○鈴木みのる(22分13秒 TKO勝ち)真霜拳號●
※スリーパーホールド→レフェリーストップ

負けた。

二度目の対戦において、鈴木みのるは自分の進む道の上にいる選手では無いと確信した時点で、自分にとって、鈴木みのる戦は寄り道だった。
だが、それは今しか出来ない寄り道であり、ここで勝てば、自分にとって大きな財産となったはずだった。

結果はスリーパーで絞め落とされるという、文句のつけようの無い負けではあったが…あらゆる部分で、その結果ほどの差は感じなかった。
全てにおいて、確実に手の届く位置にいる。
だが、その中で唯一、キャリアの差だけは大きいように感じた。

プロレスにおいてキャリアとは、経験であり、記憶であり…。

鈴木みのるが入場してくると、お客さんは必ず「風になれ」と叫ぶ。
自分の知る限り、どこの会場でもそうだ。
これまでの三度の対戦も、この日もそうだった。

その一事だけを見ても、鈴木みのるがこれまでに積み上げてきたものの大きさが分かる。
そしてそこにこそ、明確に自分と鈴木みのるとの差があるように感じる。

この差を埋めるのは、現時点ではなかなか厳しそうだが…まぁ、とにかく、これで自分の寄り道は終わり。
次の試合からは、また自分の道に戻って、そのキャリアの差を埋めていこうと思う。
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