こんばんは。
今日は、2005年2月11日後楽園ホールでやった、ジャガー横田コスプレの話です。

この頃は、ジャガーさん、ダンプさん他、毎回のように大物選手と対戦させられました。“もう解散するし、今のうちに、まだ当ってない大物レスラーと、どんどんやらせとけ”ぐらいの勢いでした。そして、大物対決ピークとなったのが、このジャガー戦でした。

http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/7/f/7f247c26.JPG" width="348" height="531" border="0" alt="7f247c26.JPG" hspace="5" class="pict" align="left" /> 私としては、戦う機会など絶対にないと思っていたので、万感の想いで、ありがたくジャガーコスプレをやらせていただきました。でも困ったのは、コスチューム資料が全女時代のものしかなかった事です。今のものは、なんとなくイメージはあっても、制作できるほど鮮明な資料はありませんでした。(それぐらい、戦う事になるとは思っていなかったのです)

そこへ、ちょうどよくブラディー選手が道場に練習にいらしたので、どんなコスチュームか聞きました。ブラディー選手は「びずぎばでぇ、だだべでぃぼようがあっで、がうんばでーつで、ぶわぶわついでる」と、いつもの舌っ足らずな口調で一生懸命教えてくれましたが、訳すと“水着は斜めに模様があり、ガウンはレースでフワフワが付いている”というだけの内容でした。

それでも何とか資料写真を入手し、わからない部分は、斜めに模様を入れたり、ガウンをレースでフワフワにしたりと、ブラディー選手の貴重な情報を元に、想像で適当に作りました。
一番の問題は、現在のジャガーさんのイメージが、白か黒かということでした。
実際、同じデザインで白黒バージョンを持っているそうで、これは、多数決で多かった色にしたほうがいいと思い、他の選手に聞き回りました。そして、昔のジャガーさんを知る人は“黒”、若い世代は“白”と見事に分かれ、私の独断で白にすることにしました。当日はご本人も白バージョンのコスチュームだったので、すばらしいWジャガーの競演が出来ました。

http://image.blog.livedoor.jp/sakurahirota/imgs/4/4/443a3421.jpg" width="283" height="186" border="0" alt="443a3421.jpg" hspace="5" class="pict" align="left" />

コスプレ制作は、簡単かつ低予算で完成しました。
女帝と呼ばれるレジェンドレスラーのコスチュームを100円ショップで買い揃え、計700円弱です。着てみると、なんとなく原始人に見えなくもなかったですが、ワイルドなほうが、ジャガー度割り増しだと思ったので、手直しはしませんでした。

あとは動きですが、私としては、あのジャガーさん独特の頭の傾けを再現していいものかどうか非常に悩んでいました。
何せまったく面識がないので、本当にぶっ殺されるんじゃないかと。
そこに、長与さんが「ちょっと、入場やってみろよ」と(またコスプレ作りで忙しい時に)言ってきました。
私が、やや控えめに頭を傾けて入場シーンをマネすると、長与さんは「おまえ、そうじゃないだろ!俺のがウマいよ〜」と、言いながら実演してくれました。
「あ、やっていいんだ…」と、安心した私をよそに、長与さんは続けざまに今度は完璧な振り付けで“愛のジャガー”を熱唱し、一通り踊って満足したのか「これ試合中、絶対やれ」とポツリと言い放ち、去っていきました。お陰さまで、当日まではジョイアのように鏡の前で夜な夜な練習する日々が続きました。
しかし、その甲斐あって、当日は旦那様の目の前で、Wジャガーによる“愛のジャガー”を披露することが出来ました。素晴らしいネタを提供してくれた長与さんには感謝しています。

余談ですが、4月の横浜大会の開場前、選手がリング上でウォーミングアップを行っている時に、照明さんがタイミングなどを確かめるために、1試合目の入場リハをやることになりました。この日の1試合目は、ジャガー対水村。でも、タイミングのためだけに、控室からジャガー選手を呼ぶ訳にはいきません。そこで私の出番でした。
「じゃあ、自分が代わりに…」といって、舞台袖に向かうと、すかさずリングでアップをしていたライオネスさんが「広田、わかってんだろうなぁ!」と叫びました。
私はジャガー選手の入場曲に合わせ、首を激しく傾けて、眼光を光らせながら入場しました。手は、小さく前へならえです。リング上では手を叩いて笑っているライオネスさんの姿が見えました。よかった、正解で。
その後、リハーサルが終わって控室に戻ると、ライオネスさんは「ジャガーさん、広田がさっきマネしてたよ。ひどいよね、勝手に」と、本人にチクッていました。
チッ、雌ライオンめ。

それにしても、ジャガー選手のコスプレをやった時、クラッシュの2人はとっても楽しそうにはしゃいでいました。そんな姿を見ていると、ジャガー選手とクラッシュの信頼関係が伝わってきて、なんか感動しました。

綺麗にまとまったところで、また次回。
ちなみに、いつも“じかい”と打つと、まず始めに“自戒”と変換されます。
はい、戒めます。


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