○真霜拳號(17分55秒 無道)YOSHIYA●

大技無し、フォール無し、ロープワーク無し。

ただただ、相手に「参った」と言わせるための戦い。
プロレスの基礎中の基礎のみで展開する戦い。

こういう戦いが出来るレスラーは、意外と少ない。

ファンの方からしてみれば、基礎中の基礎なんだったら、誰でも出来るだろうと思われるかもしれない。

技術的には、確かにその通りである。

だが、こういう戦いをするためには、本当の強さが求められる。
見せ技の無い、ごまかしの利かない戦いだからである。

加えて、レスラーの心理として、どうしてもお客さんの歓声が欲しくなるもの。

そのために、ダメージ的にはたいしたことがなくとも見栄えの良い技を使ってみたり、特に意味の無いフォールをし、それを返させることで拍手を引き出したり、グラウンドでの地味な展開を恐れて、派手に動くロープワークを多用したり…そういうレスラーは結構多い。

つまり、基礎だけでお客さんを納得させ歓声を引き出す自信が無ければ、こういう戦いは出来ないのである。

とは言え、全ての試合がこういう試合だと、お客さんにしてみれば面白くないもの。
だから皆が皆、こういう戦いをやる必要は無い。

が、やはり基礎は重要。
そして、その基礎を大事にするのがKAIENTAI DOJOのプロレス。

KAIENTAI DOJOのレスラーである以上、こういう試合も出来なければならないと思うのである。
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