ハッキリ言って、TAKAみちのくは嫌いなタイプのレスラーである。

その理由はいろいろあるが…一言で言えば、“プロレス観が違う”ということになる。

もちろん、プロレス観というのは全てのレスラーがそれぞれに持っているものだから、違いがあるのは当然のことではある。
だが、真霜拳號のプロレス観とTAKAみちのくのプロレス観は、違いすぎると言っていいくらい違っている気がする。

自分のプロレスの師匠にあたるレスラーとプロレス観が全く違うというのは不思議なものだが…まぁ、もはや師匠とは思っていないがね。

そんなレスラーに「最高の試合をする」と言われても、どうにもピンとこない。
おそらく…というより絶対に、お互いの目指す“最高の試合”は違うものなのだから。

それでも、前回のシングルマッチは“最高の試合”に限りなく近いものになったのだから、これまた不思議なものである。

自分の記憶が確かならば、その前回の試合まで、TAKAみちのくとは三度シングルで戦っており、自分の2勝1敗だったと思う。
そして、一年半前の戦いで、完全にTAKAみちのくを越えたと思っている。

負けているのはキャリアと喋りだけ。
それ以外は、全ての面で自分が上回っている自信がある。

もっと言えば、喋りというのも、あくまでマイクパフォーマンスでのこと。
声質の部分でのことが大きく、喋りの内容では勝てなくもないと思っている。

だから、正確には負けているのはキャリアのみ。

だが、そのキャリアこそが厄介なものなのである。

どう厄介なのかはまた別の話になるので、ここでは書かないが…とにかく、キャリアだけはいくら努力しようが勝つことは出来ないし、追いつくことすら出来ない。
現時点で倍くらいの差があるわけで、そこに追いつくためには、それこそTAKAみちのくが引退でもしない限りは無理だろう。

しかし、キャリアで勝つことは出来なくても、キャリアをひっくり返す術はある。

それを成し遂げるためにも、ここは負けるわけにはいかない。

そしてなにより…やはり、チャンピオンにふさわしいのは、真霜拳號。

決戦は明後日…4月12日である。
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