○真霜拳號(10分1秒 体固め)佐藤光留●
※垂直落下式ブレーンバスター

佐藤選手とはたまにしか戦うことが無いが、やる度にプロレスの技術が上達しており、そして毎回、勝利に対する意欲を感じる。

おそらく、勝負の意味を良く理解しているのだろう。

よく言われる言葉で、『負けても評価されるのがプロレス』というものがある。

この言葉は、間違ってはいない。

プロレスならではの部分を正しく表した言葉だと思う。

だが、だからといって負けてもいいわけじゃない。

負けても評価されるということに、甘えてはいけない。

確かに、負けても内容が良ければ、評価を得ることは出来る。

だが、それだけである。

更に上の舞台に進めるのは、やはり勝った者。

負けた者は評価されても、先に進めるわけじゃない。

ただの現状維持。

評価されることで再度チャンスは訪れるが、そこで勝たなければ、やっぱり先には進めない。

プロレスは一試合で終わるものでは無く、勝っても負けても次がある。

だが、負けた時の“次”と、勝った時の“次”は、全然違う。

だからやっぱり、勝利の価値は高く、勝負の意味は大きいのである。
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