Bブロック公式リーグ戦
○真霜拳號<8点>(8分42秒 腕ひしぎ逆十字固め)稲松三郎<6点>●

アクシデントにより唐突に終わってしまった、消化不良の試合。

プロレスが戦いであり、人間同士が戦っている以上、アクシデントはいつでも起こり得る。

それがリーグ戦という大事な舞台で起こってしまったのは、稲松にとっては残念なことだっただろう。

序盤の段階で、特に攻めたわけでもないのに左肩を気にしていたため、どうもおかしいとは思っていた。

その時点では、それほど深刻なものとは思わなかったが…ダメージが見受けられる以上、こちらとしては勝つために左肩を攻めるしかない。

結果、試合を決めに行ったわけではなく、特に狙っていたわけでもない、ちょっとした切り返しで出したにすぎない飛びつき式の腕ひしぎで試合は終わった。

試合を決めに行ったわけではないため、その腕ひしぎも完璧な極め方では無く、ダメージの程を測る極め方をしていたため、稲松がタップしたことにこちらが驚いたくらいである。

後に映像で確認して分かったことだが、どうやら腕ひしぎ自体のダメージよりも、そこからロープエスケープをしようと動いた瞬間に肩が外れ、ガマン出来ずにタップしてしまったようだ。

左肩亜脱臼だったらしい。

不本意な勝ち方ではあったが、とりあえずはこれで決勝トーナメント進出をほぼ確実にすることが出来た。
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