○飯伏幸太＆ケニー・オメガ(19分58秒 片エビ固め)ＨＡＲＡＳＨＩＭＡ●＆真霜拳號
※ゴールデンシャワー

以前にＤＤＴの会場に乗り込んだ時に言ったように、試合前には完全に飯伏選手狙いだったのだが…試合が始まってみると、それよりもケニー・オメガへの興味の方が勝ってしまった。

ケニー・オメガに関する情報は、この試合が始まるまで、ほとんど持っていなかった。
初対決に加え、ほぼ初見となる選手である。

が、最初のちょっとしたパフォーマンスで、一気に興味が湧いてきてしまった。

コテコテのアメリカンスタイルであるＩＷＡプエルトリコでデビューした自分にとって、ケニー・オメガのような試合運びやパフォーマンスをする選手は、ちょっとした懐かしさからか、それだけで興味の対象となる。

アメリカンスタイルの試合運びに、ジャパニーズスタイルの技と動き。
それに加えて、身体能力も優れているようで、動きがいちいちダイナミック。

ケニー・オメガ。
また一人、面白そうな選手を発見したよ。

試合には負けたものの、それだけでも十分な収穫と言えたのだが…それ以上となる本当の収穫は、試合後のバックステージにあった。

新たな発見と、自身の再確認。

やはり、自分の考えは間違っていない。
今のＫ−ＤＯＪＯには、足りないものがたくさんある。

誰がなんと言おうと、自分は自分の主張を通させてもらうよ。

○真霜拳號(8分26秒 無道)杉浦透●

ＤＥＰの若手、杉浦選手と初対決。

去年デビューしたばかりということで、実力的に大きな差があるのはしかたがない。
だが、その実力差をなんとかしようと、最初から最後まで、とにかく全力で喰らいついてきたのが良かった。

下手な小細工は一切無し。
出してきた技はドロップキックとエルボーのみ。

久しぶりに若手らしい若手と対戦出来た気がする。

想像以上にいい選手で、なかなか楽しめる戦いだった。

真霜拳號＆○柏大五郎(6分45秒 まっぷたつ)滝澤大志＆キム・ナムソク●

この試合で感じたこと。

ＴＡＫＡみちのくと組んでいる時の滝澤大志より、キム・ナムソクと組んでいる時の滝澤大志の方が、数段優れている。

それが全て。

そして、それこそが真理である。

○真霜拳號(20分35秒 ＴＫＯ勝ち)スルガマナブ●
※スリーパーホールド→レフェリーストップ

5年ほど前は20分時間切れ。

昨年は30分時間切れ。

そして今回、ようやくの決着。
合計時間70分35秒にして、ようやくである。

それだけお互いに引かない戦いだったし、お互いに心が折れない戦いだった。

試合中、ほんの数秒とはいえ、何度も目の前が真っ暗になった。
今思い出そうとしても、その数秒は思い出せない。

完全に意識を飛ばされていたということである。

通常、試合中は常に自分の位置を把握しながら戦っている。

自分が今、リングのどこにいるか。
ロープとの距離はどれくらいで、コーナーまではどれくらいか。
その他にも、相手の位置やレフェリーの位置。
タッグマッチならば、パートナーやコーナーに控えている対戦相手も。
いろいろなことをごく自然に把握しながら、試合を進めている。

しかしこの試合では、途中で完全に自分の位置が分からなくなった。
こんなことは久しぶりである。

それだけ余裕を奪われたということであり、追い込まれたということ。

最後には通常状態に戻ることが出来、勝利することも出来たが…タフな戦いだった。

ＫＡＩＥＮＴＡＩ　ＤＯＪＯという名のタッグリーグ戦Ｂブロック公式戦
真霜拳號＆○柏大五郎<4点>(17分57秒 体固め)バンビ＆房総ボーイ雷斗●<0点>
※ダイビング・ヘッドバット

タッグリーグ公式戦二戦目は、先週以上に負けるわけがない試合。

あえて相手のペースに乗ってみれば、少しは苦戦するかと思ったが…そんなことは全く無し。
ハッキリ言って、力の差がありすぎる。

まぁ、バンビのムチは、ものすごく痛かったが…。
直接打たれたところだけでなく、コスチュームの上から打たれたところにもムチの跡が残っていたのだから、その威力は推して知るべし。

とは言え、それでは3カウントは取られないが。

さて、これで公式戦二連勝。
勝ち点は4点。

Ｂブロックの他のチームは、すでに全チーム一敗しており、負け無しは自分達のみ。
そのため、残りの一戦は引き分けでもＢブロック一位となり、下手すれば最終戦を待たずしてＢブロック一位が決まる可能性もある。

先週、今週と相手のレベルに合わせて、力を抑えて戦ったにも関わらず、この結果。

もはや決勝進出は確定したようなものである。