'89年の南関東三冠馬(当時は羽田盃・東京ダービー・東京王冠賞)で、同年の浦和桜花賞・東京大賞典・'90年の川崎記念を制した名牝ロジータが、昨年12月に死亡していた事が、7日にかつて所属していた神奈川県川崎競馬組合から発表されました。
30歳でした。
生まれ故郷で繋養先の新冠・高瀬牧場の馬房内で立てなくなり、そのまま息を引き取ったそうです。

浦和の桜花賞を優勝した後に牡馬三冠路線に方向転換。羽田盃・東京ダービーを制した陣営が秋初戦に選んだのは、当時地方勢にとってはジャパンカップのトライアルだった中山のオールカマーでした。
5着ながら地方馬最先着で代表となったロジータ。東京王冠賞を優勝して牝馬の身で南関牡馬三冠を達成後にJCに挑戦しましたが、いかんせんレースタイムが速過ぎた。
ホーリックスvsオグリキャップの壮絶な叩き合いで、芝2400mを2分22秒2という当時の世界レコードとなったこのレース。のみならず15頭立てブービーのキャロルハウスまでも当時の日本レコードタイの2分24秒9という超高速レースとなり、ロジータは2分26秒9(年によっては今でも日本ダービーを勝てる)で大差の最下位となってしまいました。
しかし南関東での強さは圧倒的でした。
まだ交流レースになっていなかった東京大賞典で、この一戦の為に南関へ転入した岩手の怪物スイフトセイダイに4馬身差をつけて完勝。引退レースとなった川崎記念では単勝が1.0倍の元返しとなったばかりか、他の出走馬の単勝が全て万馬券という前代未聞のオッズで、2着に8馬身差をつけての圧勝で競走生活を締めくくりました。
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