昭和の名司会者で競馬評論でも一時代を築いた大橋巨泉さんが、去る12日21時29分に急性呼吸不全の為に亡くなられました。
82歳でした。

幼稚園の頃に「巨泉×前武・ゲバゲバ90分!」「お笑い頭の体操」で巨泉さんを見て以来、'90年代初頭にセミリタイアするまで、アナウンサー出身ではない昭和の司会者のトップランナーは間違いなく巨泉さんだったと思います。
'66年にスタートし、ご自身が放送作家から司会者としてブレイクした「11PM」では当時TVで触れるのはタブー視されていたという麻雀や競馬を積極的に取り上げて陽の当たる場所へ導いてくれました。
私は「11PM」を視始めたのは実は'83年に大学生になってからでしたが、劇画原作者の小池一夫さんとゴルフ対決をしていた記憶があります。

巨泉さんの番組のレギュラーからスターになった人達も忘れられません。
「11PM」でイカサマ技を披露するなど、麻雀界のスターとなった小島武夫さん。
巨泉さんと共に「お笑い頭の体操」の顔と言えた5代目月の家圓鏡(現8代目橘家圓蔵)師匠。
「クイズダービー」の歴代「当たらない大学教授」の皆さん。(鈴木武樹・篠沢秀夫・北野大の各氏)
同じく「クイズダービー」で漫画家の機知を発揮しまくっていた、黒鉄ヒロシ・はらたいらの両氏。
「世界まるごとHOWマッチ」で日本語の達者な外国人タレントの新しいイメージを作ったケント・ギルバート、ケント・デリカット、チャック・ウィルソンの各氏。
みんな巨泉さんが彼等の専門ジャンル外に届くレベルのメジャーにしたようなものかも。
競馬実況の手腕を見込まれて東京12チャンネル(現テレビ東京)から引き抜かれた小倉智昭さんも含めて、巨泉さんによって人生のステージを引っ張り上げられたのだと思います。

改めまして、心からご冥福をお祈り申し上げます。

巨泉さんと競馬でもう少し書きたい事もあるのですが、それはまた稿を改めて。
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