△真霜拳號(30分時間切れ引き分け)スルガマナブ△

約五年ぶりのシングルマッチは、時間切れ引き分け。

五年前のシングルも時間切れ引き分けだった。
その時は20分だったので、これで50分間決着つかず。

しかし…内容は全然違う。

五年前の試合は、ある程度余力を残しての時間切れだったが、今回はボロボロになっての時間切れ。
お互いの実力が上がっていることや、10分長かったことなどもあるが、最大の原因は目の負傷。

試合序盤、スルガ選手の掌底が右目にクリーンヒットしてしまい、まぶたが腫れ上がり、完全に右目が見えない状態に。
目周辺と眼球の打撲に加えて、少しばかり角膜にも傷が付いてしまい、眼球の奥にも炎症が出来てしまった。
アクシデントと言えばアクシデントだが、これは自分の防御技術の未熟さが招いたものだから仕方がない。

だが、そのダメージというか、影響はあまりにも大きかった。

今までも試合中に流血等で目が利かなくなったことはあったが、それとは次元が違った。

ボンヤリとでも見えているのと全く見えていないのとでは、当たり前のことながら視界の広さが全く違う。
そして、それによって自分の右手や右足が視界に入ってこなくなる。
すると、普段如何に視覚に頼っているか…どうにも右手、右足が使いにくくなる。
別に手足をケガしたわけじゃないのに、視覚として自分の動きを確認出来ないというだけで、妙に違和感を感じ、思うように動かせなくなる。

加えて、遠近感も狂ってしまうため距離感が全くつかめず、打撃は当たらないし、無駄に動いてしまったり、組み付こうとしても相手を上手く掴めなかったり…。

何より一番キツかったのは精神面。
流血等の場合、アドレナリンのせいか、むしろ気持ちが昂ったりするのだが、今回は目が気になり、どんどん冷静になっていってしまった。
一時は完全に気持ちが冷めてしまい…正直言って、何度も試合をストップしてもらうことを考えたくらいである。

なんとか持ち直して戦ったものの、やはり、そんな状態で勝てる相手ではない。

いつか、万全の状態でもう一度。

しかし、負傷と引き換えに、個人的に多くの課題が見つかった試合だったなぁ…。
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