激辛やきそば弁当のおかげで七転八倒(←おおげさ)した後,明らかに空腹にも関わらず何か食べる気になれなくて,水分だけ摂りながら日付が替わるまで寝てしまった…

この2連休でせっかくたっぷり栄養補給しようと思い,珍しく4000円分も食料を買ったというのに…

結局起きてからもリンゴとヨーグルトを食べただけで,他に食べたいものもなくたらたら過ごしている。

こんなだからすぐ疲れるんだよなぁ…

さて,映画『お嬢さん』のクライマックス第3部である。

詐欺師の藤原はホテルの床の上で何日眠り続けたのか,目を覚ますと下半身裸(笑)。

そばでは上月の差し向けた男2人がニヤニヤしながら藤原を見守っているのだった。

秀子にまんまと欺かれ,せっかく手に入れた財産をそっくり取り返されたことに気づく。

結局,彼は秀子に利用されただけであったと判る。

藤原は,男2人に捕らえられ上月の元に連行される。

秀子に逃げられ,ゆくゆくは自分のものにするつもりでいた財産もそっくり持ってゆかれ,膨大な猥褻本のコレクションも台無しにされた上月は,静かに怒りを燃やしながら藤原を待ち受けていた。

地下室に連れ込んだ藤原を全裸で椅子に拘束し,裁断機で左手指を1本ずつ切断してゆく。

なお,その地下室には水槽があり,巨大な蛸を飼育しているのがさりげなく映し出されるのだが…!!

おそらく秀子は上月に折檻と称してこの地下室に連れ込まれ,水槽に投げ込まれて北斎の『蛸と海女』の再現を強要されていたのだろうと思われる。

何たる鬼畜な所業だろうか…?!

まるでまな板の上に転がる切ったウィンナーのような藤原の指を,テーブル下のバケツに払い落とす場面が映る。

続いて,右手の手のひらをドリル(ワインのコルク抜きのようなやつ)で貫通。

だが,藤原が絶叫しながらもどこか快感を覚えているように見えるのは気のせいだったろうか(笑)。

まあ,それだけこの映画に出てくる男どもがみんなどうしようもないクズで変態だからなのだが。

上月は藤原に,秀子との初夜がどうだったかを詳細に尋問する(やらしい…)。

だが,実際にはヤッていないので答えようがなく,藤原は,「自分の妻との行為をつぶさに語る奴がどこにいるか」とせめてもの反抗を見せる。

上月が散々苦しめた後に自分を始末しようとしていることは明らかだったので,藤原は自分の持つ水銀タバコを吸わせてくれと上月に懇願する。

水銀タバコは気化したものが一番有毒なので,充満した煙で2人とも意識は朦朧。

裁ちバサミで男性器を切断される寸前で,先に上月が意識を失い倒れてくれた。

この変態的な地下室で死ぬことは確定していても,男性器を切断されることだけは免れた藤原が最後に放った言葉が秀逸だった。

「チソポを守れてよかった…」

薄れゆく意識の中で,妙にやすらかな顔つきで,日本語でそうつぶやくのである(笑)。

一方,パスポートを偽造し変装(秀子は男装)して上月の追っ手を何とかまいて船に乗った秀子と珠子。

これから2人で自由の天地へと旅立つのである。

船室で2人きりになると,待ちきれなかったように抱き合う。

クライマックスの愛の交歓シーンだが,もお,見ているこっちが赤面しそうなくらい情熱的というか,は…激しかった…!!

秀子が折檻のときにいつもくわえさせられていた装飾品の鈴を,互いの口の中に押し込んだ後,今度は(以下略)

聞けば珠子(スッキ)役のキム・テリはこの映画がデビュー作の,全くの新人だという。

秀子役のキム・ミニにいたっては本国ではファッションリーダー的な存在で,絶大な人気を誇る女優だという話。

この2人の愛欲シーンは,「何もここまでしなくても…!!」と,若干心配になるレベルで技という技を駆使した激しいものだったので…!!

かえすがえすも,隣の席の老夫婦が心臓発作でも起こしやしないかと気になってたまらなかった(笑)。

そんな訳で,Hなもの観たさも満足させてくれるし,ロマンチックなストーリーと贅沢な映像美,そこかしこに笑いも散りばめられている…という,素晴らしい映画だった。

個人的には何だか『少女革命ウテナ』みたいだと思ったね。

しかし,この映画,R-18指定だっていうのに,私が観に行ったときには朝9時台から堂々と上映していた(笑)。

今はもう夕方か夜間に1日1回の上映になってるけど。

出来たらもう1度観たいくらい大好きな映画。

さて,今夜からの仕事に備えて休日の残り時間は美容に努めます。
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明け方3時半頃にナポリタンを作って食べたきりだったので,お腹空いてこれを食べた。



"期間限定"という言葉に弱い私は,昨日スーパーで見つけたこれをお湯を注いでわくわくしながら箸をつけたのだが…

辛過ぎて,3分の1も食べずにギブアップしてしまった…!!

30分くらい経ってようやく舌と唇のビリビリがおさまったよ…あ~,死ぬかと思った。

んな訳で,水をたくさん飲んだのでお腹もいっぱいになり,『お嬢さん』の感想文を再開するとしよう。

今になって思うが,タイトルは『お嬢様』にした方がよかったのでは。

全編に渡って秀子は"お嬢様"と呼ばれており,"お嬢さん"とは呼ばれていないから。

朝鮮を出奔し,日本で入籍&挙式した藤原と秀子。

滞在先の宿で,とうとう夫婦になってしまった2人の隣の寝室に珠子は苦々しい思いで横たわる。

だが,当初の思惑どおり,生まれてから屋敷の外の世界に一歩も出たことのない秀子は,急激な環境の変化と,珠子を愛しつつも藤原の妻でいなくてはならない葛藤のためか,心身のバランスを崩し始めた。

藤原によばれた精神科の医師たちが詳しい様子を珠子に尋ねるのだったが,とうとう秀子は入院させられることに。

軽い検査だと言い聞かせて車に乗せ,精神病院(映画では思いッ切り"キティガイ病院"と言っていた)へ連れてゆく。

病院の前では秀子を迎え入れようと医師たちと看護婦が待っていた。

「お嬢様をお願いします」

そう言って,沈みこんでいる秀子をなだめようと振り向く珠子だったが,何だか様子がおかしい。

秀子は憐れむような目つきで珠子を見ており,
「可哀想なお嬢様…」
などと言っている。

医師たちは,完全に,珠子のことを秀子,秀子のことをメイドの珠子だと思っていた。

そう思わせるように藤原と秀子が仕組んだのであり,いつの間にかパスポートの写真も作り変えてあった。

藤原と共謀して秀子を騙しているつもりが,藤原と秀子が結託して自分を厄介払いしたことに気づいた珠子は,「この野郎…!!」と吠えて暴れ出すが,屈強(やたら雄大な体格の)な看護婦に押さえつけられ病院の中に引きずり込まれる。

あまりのことにボー然としてしまったが,ここまでが,「第1部」。

続いて始まった第2部だが,今度はお嬢様・秀子の視点でのストーリーが語られる。

幼少時代の回想も挟まれ,第1部での伏線を回収する感じ。

両親を亡くした幼い秀子は後見人の叔父に引き取られ,毎日叔母と一緒に官能小説の朗読の練習をさせられていた。

官能小説の部分はすべて日本語だったのだが,隠語や現代では放送禁止になっている単語がまぁ~,出るわ出るわ…!!

そんな言葉を幼い姪に次々に叩き込み,大声で復唱させ,逆らえば折檻。

声を立てさせないように装飾品の玉(鈴)をくわえさせて,小さな手をビッシビシ鞭打つ。

秀子がいつも手袋をはめており,タンスにぎっしり無数の手袋を所有していたのはこのせいだったのだ…

官能的なことにひたすら貪欲な上月は,同じような趣味を持つ貴族の日本人たちを屋敷に招待しては,広間で妻に朗読をさせていた(そうして本を高く売る)。

ある日,叔母が桜の木で首を吊っているのが発見される。

揺れる体をショックを受けて見つめる秀子。

それからは秀子が招待客の前で朗読をしなくてはならず,叔父のしごきはいっそう厳しくなった。

ある本を読んでいた秀子が(日本語で),
「叔父様,人が首を吊ると口からだらりと舌を出し,うんこを漏らすと書いてあります…なぜ,叔母様は舌を出していなかったのでしょうか?」
と上月に問いかける。

それには答えずに,
「いいところに連れて行ってあげるよ」
と,秘密の出入口を見せ,地下室に秀子を誘う。

そこで何があったのかは描写されていないが,おそらく上月が妻を自殺に見せかけて(財産目当て)殺害したこと,そして,秀子が屋敷から逃げ出そうという気持すら起こさなくなるような恐ろしいことが行われたと判断出来る。

美しく成長した秀子は招待客の貴族たちの前で恥ずかしい小説を朗読させられるばかりか,官能シーンや春画(葛飾北斎の『蛸と海女』があった)を再現するため体位人形(フィグマの大っきくなったようなやつ)と共にポーズを取って吊り上げられたり,果ては客の男たちの尻を鞭で打つことを強制されるのだった。

こんなふうに叔父に淫靡な世界を仕込まれてきた秀子だが,叔父に取り入り客の1人としてやって来た藤原の誘惑にはまるで無反応。

男という男にうんざりしていたのであろう…当然のことである。

第1部では初で無垢だと思われた秀子の本来の姿,壮絶な過去が描かれていてビックリした。

同時に叔父・上月の歪んだ性的嗜好,鬼畜ぶりも…

こんな叔父に縛られたまま自分は一生この屋敷から出られないまま終わるのか…

そのうち叔母同様に叔父に亡き者にされ,両親から受け継いだ財産を奪われてしまう…

そんなことを考え,苦悩する毎日だったに違いない。

そんな秀子の壮絶な生い立ちを知った藤原は,自分の誘惑に屈しない秀子に取引を持ち掛ける。

このままここにいてもいずれは財産目当てに上月と結婚(叔父なのに!!)させられ女盛りを無駄にしてしまうだけだ,財産は山分けという約束で,私と結婚した後はあなたの身代わりに侍女を精神病院に入れてしまうことにして,どこかであなたを自由にしてあげましょう…と。

藤原は最初からスッキを秀子の身代わりに精神病院に入れるつもりで,騙していたのである(!!)。

「解りました…侍女にはなるべく鈍そうな子を探して下さいね」

そうして送り込まれたのがスッキ…珠子であった。

秀子も最初から珠子を騙していたことが明らかになった訳だが…

第1部での経過をたどるうちに互いに魅かれ合い,もはや身も心も離れられなくなってしまう。

それなのに,自分が藤原と結婚することを喜ぶ珠子に失望し,発作的に秀子は一人で外に飛び出し,叔母と同じように首に縄をつけ桜の木にぶら下がる。

だが,手を放せば終わり…というところで,追いかけてきた珠子に止められる。

「ごめんなさい,お嬢様…ごめんなさい…!!」

秀子を愛していること,実は藤原と組んでいたことを打ち明けながら珠子は泣いてすがった。

秀子も藤原と組んで珠子を騙そうとしていたことを打ち明け許し合い,もう離れない…と抱き合うのだった。

叔父が出掛けてしまうと,秀子は珠子を初めて大広間へ連れてゆく。

上月の持つ数々の猥褻本,変態小道具のコレクションなどを目にした珠子は猛烈に怒り出す。

秀子がいつも「終わる時間きっかりに迎えに来てね」と自分に言いつけていたのは,これらの本を朗読する姿を見せたくなかったからだと判って…

「こんなもののために,お嬢様はずっと苦しめられてきたのか…!!」とばかりに荒々しく本棚を倒し,本を次々に引き裂きインクをぶちまけ,畳をまくって池の中に投げ込み…めちゃくちゃにするのであった。

このシーンの凄まじい暴れっぷりは,珠子が本気で秀子を愛しているからだと思って胸が熱くなった。

そうして,2人は屋敷を脱出し夜の草原を駆けてゆく。

私の人生を破壊するためにやって来た救世主…私の珠子…

秀子のモノローグと共に場面は一転し,精神病院での珠子。

食事の中にゴキブリを入れられてヒステリックに笑う。

実は精神病院に入れてから何者かに珠子を殺害するように,藤原は手を回していたのである…!!

だが,院内で火災が起こりそれに乗じて珠子はあっさり脱出。

珠子は屋敷を出る前に,自分の育ったスラム街の仲間たちに「計画変更」の手紙を賄賂(秀子の宝石など)と共に送っていたのだった。

それで仲間たちが火災を起こして脱出を手助けしてくれる。

秀子は秀子で藤原を出し抜いて財産を取り戻し,珠子と遠い異国へ逃げるべく動き出そうとしていた。

藤原と結婚しても,一度も夫婦関係を持っていなかったことが明らかになる。

地下室に連れてゆかれることを何よりも恐れていた秀子に,取引の約束として藤原は強い睡眠薬を渡していた。

数滴で何日間か眠れるものだが,1本すべてを飲めば死に至るという劇薬だ。

その薬をワインに混ぜて,バスローブ姿でホテルの部屋を訪れ,藤原に口移しで飲ませる秀子。

体当たりで藤原を誘惑するのだが,これがまたやーらしかった(笑)。

美しい秀子に触れたくてたまらなかった藤原は,難なく誘惑されその気になる。

だが,いざというところでうつぶせにした秀子に乗り掛かったまま,挿入寸前で眠りに落ちてしまうのだった。

何とか藤原の体の下から這い出た秀子は,取り戻した財産を持って珠子の待つ場所へと向かう。

固く抱き合って再会をよろこぶ2人…!!

さあ,あとは遠くへ逃げるだけ…!!

続きは多分,明け方に。

そろそろ寝ます。ぐぅ。
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今月最後の休日を満喫ちうです。

久々に観たい映画もなく,昨日は会社から寄り道せずに帰り,ちゃんとスーパーに買い出しにGO竜馬。

1ヶ月近くスーパーに行かずにいたら,いつの間にかレジが自動精算機に変わっていてビックリ。

今月は8本も映画を観た。

とりわけ素晴らしかったのが,『お嬢さん』『アシュラ』『哭声~コクソン』の韓国映画3作品。

中でも一番魂を揺さぶられた『お嬢さん』のあらすじと感想を,ようやく時間に余裕が出来たので書いていこうかと思う。

先日購入して貪るように読み耽ったサラ・ウォーターズの『荊の城』という小説が原作なのだが,19世紀半ばのロンドンから1939年の日本が統治する朝鮮半島に舞台を置き換えて映画化されたものだ。

スリや詐欺,赤ん坊の売買などを生業とする集団に育てられた孤児のスッキ(キム・テリ)は,ボスの"伯爵"(ハ・ジョンウ)からある企みに加担しないかと誘われる。

日本かぶれで日本に憧れる余り日本人と結婚,日本に帰化して上月(チョ・ジヌン)と名乗る華族がいるのだが。

亡くなった両親から莫大な財産を受け継いだ秀子という姪と,人里離れた豪邸に住んでいる。

上月は日本の春画(!!)が好きで,たくさんの稀少本を所有していた。

詐欺師集団のボスだけあって色んなスキルがある"伯爵"は,藤原と名乗り日本人のフリをし,その稀少本の装丁の名目で上月に取り入ることに成功。

滞在中に令嬢・秀子をたらしこんで結婚し,秀子を豪邸から連れ出したあとは理由をつけ精神病院送りにして,まんまと財産だけいただこう…という計画であった(ひでぇ!!)。

スッキはその手助けをするべく,珠子という日本人のメイドになりすまして"伯爵"より一足先に上月の豪邸に送り込まれる。

その豪邸はすごく広いのだが古く,日光を極力入れない決まりになっている暗い家だった。

上月の所有する莫大な量の本の保存のためである。

そんな暗い豪邸の中で世間を知らずに育った令嬢の秀子(キム・ミニ)は,叔父のために本の朗読をするしかない退屈な毎日を送っていた。

この豪邸というのが…凄かった。

日本,朝鮮,西洋ごた混ぜで,何ともいえない建築様式。

退廃的な雰囲気で,江戸川 乱歩の小説にでも出てきそうな感じ。

大きな図書館みたいな広間の畳を剥がすと池が出てきたり,庭園が現れたり,仕掛け扉,生きてるみたいな蛇のオブジェ…地下室に続く隠し出入口なんかもあったり。

演じているのは韓国の俳優・女優さんなんだけど,流暢ではあってもどこかぎこちない日本語にまず頭がくらくらする(笑)。

豪邸の中ではずっとみんな日本語で映画が進行するのかと思いきや,いきなり韓国語になったり。

まあ,観ているうちにあんまり気にならなくなったけど。

陰鬱だけど艶めかしい映像にひたすら釘付けだったもんでね。

珠子は秀子に気に入られるように仕え,いつもそばにつき従う。

但し,秀子が叔父のために朗読をする間は別だった。

「終わる時間きっかりに迎えに来てね」と言われ,その部屋にだけは入ることを許されないのだった。

だが,ずっと寂しくて退屈だった秀子は,珠子に少しずつ心を許していく。

すっかり仲良くなり『お嬢様ごっこ』をしましょう,と秀子が珠子にドレスを着せるシーンがあるのだが,これがキャッキャ・ウフフと楽しそう(笑)。

秀子が下着姿の珠子のコルセットをぎゅうぎゅう締めて悲鳴を上げさせるところとか,入浴中に(なぜ?)棒つきキャンディーを舐める秀子が「尖った歯が当たって痛いの…」と頬を押さえたとき,「見せて」と言って,やすり代わりにした指貫をはめた指を抜き差しして珠子が秀子の歯を削るところなど…

もう,「この2人がただならぬ関係になるんだな」と匂わせる,セクシーなシーンが次々と出てきてドキドキ。

悪い夢を見てうなされる癖のある秀子は,子供のようにメイドに添い寝を命じるので,珠子も従う訳なのだが…こう来りゃもお,どうにかなっちゃう展開でしょ。

長身で美人だが儚げな秀子と,小柄で可憐だが目つきの鋭い野性的な珠子…どちらもきれいでとっても魅力的だったよ。

本の装丁のために藤原("伯爵")が屋敷にやって来て,上月との仕事の時間以外は秀子に絵を教えたり一緒に過ごし始めるようになるのだが,珠子は秀子が"伯爵"を好きになりうまい具合に結婚まで話が進むように手助けしなくてはならない。

最初は騙す気満々で甲斐甲斐しく仕えて取り入っていたのが,知らず知らずのうちに,秀子の純真無垢で孤独な魂に魅かれてゆくスッキ。

ある日,
「私の母は私を産んで亡くなったの…母が死んだのは私のせいね…」
と打ち明ける秀子に,珠子が真剣なまなざしで,
「この世に,産まれてきてはいけない子供なんて,いないんです…!!」
と言い聞かせるシーンはグッときた。

心の奥底までは悪になりきれないスッキの葛藤に,萌えもえした。

"伯爵"は絵を指導する役目をいいことに,秀子に触れたり甘い言葉を囁いたりして籠絡しようとするのだが,初な秀子はどぎまぎしてばかり。

何せ,ずっと屋敷に閉じ込められて育ったのだから,恋というものがどんなものかも知らない。

この結婚詐欺が成功したあかつきには報酬がもらえるので,秀子が"伯爵"と上手くいってくれたらいいと思っていた…はずなのに…

雄の匂いを漂わせて純真無垢なお嬢様を怯えさせる"伯爵"に憎しみを覚え,もし秀子が"伯爵"に恋してしまったら嫌だと思ってしまう…

そんな自分の気持に戸惑うスッキ。

2人の様子を見る度にスッキの眼が苛立ちと嫉妬を隠せなくなってくるのが手に取るように解った。

ある夜,藤原への気持が自分でも恋なのかどうかが解らない…とベッドの中で珠子に相談する秀子。

胸が痛みながらも,「そうに決まってます」と受け合い,お嬢様も藤原様を好きなのです…と暗示にかける珠子。

こんな,何も知らない田舎娘の私を藤原様は愛して下さるかしら…?私,どう振る舞ったらいいの?男の方に抱かれるときにどうしたら…

そんなことを悩んでいる秀子についムラムラし,藤原をダシにして(笑)体の悦びを教えてしまう珠子だったのだが,2人の初Hシーンがまた悩ましくて,ひじょうに色っぽかった。

いや,そんな生易しい表現じゃ足りないな。赤裸々といっていいくらいリアルだっだ。

映画館では私の隣で高齢のご夫婦が並んで観てたのだが,刺激が強くなかっただろうか(笑)。

ある日,たった数日だが仕事のために上月が屋敷を留守にすることになった。

「私が留守だからといって…解っているだろうな?(何か面倒を起こせば)地下室だぞ」

上月は秀子にそう言い残して出掛けてゆく。

やっぱりこの胡散臭い叔父は,秀子を何らかの形でこの豪邸からでてゆけないように縛っているのだ…と判る。

この好機に脱出しよう…と打ち合わせしていた藤原と珠子,秀子。

夜になり,秀子と珠子は旅支度をして豪邸を抜け出す。

他の使用人たちに見つからないように玄関からではなく離れから出てゆき,湖のあるところまで走ってゆき,藤原と合流しボートに乗って夜逃げするのである。

偽造パスポートを用意して3人は,日本へ高飛び。

多額の賄賂でかくまってもらう約束をした逗留先に落ち着き,寺で式を挙げる。

これがまた,着物なのに指輪を交換したりとか(笑),完全に日本の様式とは思えないような,変テコな式だった。

ここからイッキに話が展開してくる訳だが,少し休んでから再開します。

疲れた(笑)。
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昨日から連休ちうです。

仕事が少し忙しくなり始めたため,毎日ひどく疲れる。

食生活が貧しいせいもあるんだろうけど(笑),とにかく会社から帰ったらもお,何にもしたくないんだわ。

試しに5日間,家事をしないでみた。

思春期どころじゃないくらい,とっちらかった。

昨日,仕事が終わってからは美容室へ行ったのだが,帰って来てからは買い食い品のカツカレー(セブンイレベンヌ)を食べるや否や,盛大にちらかした状態のまま寝た。

1時過ぎにむくりと起き出してからは馬車馬のようにたまった洗い物を片付け,今ようやくひと心地ついたとこ。

自炊はほとんどしていないので食器はそうでもないのだが,洗濯物とスポンジやブラシなどのメイクツールはそろそろヤバかった。

洗濯物は5日ためると,着るものはなくならないが干す場所がなくて困る。

メイクツールはきれいなものを使わないと仕上がりも美しくないので,慌てて洗った。

だってスポンジなんて,あと1日洗わずにいたら使うものがないというくらいのためこみぶりで,どんだけこの2週間近くズボラだったんだよと呆れた(笑)。

それでも,独り暮らしの気ままさで,だらしなくあちこちちらかし放題にして連休1日目に眠るのって…何だか気分がいい。

これがクセになったら女としてジ・エンドなので,気をつけよう(笑)。

仕事のストレスが半端なくて疲れているが,大腸さんはひじょうに安定している。



それに…先日観た韓国映画『お嬢さん』が凄くシビレたので,原作(某Amazonで送料込で上下巻セット912円)を買ってみたのだが…

これがもお,大当たり。

休憩時間と朝寝つく前に読んでいるのだが,あまりに面白くて次々ページをめくってしまう。

今,下巻を3分の2ほど読みかけているところなのだが,久々にこんな心躍る本に出会った。

この作家さん,サラ・ウォーターズが大好きになったよおおお…!!

次は『半身』を読んでみようっと。

『お嬢さん』は,職場でよねさん(土日限定で夜勤で来る人)から「面白そうだよ」と言われたのがきっかけで観に行った。

よねさんは本業は美術関係の仕事をしており,よく芸術やアニメ,漫画などの話をするのだが。

何かで予告編を観た際に,全体的に漂う江戸川 乱歩っぽい雰囲気,日本,朝鮮,西洋がごたまぜになった不思議なセットに心を揺さぶられたらしく,私がこういう妖しいものを好きなのを知っているので,教えてくれたのである。

それから何日も経たずに別の映画を観に行った際に私も予告編を目にし,
「よねさんが言ってたのは,これか…!!」
となる。

よねさんからの口コミがなければ,「何か,変そうな映画」くらいにしか思わずあんまり気に留めなかったかもしれない。

興味を引かれたので,さらに何日も経たずにすぐ観に行き,原作本にまでハマッてしまったのだから,よねさんは,
「たったあれだけの口宣伝が映画の興行収入1人分に結びつくんだから,バカにならないもんだなあ」
と笑うのだった。

私もそう思う。

実は20日の月曜日には『アシュラ』という,これまた韓国映画を観に行った。

そして,今日は朝になったら『哭声~コクソン』という,これこれまたまた韓国のホラー映画を観に行く予定。

ストレスが溜まってしまうせいか,どうにも刺激の強いものを求めてしまうようである(笑)。



おまけの白にあ。

薪ストーブの横で寝ているときに撮影。
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休憩ちう。昨日から仕事である。

今回はカッツが朝から家にいたので,いつもよりぶら下がられている時間が長かったせいか,やはり帰って来てからは絶賛筋肉痛。

昨日は風呂に出たり入ったりしながら,ひたすら寝ていた。

それでもまだ,肩が…ゴリッバリに凝ってる(涙)…

17日の朝は早めに起床。



早速,陽の当たり始めた絨毯の上で白にあがローリングちう。

白にあの「痩せっぽちの仔猫時代」の画像を見せてあげる,と言って,お父んがパソコンデスクに座ると…



過去恥部を晒されたくないのか,素早く白にあも机の上に飛び乗って来た。

たまに一緒になってタイピングもするらしい(笑)。

膝の上に乗るならまだしも,机の上に乗るんだからなー。



そのうちプリンターの上に座り始めた。

2015年夏の,仔猫時代の白にあを見せてもらったが…確かに少しは痩せていた。

毛並みが粗く顔は尖っていたし,何となく小汚くて脚も細かった。

だが,腹だけは太いので,やっぱりデブ猫という訳じゃなく,そういう体型の猫種なのかもしれない。

家猫になってからは明らかに毛並みがきれいになったし,何より顔つきがおだやかになった。

写真を見た職場の人たちも,「きれいな猫ちゃんだね」と言ってくれる。



一通り,昔の写真を見た後は,大した過去恥部もなく安心したのか,お父んの飲み物を飲み始めた(笑)。

そして,(午前中はほぼ毎日)お父んがスキーに行ってしまうと二度寝を始めた。

よかったね…あんた,家猫になれて…

来月帰るときは,白にあのためにベイブレード("コマ"と書いてしまったが,そう呼ぶらしい)のワインダー("ワイヤー"と書いてしまったが,そう呼ぶらしい)を買ってあげるとするか。

多分,別売りしてると思うので。
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