牙騎鱗シングル四番勝負
○真霜拳號(7分10秒 体固め)稲松三郎●
※垂直落下式ブレーンバスター

先週の牙騎鱗の決起を受けて組まれた“牙騎鱗シングル四番勝負”。
稲松とのシングルマッチは、約二年ぶりである。

牙騎鱗としても、稲松個人としても、ここは結果を残したいところだったのだろう。

入場した時点で臨戦態勢。
相当気合いが入っていた。
勢いもあった。

そして、その勢いに乗って放ったと思われる、イス盛り状態にしてのコーナートップから場外へのニードロップは、凄まじいダメージだったが…どうやら、それによって稲松も足を負傷してしまったらしい。

そのため、その後の稲松は勢いが半減。
足の踏ん張りが利かないのか、技の威力も半減。

稲松としては、悔しいところだろう。
相手の攻撃での負傷ならともかく、自分の技で自分が負傷してしまったのだから…。

運が悪かったのか、技術が足りなかったのか、コンディションが悪かったのか…負傷の原因は分からないが、それも実力の内である。

酷な言い方だが、現在の実力はそこまでだったということ。

だが、気持ちは伝わってきた。

この負けと負傷によって退いてしまうならそれまでだが…また這い上がってくるならば、もう一度相手をしてやろう。
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