まだ20世紀だったある日のニッポン放送ショウアップナイター、神宮球場のヤクルトvs巨人戦で、未だに憶えている解説コメント。
詳しいシチュエーションは忘れましたが、ヤクルトが走者を1塁か2塁に置いて、右方向に進塁打を狙った池山隆寛さんが凡退。
解説の関根潤三さんが
「池山が、野球やっちゃいましたね。
バッティングやれば良かったんですよ。」
恐らく内角寄りの甘い球で、右打者の池山さんは普通に打っていけば長打も充分あったのを、無理に流し打ちに行って裏目に出たプレイ。野球中継で「野球やっちゃいましたね」というのが、深いなぁと思いました。
ソフトな語り口が大好きでした。実況担当の深澤弘アナウンサーとのコンビは、私の中では今でも日本一の野球実況コンビです。

関根さんは9日9時45分、東京都内の病院で老衰のため亡くなられました。
1927年3月15日生まれ(戸籍上の誕生日で、実際は1926年12月25日)の93歳。見事な大往生だったと思います。
温厚な人柄が皆から愛されたという関根さん。心からご冥福をお祈り申し上げます。



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