昭和の大横綱がまた一人……

「ウルフ」のニックネームで知られた元第58代横綱千代の富士の九重親方が、7月31日17時11分、膵臓がんの為に東京・文京区内の病院で亡くなられました。
61歳でした。
度重なる肩の脱臼癖(特に左は10回以上)を分厚い筋肉の鎧をつけてカバーし、投げにこだわっていたのを立合いで前ミツを取って一気に寄る速攻相撲に切り替えて才能開花。横綱在位59場所(史上2位)、幕内優勝31回(史上3位)、通算1045勝(史上2位)、'88年には53連勝(昭和以降3位)と数々の大記録を樹立されました。

本当にかっこいい横綱でした。
強烈だったのが上手投げ。下手を離した片手で相手の後頭部を上から押さえつける独特の「ウルフスペシャル」。やられた相手は宙を1回転して背中から土俵に落ちる(100kgを楽々超える力士が)、見るからにド派手な技でした。
私は今でも、最も好きな相撲の技はこのウルフスペシャルです。

将来二代目千代の富士を生み出す為、一代年寄を辞退して引退後は陣幕→九重を襲名。大関(千代大海)までは育てましたが、横綱二代目千代の富士の登場は遂に叶う事なく終わりました。

北の湖前理事長が亡くなられてわずか8ヶ月。昭和は遠く……
心からご冥福をお祈り申し上げます。
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1件のコメント


  1. by- on 2016年8月2日 @4時53分

    あの豪快この上無い上手投げは唯一無二と言っても過言でなないでしょう!

    ………あ、4時で無く5時でしたね。訂正しとかなくちゃだわ(((((((・・;)