遂にと言うべきか、ようやくと言うべきか…明日、CHAMPION OF STRONGEST-K6度目の防衛戦。

相手は火野裕士。
最強の挑戦者である。

これまでに円華、KAZMA、筑前りょう太、TAKAみちのく、JOEと、KAIENTAI DOJOのトップどころを相手に防衛してきたわけだが、こうやって並べて見ても、やはり最も怖い相手である。

過去の防衛戦は、自分の中では戦う前から勝っていたようなものだった。
どんなに苦戦しようが、最終的には自分が勝つという確信があった。
だが、今回ばかりはそうもいかない。

なんだかんだ言っても、火野裕士というレスラーの実力は認めているし、パワーでは間違いなく負けている。
いまだに負傷箇所が完治していないという不安要素もある。
そして何より問題なのが、火野には時として、こちらの計算外、予想外の攻めがあるところ。

皆さんご存知かと思うが、火野は頭がいいわけではない。
基本的にパワー一辺倒。
本能に任せて戦うタイプである。

が、厄介なことに、あまりよろしくない頭をアイツなりに使って、考えた攻撃をする場合があるのだ。

そうするとどうなるか?

計算の答えが間違ったまま、攻撃に移るのである。
それはつまり、こちらにとっては計算外の攻撃であり、予想外の動きとなる。
そして同時に、火野の計算以上の効果となることがある。

これはこれまでの挑戦者には無かったもの。
何よりも、この“計算外でありながら計算以上”が脅威なのだ。
火野にはその“計算外でありながら計算以上”を生み出す力がある。

が、それでも負けるわけにはいかない。
あくまで個人的な意見だが、火野はチャンピオンに相応しくないだろう。
あんな奴にベルトを渡すわけにはいかない。

チャンピオンに相応しいのは、火野裕士ではなく、真霜拳號である。
[Web全体に公開]
| この記事のURL

1件中 1~1件目を表示


1