8・23DDT両国メイン
KO-D無差別級選手権
○[挑戦者]坂口征夫
(21分20秒片エビ固め)
KUDO[第53代王者]×
※神の右ヒザ
正直ちょっと泣きそうになりました。
偉大なプロレスラーとして、柔道家としてレジェンドである坂口征二さん(現新日相談役)の長男であり、当然のように自身もレスラーを志したものの、一度は挫折した征夫さん。背中の刺青は元々その時、プロレスを完全に諦める為に入れたものでした。
家庭を持ち、自らの建設会社を持ち、それでも結局はリングを諦められずに32歳で総合格闘技デビュー。3年後に総合を引退しますが、今度はDDTのブランドだった旧ハードヒットへの出場が縁で、プロレスラーとしてDDTに参戦するようになりました。
昨年のドラマチック総選挙の後に、正式にDDT所属になった征夫選手。KUDO選手・マサ高梨選手との義兄弟ユニット・酒呑童子の、勝利の後のリング上での酒盛りはすっかり馴染みの光景になっています。
そうした中、6・28後楽園で両国のメインとなるKO-D無差別級選手権がKUDOvs坂口征夫の同門対決に決定。ここから次第に不穏になってきた2人……
試合は20分超の壮絶なシバキ合いになりました。
しかし、終わった後はやっぱりノーサイドになってくれました。
自ら征夫選手の腰にベルトを巻いたKUDO選手。賞金200万円の小切手のボードを3つに割り、KUDO選手・高梨選手と一緒に掲げた征夫選手。
高梨選手のマイクで入場ステージが祭りの会場となり、樽酒を真ん中に法被姿で勢揃いした所属選手達。そしてそこに神輿で乗り付けた新王者。
酒呑童子による鏡割りで締めた両国。
KO-D無差別級って、初戴冠の場面がどうしてこんなに感動するんだろう……