ふなふなふなふなヒャッハ―――――!!



驚くべきテーマ曲が流れ,まさかと思って振り向いたら…

上海道プロレスからさなぴーの卒業祝いにかけつけたのは,フレッド・フナッシー選手であった。

ひい!!



上海道プロレスの8月3日に行われた『北方領土返還要求大会』には確か,『100年に1人の人気者~たなはっしー』という選手が登場したのだが…



彼の血縁なのだろうか…?


大歓声で迎えられたフナッシー選手,ひとしきり客席に愛嬌をふりまいた後,リングイン。



彼からもさなぴーに花束が贈られます。







「東京に行っても,EWAのこと,新根室プロレス,上海道プロレスのこと…忘れないで欲しいなっし―――!!!!」

どこから出しているのか解らない声で,さなぴーに卒業を惜しむメッセージを送る。

ひじょうにしんみりしていたのに,泣く気も失せてしまった。



そして,やっぱりフナッシー,見るからに不自由そうな体でドッタンバッタンしながら去ってゆく(笑)。

そんなこんなで,みんなが笑顔になってさよならした。

打ち上げの後,俺はさなぴーと札幌駅まで一緒に帰って来た。

あまりたくさん交流はしなかったが,根室遠征の際,帰りの車の中で一緒だったので,彼女とはそのときに話をする機会があった。

本当に明るくて,優しくて,礼儀正しい…そしてスタイルの良い素敵な女の子だ。

EWAに咲く可憐な…まさに一輪の花だった。

また関東のアマチュアプロレス団体が札幌で試合する機会があったら,さなぴーにも来て欲しい。

そんなこんなで何とか11月中に全試合レポートを終わることが出来た訳だが,試合の後の打ち上げもいろいろと楽しかった。

これで来年4月か5月まで自主興行もないし,みんなとも会えなくて淋しいな…

つくづく思うのだが,無料でここまで面白いものを観ることが出来るというのは本当にありがたいし,凄いことだと思う。

仕事をしながら練習し,遠方まで移動,裏方の作業も行い,とにかく物凄く大変な思いをしてお客さんを楽しませてくれる選手やスタッフの人たちに,心から敬意を表します。

少し早いけど,皆さん,どうかよいお年を迎えて下さい。

会場にいた人たちの中にこのブログを読んでくれる人がいたら,これらの記事が素敵な思い出を蘇らす手助けとなりますように…

そんな願いを込めて,この思い出忘備録を完結とします。

サプライズ10は,「フレッド・フナッシー登場」でした。

ていうか,明日からもう12月かよ?!
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場外(奥の舞台上)では予備のマットの下(笑)でドンレオとHIDEがもつれあう一方,ロープに飛んだタイガーをラリアットで倒したケンタは,引き起こしてさらにラリアットを打ち込もうとする。



…が,かわされ,バックを取られてタイガーのジャーマン炸裂。

相変わらず写真がボケてるけど,高速ジャーマンだったので。←いいわけ。

タイガー,これで決めたかったようで,カウント2で跳ね返されたときは実に悔しそうだった。

まだ膝をついたままのケンタの胸板にミドルキックを連打。



立ち上がったケンタ,渾身の逆水平チョップ。

さすがにタイガー,そのままコーナーまで追い詰められてしまう。

対角コーナーに振ってのラリアットをかわし,振り向くが,やはり再びケンタのラリアットに倒れてしまう。

ケンタ,「行くぞー!!」の雄叫びと共に両の握り拳を作った後,今度はタイガーの体が一回転してしまうほどのラリアット。



起こしたタイガーを肩車…満を持してのサイクロン・デルタである。

EWAのケンタ,文句なしの勝利。



物凄い高度からひねりと勢いをつけて叩きつけられたタイガーに,新根室の選手たちが一斉に駆け寄る。

ケンタ選手はとうとう新根室にフォールを許さず,札幌が北海道ナンバーワンだということを証明してみせることに成功したのである。



「新根室…もう1回,ここで同じことを言ってやる…北海道でナンバーワンはEWAだ…!!」



ドンレオに向き直り,
「どうだ?!北海道で一番はEWAだって認めるか?!」
と詰め寄る。

悔しいが,それでも男らしく負けを認めるドンレオに拍手が起こる。



「ケンタ…この新根室プロレスのこのベルトは一時期おまえに預けるよ…だが,うちの選手が必ず奪いに行くからな。それまで…おまえ,絶ッ対負けんなよ?!」

ここで2人が握手&抱擁となって,後味の悪いエンディングとなることもなく全面対抗戦は終わった。

新根室の選手たちが拍手の中花道を退場していった後,ケンタ選手はまだマイクを離さない。

来場したお客さんたちに一通り締めの挨拶をした後,語り出した。



「…今年の8月に,EWAからイギリス人の留学生レスラーのマイク・ストームが,祖国に帰るということで卒業してゆきました」

そう。でも,この日俺は親戚のちゃーちゃんの出演するクラシックのコンサートに行ってたんだよな…

マイク・ストーム選手は,羅生門代表に俺の歳がいくつだと思うか尋かれて,「30歳ちょっと?」などと答えてくれる,ひじょうに礼儀正しい青年であった。

マイクに最後に会ったのは9月の根室遠征の際に宿泊したサムソンホテルだったのだが,全く素晴らしい人格者だったので,寂しい限りである。

「そして今日,EWAからもう1人,卒業してゆかなくてはならない人がいます…さなぴー,リングに上がって」



ケンタ選手に促されて,女子大生リングアナのさなぴーが姿を現わす。

2年前の『第1回北海道アマチュアプロレスサミット』から2年間,EWAのリングアナウンサーを務めてきた彼女は,この度出身地の東京へ帰り,作業IN藤原選手の所属する『健康プロレス』のスタッフとなるそうだ。

ここで,解説席からさなぴーのプロフィールが紹介されたのだが…

何と彼女のお父さんは,ノンフィクションライターの柳澤 健氏。

知ってる人は知ってると思うのだが,『1976年のアントニオ猪木』『1964年のジャイアント馬場』そして『1985年のクラッシュ・ギャルズ』の著書で有名な方である。



ここで,ケンタ選手が代表でさなぴーに花束贈呈。

さなぴー,2年間お疲れ様でした。本当にありがとう。

拍手の中さらに,解説席の丸山さんがさなぴーの卒業のために駆けつけた特別ゲストを呼び込む。

さて…一体どんな大物ゲストがやって来るのだろうか…?

ゴクリ…

サプライズ9は,「さなぴーのお父さんは有名なプロレスライター」でした。
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ライトニング・スパイラルを跳ね返されたHIDEは,逆ソルナシエンテに移行。

これも切り返したタイガーはロープに飛んだHIDEをドロップキックで迎撃。



何か飛び技を予告してコーナーに登りかけたところを,起き上がったHIDEがヴィーナス,そしてゴリコノクラズム。



ソルナシエンテはかろうじてリング真ん中ではなかったおかげで,タイガー,ロープに逃れる。

起き上がって,タイガーをロープに振ろうとしたが振り返されて,コーナーに追い詰められたHIDEはミドルキックとローリング・ソバットを叩き込まれる。



コーナーに乗せたHIDEを,素早く雪崩式フランケンシュタイナー。

ここでドンレオにタッチ。HIDEもケンタにタッチ。

ケンタも真っ向からぶつかる。そのケンタに力いっぱいラリアット。だが,細身のHIDEとは違って一発では倒れない。

自分もロープに飛んでラリアットをお返し。

ドンレオに「もう1度かかって来い」と要求。



しばらく意地の張り合いになるかと思いきや,先にケンタをフロント・スープレックスで投げたのはドンレオの方。

引き起こすドンレオにローリング・エルボーを見舞ってから,ケンタは「行くぞー!!」とコーナーに歩いてゆく。



手拍子と足踏みの後,ダッシュ。ジョン・ウーでドンレオを対角コーナーまでふっ飛ばした。



なんとその後,120kgのドンレオを持ち上げて,叩きつける。

フィニッシュを宣言するジェスチャーと共にコーナー最上段に飛び乗り…



フロッグ・スプラッシュ。

だが,これは決まらず。

いつの間にか根室応援席の前には新根室の選手がずらりと並び,声を限りにドンレオを声援。

聞いた話だと,OSSANタイガー選手とヒールのドンレオ選手とがタッグというのは根室ではまずあり得ないそうで。

それでもFUMIYAもオコーナーもなしの今回の対抗戦,皆で一丸となって札幌に立ち向かおう…という気概が,このシーンからは感じられた。

再びブレーンバスターを狙ってドンレオを持ち上げようとするケンタだが,さすがに120kgはキツいらしく,背中に肘を振り下ろされて断念。



ドンレオの発電は止まらない。ストンピングの後,持ち上げたケンタをみちのくドライバー。

カットに入ったHIDEを場外に放り出して,タイガーにタッチ。

すっかり体力を回復したタイガー,出てくるなりラ・マヒストラルの2連発(回転?)。

カウントは2だったが,あまりの素早さにケンタ選手も何が何だか解らなかったのではあるまいか。

さらに,起き上がってきたケンタ選手にバイブル。だが,これも決まらず。



ロープに飛んだタイガーをケンタがケブラドーラ・コンヒーロ。

ジョン・ウーで向かってゆくがカウンターのソバット,そしてその場飛びムーンサルト。

ソバットがみぞおちにクリーンヒットするも,決定打にはならず…



何とかしてケンタからフォールを獲りたいタイガー。

試合はいよいよ佳境を迎えつつあります,奥さん…!!
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先発はタイガーとHIDE。

実はこの2人,9月の三吉神社大会でシングルでぶつかったのだ。

HIDEさんにしてみたら,根室での惜敗を何としてでもリベンジしたいところだったろう。

それにしても驚くべきはタイガー選手の動きの良さ。

昨年の『第2回北海道アマチュアプロレスサミット』では,パンダちゃんとエキシビションマッチでぶつかったのだが,エキシビションでは足りない,まだまだ観たいと思った人はたくさんいたのではないだろうか。

それを言ったら,
「いやぁ,もう僕くらいの年齢になるとエキシビションくらいでちょうどいいんですよ」
なんて言ってたクセに(笑)。

HIDEのトルベジーノが炸裂。さっそくソルナシエンテに入るが,タイガー切り返す。



STFの写真がなかなかよく撮れたので,おいときます。

何とかロープに逃れたHIDEを自軍コーナーに引きずってゆき,ドンレオにタッチ。

120kgの巨体を活かした重量感のある打撃技を繰り出す。

HIDEは真っ向からロープワークで挑むも,豪腕のラリアット1発で倒されてしまう。

軽々とボディスラム,ハンマー攻撃,そしてヘッドロック。ケンタが飛んできてドンレオの後頭部に蹴り。



自軍コーナーに戻ろうとしたケンタを突き飛ばす。そのままチョップの打ち合いに。

蘇生したHIDEが背後から近づき,ケンタとの合体攻撃。

2人で一緒にドンレオをロープに振って,代わる代わるに膝を入れる。

HIDEがフェースクラッシャーで叩きつけたドンレオに,ケンタが低空ドロップキック。

HIDEはスクワット,ケンタは腕立て伏せのパフォーマンスで連携のよさと余裕をアピール。

さらに2人がかりでドンレオをロープに振るが,ドンレオはダブルのラリアットで2人をまとめてなぎ倒す。

そして,早くも炸裂,ラストライド。





嗚呼…ここぞとばかりに発電,危険な独身(笑)。

これがかなり効いて,実は打ち上げ半ばまで,HIDEさんが激しい頭痛で横になっていなくてはならなかった…というのはここだけの話。

続いてタイガーとケンタ。


切れのあるミドルキックの連発から,ケンタをロープに振ってのフライング・ヘッドシザース。

根室から追っかけに来ているたくさんのちびっこファンたちの声援を受けて,何かを狙いロープに走るが,ケンタのラリアットに倒れる。



ケンタも早くも大技を出してゆく…スカイフォール・ドライバー!!

だが,ドンレオのカットが間に合いカウントは2。

ケンタは,まだ仰向けになったままのタイガーの左腕に膝を落としてゆき,しまいには噛みつき攻撃まで(!!)。

腕折り攻撃でタイガーを自軍コーナーに引っ張り,HIDEにタッチ。





コーナー最上段からタイガーの腕にダイブし,ライトニング・スパイラル。

実にテンポのよい,パーカーズの攻撃である。
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ちびっと間が空いてしまいますた。

EWA対新根室全面対抗戦も,残すところあと1戦。

このメインでEWAが勝てば,名実共に札幌がナンバーワンということになる。

メインは実に豪華なカードですよ,奥さん…!!

まずは新根室チームが入場。



今回はこんな入場ゲートが組まれ,スモークも焚かれたんだけど,松村とおるの『おまえは虎になれ!』でOSSANタイガー選手が登場したときには尿道大激震。



俺はタイガー選手のアニメ仕様のこのマスクが大好きなのだ。



パートナーの"独身発電所"のドンレオ・嬢サンは,昨年は参戦しなかったが,2年前の『第1回北海道アマチュアプロレスサミット』のメインに出場した実力者。

そして,我らがEWAチームの入場。



地球と熟女にやさしい"Speed Warrior"HIDEさん。



新根室のベルトを持って登場したケンタさんは,花道で高速腕立て伏せのパフォーマンス。

ブリバリとみなぎっている。



あまりにもカッコいいので,HIDEさんの写真をもう1枚載せときます。

これでスターが勢揃い。

OSSANタイガーが,黄色い悪魔マスクを取り去るとさらに別のマスクが…



何と,"虎の穴最後の刺客"タイガー・ザ・グレートバージョン!!

コールを受けるや否や新根室チームに突っかかってゆくケンタ。

もお,みなぎりが止まらない。



NPWヘビーのベルトをリング上に置き,もう戻ることはないベルトなんだからしっかり拝んどけ,のジェスチャー。

実は報道規制のため,ブログには書かなかったが,9月の根室三吉神社大会メインはケンタvsFUMIYAだったのだ。

あのとき,ケンタの挑発に乗ったFUMIYAがベルトを賭けることを承諾。急遽タイトル戦となったのだ。

いずれ時間が出来たら,三吉神社大会の詳細レポも(もういいだろう)書けたらと思うのだが…

あのときもケンタさんはブリバリにみなぎっていて,FUMIYA選手に向かって「遠路はるばるやってきたのだからノンタイトル戦だなんて淋しいことを言うなよ」と挑発したのである。

「新根室の,ついこの間までチャンピオン様だったFUMIYA君はどうしたんだよ?俺に負けて怖じ気づいて,今日出て来られなかったのか?」

やはり,チャンピオンの不参戦を根に持つ選手は神さんだけじゃなかったのだ…

OSSANタイガー選手が,
「ケンタ…お前にはな,そのベルトは似合わねえぞ」
と口重く言い返すも,
「FUMIYA君も似合っていなかったから,このベルトを逃したんだよ!!」
とやり返される。

「いいか,このベルトを返して欲しかったら,タイガー,ドンレオ,どっちでもいいよ,俺からピンフォール獲ってみろ!!そうしたら,ベルトを返してやる!!」



勢いに乗るケンタの宣言により,メインイベントは始まった。
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