○真霜拳號(17分8秒 無道)伊藤博之●
ダブルヘッダー二試合目。
そして、こちらの相手もまた、何年ぶりかの対戦となる伊藤選手。
以前戦った時よりも随分体をしぼっていて、見た目だけでも当時とは全く違う印象を受けたのだが…どうやらプロレスのリングには数年ぶりの参戦らしく、その間は総合格闘技をやっていたらしい。
そして実際に戦って、さらに印象が変わった。
ひと言で言えば、以前よりも圧倒的に鋭さが増していたのである。
決して油断していたわけでは無いが、甘く見ていたのかもしれない。
思わぬ大苦戦。
その原因は、開始数秒でくらった頭突き。
額がパックリと割れてしまい、大流血となってしまった。
総合では基本的に禁じ手の部類に入る頭突きを、総合を何年もやっていた人間が何の迷いも無く打ってきたことにも驚いたが、その威力にも驚いた。
流血はアクシデントかもしれないが、そのアクシデントを導いたのは、伊藤選手の頭突きが強烈だったからこそ。
おかげで頭はフラフラ。
意識は朦朧。
加えて、血が目に入って、相手の攻撃が見えなくなってしまう。
このスタイルの試合で、相手の攻撃が見えないのは致命的である。
以前よりも鋭さを増したキックを何発もくらってしまう。
中でも、的確に傷口を狙って放たれるハイキックは強烈すぎた。
そして、イエローカードを出されようが構わずに傷口をかきむしり、馬乗りになってまで傷口を狙って頭突きを打ってくる様に、勝利への執念を感じたよ…。
普段はやらない技や初めて出す技まで繰り出して、なんとか振り切り、勝利を収めはしたが…その代償は大きかった。
傷口は思ったより深かったようで、皮膚の下を三針、表面を六針、計九針縫合。
その他にも、ノーガードでキックを受けまくったせいか、全身いたる所にアザが…。
そして左膝は腫れ上がって曲がらず、右肘も筋を痛めたようだ。
思わぬところで、思わぬ相手との大激闘。
そして思わぬ大ダメージ。
これだからプロレスは怖い。
だが、だからこそ面白い。
ボロボロになってしまったが、試合自体は楽しかったかな。
やっている時は必死だったが…。
久しぶりに、“試合”ではなく“戦い”をした、という感じである。
ダブルヘッダー二試合目。
そして、こちらの相手もまた、何年ぶりかの対戦となる伊藤選手。
以前戦った時よりも随分体をしぼっていて、見た目だけでも当時とは全く違う印象を受けたのだが…どうやらプロレスのリングには数年ぶりの参戦らしく、その間は総合格闘技をやっていたらしい。
そして実際に戦って、さらに印象が変わった。
ひと言で言えば、以前よりも圧倒的に鋭さが増していたのである。
決して油断していたわけでは無いが、甘く見ていたのかもしれない。
思わぬ大苦戦。
その原因は、開始数秒でくらった頭突き。
額がパックリと割れてしまい、大流血となってしまった。
総合では基本的に禁じ手の部類に入る頭突きを、総合を何年もやっていた人間が何の迷いも無く打ってきたことにも驚いたが、その威力にも驚いた。
流血はアクシデントかもしれないが、そのアクシデントを導いたのは、伊藤選手の頭突きが強烈だったからこそ。
おかげで頭はフラフラ。
意識は朦朧。
加えて、血が目に入って、相手の攻撃が見えなくなってしまう。
このスタイルの試合で、相手の攻撃が見えないのは致命的である。
以前よりも鋭さを増したキックを何発もくらってしまう。
中でも、的確に傷口を狙って放たれるハイキックは強烈すぎた。
そして、イエローカードを出されようが構わずに傷口をかきむしり、馬乗りになってまで傷口を狙って頭突きを打ってくる様に、勝利への執念を感じたよ…。
普段はやらない技や初めて出す技まで繰り出して、なんとか振り切り、勝利を収めはしたが…その代償は大きかった。
傷口は思ったより深かったようで、皮膚の下を三針、表面を六針、計九針縫合。
その他にも、ノーガードでキックを受けまくったせいか、全身いたる所にアザが…。
そして左膝は腫れ上がって曲がらず、右肘も筋を痛めたようだ。
思わぬところで、思わぬ相手との大激闘。
そして思わぬ大ダメージ。
これだからプロレスは怖い。
だが、だからこそ面白い。
ボロボロになってしまったが、試合自体は楽しかったかな。
やっている時は必死だったが…。
久しぶりに、“試合”ではなく“戦い”をした、という感じである。