○石川修司(17分41秒 エビ固め)大家拳號●
※スプラッシュマウンテン

あえて分の悪い真正面からのぶつかり合いを挑むも…玉砕。

体格差の壁は厚かった。

エルボーにしろチョップにしろ、打つ位置がいつもよりも高く、どうにも打ち辛い。
通常よりも15センチほど高い位置に打つことになるわけだが、その高さは数値以上に感じ、完全なフォームで打てない。

密着しても、複合関節技の類は相手の体が大きすぎ、それぞれの箇所の極り方が甘くなってしまう。
完全な形で極めるには、相手のサイズに対してこちらの手足の長さが足りず、ロックがし切れないのだ。

あらゆる技が、その体の大きさによって、ナチュラルに威力を殺されてしまう。

やはり大きな体は、それだけで武器となるのである。

そして、石川修司の走り込んでのヒザ蹴りは、武器を超えて、もはや凶器と呼んでもいい代物だった。

予想を上回る凄まじい威力。
一発で完全に動けなくなってしまった。

もちろん他の技も、その体格を活かしたものが多く、当たりも強く威力も凄いのだが、なんとか耐えられる。
だが、あのヒザ蹴りは完全に別格。

フィニッシュこそスプラッシュマウンテンだったが、実質、ヒザ蹴りで勝負があったようなものである。
あのヒザ蹴りによって動きを止められたことが全て。

しかし、次に戦った時には、こうはいかない。

もともとこの試合、真霜拳號で行くことになれば自分のスタイルで、大家拳號で行くことになれば相手のスタイルで戦おうと思っていた。

結果、大家拳號で行くことになり、ああいう展開になったわけだが…。

もし、もう一度戦わば…そして、それが大家拳號でなく真霜拳號であったならば…この試合とは全く違う展開になることでしょう。
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