はじめに、東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

明日よりKAIENTAI DOJOの興行が再開されるにあたって、少しだけ私見を。
事態が落ち着いたら、この記事は削除するかもしれません。



今回の地震で大きく報道されるのは、最も大きな被害の出ている地域です。
岩手であったり、宮城であったり、福島であったり…しかし、他にも被害の大きな地域はあります。
千葉だって被災地です。
千葉県内にも、大変な被害が出ている所があります。

それに、少なくなってきたとはいえ、まだ余震があるのも事実です。
計画停電や、それに伴う節電、一部の人達の買い占め問題や原発の問題等、非常事態といってもいい状況であることには変わりありません。

そういう状況にありながら興行を再開することに、否定的な意見もあるでしょう。
もしかしたら、お客さんも全然来ないかもしれません。

だけども…何が正しくて何が間違いなのかは分からないけど、自分はこの選択が正しい選択だと信じて試合をするつもりです。

きれい事を言うのは簡単です。
言葉だけなら、なんとでも言える。
でも、行動が伴わなければ、そんなものはただの偽善であり、自己満足にすぎない。
今必要とされているのはそんなものでは無いし、なにより自分は、そういう言動が嫌いだ。

だから、正直に言います。
今、自分が被災地の方々に直接的にしてあげられることは、何もありません。
物資を送ろうにも、人手を貸そうにも、個人としても会社としても、それほどの余裕は無いのが現状です。

ならばせめて、間接的な支援を。

チャリティ活動や募金活動をするのは当たり前。
それらを通してファンの皆さんに支援を呼び掛けるのも当たり前。
節電をするのも当たり前。
それらはすでに始めています。

でも今の自分の力、会社の力では、残念ながらたいした支援にはならないと思います。
だったら、その支援の力を少しでも大きくする努力をしていくしかありません。

そのためには、どうすればいいか?

プロレスラーである自分には、プロレスを通して義援金を集める事。
プロレスを通してメッセージを送る事。
プロレスを通して得た利益から寄付する事しか出来ません。

そして、何か力になれることが出来た時、すぐに動けるように。
もしもこの先、プロレスが必要とされる時が来たら、すぐに届けられるように。
その準備を整えておくことしか出来ません。

そのためには、まずは自分達が日常を取り戻すこと。

自分は、非日常を見せるのがプロレスだと思っています。
非日常を作り出す戦いをしています。

でも、今回だけは少し違います。

プロレスをやれる日常。
プロレスを見れる日常。
プロレスを楽しめる日常。

日常を取り戻すための戦いです。

とはいえ、しばらくの間は節電のため、照明や映像、空調等を最低限に抑えて行うことになり、まだ日常の風景とはいかないと思いますが…それでも観戦に来るお客さんには、いつも通り楽しんでもらえれば幸いです。

もう少し書きたいこともあるのですが、とりとめもない文章で思ったよりも長くなってきたので、このあたりで…。

今はとにかく、それぞれが正しいと思うことを出来る範囲でやる時期だと思います。
自分が今出来るのは、明日、精一杯の戦いを見せること。

まずはそこからです。
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