]
6月8日(金)19:30〜[vol.20]
6月9日(土)13:00〜[vol.21]/19:30〜[vol.21]
6月10日(日)13:00〜[vol.21]/16:00〜[vol.20]/19:30〜[vol.21]

会場:江古田・ストアハウス 

チケット料金:全席自由席 前売り2800円 綴り2500円(二枚以上から) 当日3000円
※綴りチケットは異なる日時の組み合わせでもお申し込み頂けます。

申し込み方法:
お名前・お電話番号・希望日時・時間・枚数をご明記の上、件名欄に【舞台チケット申し込み】とご記入頂き、sakura@gaea-inc.comまでメールにてお申し込みください。
折り返し、確認・ご案内のメールを返送致します。
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やっと機内に乗り込めた私は、席に座りくつろぐ準備をしました。
まず、握り締めていた帰りの航空券を確認してカバンにしまい…

うん?帰りの航空券?

…ないんですけど、券が。

「これ、帰りのチケットと乗継ぎ用のチケットですから、なくさないで下さいね」と、
お姉さんが私の手にねじ込むように渡してくれた封筒の中には、
乗り換えのチケット(今回は台北で乗り換え)と、
帰りの飛行機の集合時間が書いてある紙が一枚。
あとは何もありません。

あんなにバタついた中だったから、お姉さんが入れ忘れた?
あるいは、焦っていた私がどこかで落とした?

様々な詮索が頭をよぎります。
ちなみに帰りの集合時間も、もちろん搭乗の2時間前。
私は嫌というほどその時間を確認しましたが、肝心の券がなければ無意味です。

飛行機は滑走路を走り、まさに大空へ飛びたとうとしています。
私が血相変えて券を探していると、客室乗務員さんが
「荷物は足元へしまってください。シートベルトをお閉めください。」
と駆け寄ってきました。
もっと荷物をひっくり返して探したかったのに…。

レクター博士のようにシートベルトで身動き取れなくなり不安は募るばかり。
機内では「ウエルカム・トゥー・チャイナエアライン」とか
陽気なアナウンスが聞こえてきます。
私がチケットのショックと気圧の変化で目がチカチカしてるってのに、
まったく人の気も知らないで…。

帰りの案内の紙を読むと「封筒内にチケットがあるか必ず確認してください。
また、本封筒を受け取り後の航空券の再発行は原則としていたしません」
と書いてありました。
だから、ないってば。

私は考えました。「帰りの券を買ったら滞在費がなくなる。
タイの銀行で口座を開いて、そこに世津子に入金してもらおう」
偶然にも、念のため持っていった『すぐ話せるタイ語』の冊子に
“口座を開く会話”という項目があったのです。

それにしても、チケットを確認っつったって、あんなにバタバタしていたし、
ラーメン缶に気を取られていたし、コレは不可抗力です。
そもそも、遅れたのは私だけど、チケットが入ってないのは私のせいじゃなく、
むしろお姉さんです。

不安はいつしか、逆切れに変わりました。
気が付くと客室乗務員さんが機内食と飲み物を配っていたので、
私はとっさに言いました。

「ワイン下さい」

こんな状況、飲まずにいられるかってんですよ。
逆切れはいつしか、開き直りへと変わりました。

ああ、とりあえずワインがうまい。
何も解決しないまま、次回へ続く。
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皆様に報告です!
このたび、じんのひろあきさん作・演出の舞台に出ることが決定いたしました!
じんのひろあきさんは舞台の好きな方であれば、
ご存知の方ももちろんいるでしょう。
『櫻の園』の脚本などを手がけたすんごい人なんです。
じんの監督とは、プロレス卒業後の初仕事、
『スリムサイズ・ミー』でお声をかけて頂いた時からのお付き合いです。
だから、稽古場でじんのさんのことを「監督」と呼んでいるのは私だけなんです。

今回の舞台は、ちょっと変わった形態の二人芝居です。
詳しくは詳細をご覧下さい。
すでに稽古に入っており、今後はブログで稽古報告もしていきます。
本当はすぐにでも書きたいのですが、
いかんせん今はタイ在紀を綴りだしてしまったので、しばしお待ちを。
それでは!

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◆『メトロポリスプロジェクト』連続短編二人芝居   
 ・Vol.20 時計仕掛けの肖像
 ・Vol.21 眠れぬ森の熱情
 ・『メトロ』再演企画 リ・メトロポリス・プロジェクト3

■舞台HP:http://www.10x50kingdom.com
■作・構成・演出 じんのひろあき
■出演:広田さくら 窪田あつこ(アイ・ドリングストップ花歌マジックトラベラー)
吉岡毅志(Queen’sAve.α) 橋本愛実 山川紗弥 内藤理沙 (以上オスカープロモーション) 吉久直志(カプセル兵団) 宇佐美雅司(Amrita Peace) 市場法子(シアターキューブリック) 坪井一広 塚本拓弥 岡本広毅 松下貞治 工藤良輔 野中 希 (以上 劇団10x50KINGDOM) 蓬莱大介 榊原翔 中山浩

■公演期間:2007年05月30日(水)〜06月10日(日)

■出演日:広田は“Vol.20 時計仕掛けの肖像”及び、
“Vol.21 眠れぬ森の熱情”の回の出演となります

★注!) 主催の都合により出演日程が変更になりました★

5月30日(水)19:30〜[vol.20]
5月31日(木)19:30〜[vol.20]
6月2日(土)13:00〜[vol.20]/19:30〜[vol.20]
6月3日(日)16:00〜[vol.20]
6月5日(火)19:30〜[vol.21]
6月6日(水)19:30〜[vol.21]
6月8日(金)19:30〜[vol.20]
6月9日(土)13:00〜[vol.21]/19:30〜[vol.21]
6月10日(日)13:00〜[vol.21]/16:00〜[vol.20]/19:30〜[vol.21]

■会場:江古田・ストアハウス

■チケット料金:
全席自由席 前売り2800円 綴り2500円(二枚以上から) 当日3000円
※綴りチケットは異なる日時の組み合わせでもお申し込み頂けます。

■申し込み方法:
お名前・お電話番号・希望日時・時間・枚数をご明記の上、
件名欄に【舞台チケット申し込み】とご記入頂き、
sakura@gaea-inc.comまでメールにてお申し込みください。
折り返し、確認・ご案内のメールを返送致します。
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