つい2〜3年ほど前まで、大相撲の世界では「引退」と「廃業」は明確に区別されていました。
年寄(つまり親方)や若者頭として相撲協会に残るのが「引退」。相撲協会を完全に離れて、別の世界に転じるのが「廃業」。こういう線引きがきっちりありました。但し、辞めた力士の第二の人生に対して「廃業」という言葉はマイナスイメージがあるとかで、現在は「引退」に統一されているそうです。

両膝の故障で欠場していた大日本プロレスの井上勝正選手が、検査の結果右目にも異常がある事が判明し、8・2六角橋商店街大会での記者会見で「廃業」を発表しました。
「引退」でなく本人の希望で「廃業」という発表になった会見。現役への未練を断ち切り後戻りはしない、井上選手の意思の固さをその2文字に見ました。
彼の第二の人生に幸あれ。
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