今のところ,何とか街は平常営業(水商売系は知らないけど)。
 
強迫観念から発狂したように買った新しい服を着て,毎日仕事に行っとります。
 
これだけ札幌市でコロナ罹患者が出てるんだから,そろそろうちの職場でも誰かがかかってもおかしくないかも…
 
…などということを考えていたら,PCR検査を受けたうちのビルの他のフロアの人の中にとうとう陽性が出た。
 
こんな状況なので,さすがの私も先月からは,部屋を出るときから部屋に生還するまでマスク着用。
 
映画館にいるときも,周りに人がいなかったら外していたけれど,今は水を飲むとき以外はしている。
 
会社の休憩から戻った後も何分かは,上書きした顔が定着するのを待つためマスクを外していたりしたもんだが,今ではもうそんなこと云ってらんないので,フィニッシュミストをスプレーし乾いたらすぐマスクド状態でブースに戻っている。
 
誰かと食事に行っても,口に物を運ぶとき以外はマスクを元に戻したりして,半年前からは考えられない程「よいこ」になったもんだ(笑)。
 
今日は珍しく夜に1本しか観る映画がないので,朝遅く起きてのんびりしてます。
 
少し生活が荒れ気味なので,ちゃんとした食事をしようと買い出しに行き豚汁を謹製したよ。
 
元夜勤組の仲間の男性3人のうち,1人は調理家電やグッズに凝り料理も上手い(ケーキも作る!!)という,女子力の異常な高さを誇り,1人は最近断捨離にハマッており部屋がどんどんきれいになるのが楽しくて,掃除と片付けに夢中,最後の1人は土鍋で炊いた米が美味いというのでAmazonで土鍋と米びつを購入し,他のコールセンターとのWワークにも関わらず毎日手造りの飯を仕込んでいる…という,妙に私生活が充実した奴らばかり。
 
彼らの話を毎日聞かされる度に,いかに自分の生活が荒んでいるかを思い知らされ,買い食いばかりしていないで少しは自炊しよう…と反省したのである。
 
とは云っても,久しぶりに立ちっ放しで料理をすると疲れるもんだな(笑)。ダメダメな奴だ私は。
 
画像は,Amazonで飼ったハシビロコウのフィギュア。
 
 
調理家電やお掃除グッズでも買えよって話だが,ドゥしても欲しかったんだもん。
 
羽をひろげてる方はあまりにビッグサイズなので自宅で飾っているが,小さい方は会社のデスクに飾って愛でている。
 
私の休日に私の座席を使う人たちからも可愛がってもらっているようだ。
 
 
これは8月の誕生日プレゼントにもらったティッシュボックスケース。
 
先月実家に帰ったときに,置いてきた。喜んで使ってくれている。
 
茶トラは自分で使っており,ハチワレは元夜勤の仲間にあげたよ。
 
そんな訳で,近況でした。
 
「何か書かなきゃ申し訳ない病」が発症しちゃったもんで,書きました。
 
そういえば,私の休日ちうにブース内やロッカー室の消毒作業が行われたらしいのだが,「我が社はここまでやってます!!」アピールのため撮影した社内報の画像を見て「ひい」と思った。
 
どれくらいの経費がかかっているのか何気に管理者に訊いてみたら,80万だとか。
 
座っていたけど,目眩がした。
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5~7日の楽しかった3連休が終わり,心底嫌々ながら仕事に行っております。
 
今回の3連休は映画は7本鑑賞,外食にて栄養補給,そして買い物爆発。
 
ここ最近,札幌でのコロナ感染者が激増しており,毎日ニュースで更新される感染者数を知る度,いつまたショップや映画館が営業自粛に追い込まれるかと気が気ではなくて。
 
春先のあの1ヶ月10日余りの日々は,とにかく買い物が出来なくてストレスが溜まった。
 
「お金を使わなくてよかったじゃないか」と必死に思い込もうとして,貯金を心掛けたが,毎日ホントにつまんなかった。
 
だから,強迫観念の余りに散財してしまったのだ。
 
まずは映画館通いで歩きまくるため,冬用のスニーカーを調達。
 
 
昨年初めて買ったSORELを今回もチョイス。
 
というか,気に入ったデザインのものを手に取って見たらSORELだったのだ。
 
シブい配色が気に入ったのと,すっきりしたシルエットにも関わらず靴の中が凄くあたたかい。
 
なお,限定で2種類の靴紐がついてくる。
 
これがまた,表情が変わってなかなかよろしい。
 
 
なぜかネイルカラーもプレゼントについてきたのだが,試しに塗ってみたところムラになって全然話にならなかった(笑)。
 
でも,SORELはソールがギザギザなのと,底のダイナミックなロゴがホント大好き♪
 
これで冬の間もガンガン歩くぞっ。
 
服もどっさり買った。特にパンツ。
 
 
3本とも,新さっぽろの行きつけのデニムショップ『ギャルズ・ウエストヒル』で買ったのだが,どれも驚きの安さ。
 
チェックのテーパードストレートはバーゲン品のワゴンに入っていたもので,ぴったりのサイズが残っていたため迷わず購入。
 
くすんだホワイトと黒の無地のパンツは,いつも買うデニム1本分の価格で2本買えた。
 
スキニーばかり履いていた私も,6月からはちまちまと流行りのタックワイドパンツやテーパード,ジョガーパンツなどを買い整えてきたが,今回購入した3本全部裏起毛でめちゃくちゃあったかい。
 
歳を取ると寒いのだけは我慢出来なくてのぅ…
 
実にいい買い物をしたよ。
 
左のライムグリーンのセーターは,去年の夏から何となく気に入って覗いてしまう『Urnis』で購入。
 
かなりボーイッシュ路線のデザインのものを置いている。
 
 
セーターは前の週にも衝動買いしたばかりなのにね…
 
私は去年まで割とジャケットを着る奴だったので,ニットはたくさん持っているのだが,あくまでジャケットのインに着るので薄手のものばかり。
 
1枚で着られるものが少ない。
 
だから,これも流行りのラップ式,前後両方とも着用可能なタイプを買ってみた。
 
色がね,大好きなのよ。
 
これでだいぶ気が済んだ。
 
それにしても,ホントに心配なのがコロナ禍の行方。
 
いきなり札幌でこんなに感染者が増えるなんて…さすがの私もちょっとビビッている。
 
誰かと一緒に外食したり飲んだりする際,口に物を運んでいるとき以外はマスクを戻すもんね。
 
やっぱり強盗何とかっていう,ロクでもないキャンペーンなんかするから!!
 
バカヤローッ!!
 
ところで.全国の奥さん,インフルエンザの予防接種はもう済ませましたか?
 
私は10.15に受けて来たよ~ん。
 
会社で2000円,補助してくれることになってるから。
 
総務課の人によると,領収書を提出しに来た1番乗りは,3年続けて私だったそうだ。
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3連休満喫ちうです。

とうとう『異端の鳥』を観ましたよ…!!

3連休ちう毎日観に行くつもりでいたけど,あまりにヘヴィでダークな内容だったのでグッタリきてしまい,連日鑑賞する作品ではないと判断。

リピート鑑賞は来週にした。

案の定,夢に出てくる程で,目が覚めたときは自分でも笑ったね。

さて,『夜明けを信じて』の感想だが,国際取引でもトントン拍子に商談を成立させる一条 悟。

すいません。あんまり難しいことは解らないので,ざっくりで。

日本にバドワイザーを持たらしたり,銀行に掛け合い優遇レートを適用させたり…

そんな次々と偉業を成し遂げる激務の中,プライベートではひたすら読書と勉強,そして霊界と交信。

一体,いつ寝てるんだ!?

1年間の研修を終えた悟は,名古屋支社に赴任することになった。

その名古屋支社の総務課にいるのが千眼 美子演じる美穂。やっぱりカワイイ…!!

それに,少し大人っぽくなったから美人。

当然,男性社員からの憧れの的…という設定。

彼女も悟の誠実さと謙虚さに好感を持ち,将来はアナウンサーになりたいなどの悩みを相談してゆくうちにどんどん距離が縮まってゆくのだった。

悟の勧めでミス名古屋に応募した美穂は,準優勝。

惜しくも優勝とはならなかったが,本来の夢への取っ掛かりになったと大喜び。

記念に会場前で撮った美穂の写真を,会社の寮の部屋にひっそり飾る辺りがいかにも童貞らしい悟であった。

美穂以外にも悟は同僚の悪霊祓いをし肩凝りを治したり(!?),苛めで娘と心中しようとするまでに思い詰めていた寮のオバチャンの力になってあげたり,社内報では宗教的な論文を載せたり…と,八面六臂の大活躍。

社内報にそんなもの載せたら,普通は周囲がドン引きすると思うのだが。

ある晩,これからの自分はどうあるべきか,真剣に考えていたとき,悪魔が現れる。

何か,ショボいデビルマンみたいな悪魔で,蛇のような尻尾で悟を拘束。

このまま『東鳳商事』に留まれば常務就任は確実,富と名声をほしいままに出来る…と誘惑してくるのだったが,世俗の欲にまみれることなく世の中に自分の信じる教えを説きたい,悪魔よ去れ!!とあっさり撃退。

さすがの悪魔も迷いのない童貞には敵わなかった。

悟は父の名前で霊界からの言葉を本にして出版。

悟の父は定年退職後,息子の書いたものを出版してくれるところを探し奔走するのだが,とうとう見つける。

書店には次々と悟の書いた霊界通信シリーズ本の新刊が並ぶ。

手に取っただけでレジに進む人がいたのを皮切りに,次々とお客がやって来る。

下さいちょうだいお願いします…と面白いように売れてゆく。

その傍らで,今度は実名にて詩の本を自費出版。

「みんな,見てくれ!!一条が詩を出したぞ!!」

本好きで仲良くしている先輩が宣伝して回り,社内でも皆がこぞって購入。

ホントかよ(笑)!!

この,本が売れる描写があまりに安直でビックリしたのだが,いちいち疑ってかかってしまう私はやっぱり心が穢れているからで,それも悟の人徳の成せる業なのだと思うことにした。

とうとう悟は『東鳳商事』を退職し,宗教家となることを決意。

その気になればバリバリ両想いであった美穂とも,プラトニックな関係だけで終わる。

美穂は美穂でアナウンサーとなる夢を実現し,一条 悟の東京ドーム講演会を会場前からレポート。

映画は美穂を始めとし,悟と関わった人物たちが回想する形で進むのだった。

スモークが焚かれ,ライトに照らされる中,壇上に現れた悟のシーンで映画は終わり。

いやぁ…色々とツッコミ処が満載の素晴らしい映画でしたよ。

だって…有名処以外のほとんどの俳優の演技が大根で,何だか再現ドラマとか会社で見せるような研修用ビデオみたいなんだもん。

セットもホント,再現ドラマ止まり。特にニューヨークのオフィスや街並み(笑)。

徳島のお父さんが病に倒れるシーンでは「チチキトク,スグカエレ」という漫画のような電報が悟の元に届くのだが,1980年代で電報…!?

病院のシーンでは医者役で大川 隆法総裁ご本人が登場したのにはビックリしたが,意外と滑舌がアレでアル中の爺さんぽく何か,可愛かった。

しかしながら,すべてにおいて努力を惜しまず, 常に自分は人のために何が出来るか,誰かを傷つけはしなかったか…などの反省を怠らず謙虚さを失わない悟の生き方には胸を打たれた。

この映画も来週,『異端の鳥』と一緒にリピート鑑賞しようと思ってます。

ていうか,『アイ・ラブ・ニューヨーク』が聴きたくて動画を漁ってるのになくて,腹立つなー!!

いっちょサウンドトラックを買ったろうか!!とも思ってAmazonを検索するも,4400円とか…ふざけんなよー!!

下層階級の私に,あの歌を聴くため4400円も出せと云うのか!?

幸福の科学にはとことん足元を見られている感じが(勝手に)するが,あの歌はいつか必ず聴いてやるのだと心に決めている。

(完)
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私は思うのだが,悟に光る玉が見え,日蓮をはじめとする天上界の偉人の言葉が聞こえるようになったのは,性体験がなかったからではないだろうか。

欲求不満による幻覚&幻聴…と最初は思っていたのだが,これは私の心が穢れているからだと気づいて反省した。

この手の霊的な力を持つ人物というのは,やはり穢れがないからかもしれない。

そこのところ,悟を演じた俳優さんは童貞らしい透明感を上手に演じていたと思う。

面接中にわざわざ常務が会いに来る程の逸材であった悟は,『東鳳商事』に鳴り物入りで入社。

法学部を出ていて何で商社に…と胡散臭く思ったり,名門大学をトップで卒業した実績を妬む輩もおり,悟はビシバシと苛めやパワハラを受けた。

しかし,持ち前の誠実さと謙虚さ,悪意のなさから,おそらく自分が苛めを受けているという自覚は全くなかったに違いない。

ひたすら素直に何でも受け止め,努力を重ねて見るみるうちに仕事を覚えてゆく。

そして,いつの間にか社内のマニュアルを完成させるまでになるのだった。

どんな先輩たちもこれには脱帽せずにはおられず,そして,「苛めてやろうと思っても,何だか憎めない奴だった」と口々に云うのだった。

そんな悟は,ニューヨーク支社へ1年間研修に…という出世コースへの序章。

ニューヨークでも,異色かつあり得ない程優秀な悟は必要以上に厳しくされるのだった。

英語での生活に慣れない頃は,さすがの悟も参った。

英語で電話を受けてもすぐには用件が飲み込めず,オロオロしていると「英語の解る人に代わって!!」と言われるのである。

壁にぶち当たっているシーンで流れる挿入歌『アイ・ラブ・ニューヨーク』が素晴らしかった。

「ビッグ・アッポー!!アイ・ケイム・トゥ・ビッグ・アッポー!!天上から,この地球に光が注がれているのならあー,その光はニューヨークにも注がれてーいるのだろぉー♪俺はあー,ジャパニーズ・タイガーッ♪負けないぞおーっ,ジャパニーズ・タイガー♪アイ・ラブ・ニューヨォォーク♪」

とか何とかいう歌で,笑い過ぎ…いや,魂を揺さぶられる余り涙が出てきた。

挿入歌といえば,『アイ・ラブ・ニューヨーク』もそうだったのだが,千晶への恋心を詩にしたためて郵送するシーンでかかっていた曲も,千眼 美子の歌う曲も,全体的に「字余りフォーク」のようで爆ダサ…いや,ノスタルジックな味わい。

あの挿入歌の数々をまた聴きたいので,来週の木曜日には2度目の鑑賞予定である。

不思議なのは,その『アイ・ラブ・ニューヨーク』にまるで勇気づけられたかのように,いきなり悟が流暢に英語を話し出し,「私がすべて承ります!!」と云いながら,拳を握りしめて椅子から立ち上がったとこ。

そんな悟には,少しも尊大な態度を取らない人柄に好感を持ち何かと親切にしてくれる現地の社員もいた。

ある夜,会社からの帰り道,路地裏で男に乱暴されかけている女性がいたので助けに入ったところ…

何と,その女性は初恋の人,千晶であった。

留学中なのだという。

在学中はあまり話もしたことがなかったのに,初めて2人でレストランに入り食事をする。

恋が再燃するかと思われたが,千晶には婚約者がおり,食事が終わると店まで迎えに来た。

「おめでとう」と告げ,別れる悟。

去り際も誠実きわまりない童貞だな…と思った。

千晶への初恋は,図書室で同じ本を取ろうとした手がぶつかったことで生まれたのであったが,よく考えてみるとそんなことってあるだろうか(笑)?

ひょっとしたら,パンをかじりながら遅刻しそうで走っている際にぶつかった相手と恋に落ちるくらい確率は低いと思われる。

女性社員のティナが何かと優しくしてくれるので,童貞を卒業出来るのではないかと思ったが,特に何もなく仕事に勤しむエブリデイ。

悟は国際取引でも頭角を表し始めるのであった。

(続く)
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『鵞鳥湖の夜』の感想記事を書きたくて,あれこれ思い出しながら下書きしていたのだが,『鵞鳥湖の夜』が吹っ飛んでしまうくらいのインパクトだったのが『夜明けを信じて』。

まさか自分が「幸福の科学」制作映画を観に行く日が来るとは思わなかった。

私は無神論者で宗教は信じていないのだが,毛嫌いしている訳ではない。

「幸福の科学」が映画を制作していることは3年前から知っていた。

『変態仮面』に姫野 愛子ちゃん役で出演していた清水 富美加さんが,「千眼 美子」と改名したことが記憶に新しく,千眼 美子の名で出演している映画を,某映画館の上映予定欄をチェックしながら知った。

確か『僕の彼女は魔法使い』というタイトルで,アイドル映画,キラキラ映画っぽいなー…と思ったのを覚えている。

詳細情報を見て(これでだいたい観ようか観まいかを決める),「幸福の科学」が制作していることを知ったのだ。

タイトルだけでは宗教っぽさは微塵も感じられず,フツーに可愛い富美加ちゃんが魔法を使って大暴れする楽しい映画なんだろうと(勝手に)思った。

「幸福の科学」って映画も作るんだなぁ,と少し驚いただけで,いくら可愛くても別に富美加ちゃんのファンでもなかったので,勿論映画もスルー。

その後もぽつぽつと映画は発表され,富美加ちゃん,いや,千眼 美子さんが出演していた。

そこで今回『夜明けを信じて』という映画を観に行くことにしたのだが,本当は観る予定の映画と映画の間の時間潰しのつもりだった。

だが,どうしても上映時間が重なってしまい,あきらめざるを得なかった。

レビューを読むと,絶賛する人と貶すというかめちゃくちゃ面白がって笑っている人との差が激しく,ひじょうに興味を引かれた。

だから,時間潰しや調整のためにではなく,「観たくなったから」というれっきとした理由で,ハードスケジュールを強行して鑑賞。

これがまあ,大当たりでしたよ奥さん。

「幸福の科学」総裁の大川 隆法の自伝的映画らしいのだが,主人公の一条 悟(実名は使わなかったのね)の生き方にはとても胸を打たれた。

とにかく,幼少期から真面目で勤勉。

「学びたい」という思いに突き動かされてバリバリと勉強。

普通はいないよ,そんな子供!!

寒い部屋でジャンパーと手袋着用で勉強をおっ始めるのだが,おにぎりを差し入れに持ってきたお父さんは特別厚着をしていなかったのが不思議だった。

寒暖差の激しい家だったのかもしれないが,そんな寒い部屋を子供に使わせるとは…

考えたくなかったので,眠気防止のために敢えて悟が暖房器具を使用しないことにしているのだ…と思うことにした。

道を歩いているときも,通学ちう乗り物に乗っている間も勉強,勉強。

その姿はさながら二宮 尊徳。

常に成績はトップクラスで,しかも誠実で謙虚な性格のせいか,周囲からも慕われ尊敬される少年であった。

悟は,徳島県から東京の東名大学法学部に進学。

楽しい友人も出来るが,やはり遊ぶこともせずひたすら勉強。

そんな悟が一目惚れした女学生,千晶は裁判官を目指す才媛だ。

初めての恋に悩む悟は,想いが高じる余り,自作の詩を千晶に郵送し続ける。

これを「キモい」と取るかシビレるかは人それぞれだと思うのだが,案の定,千晶は困惑。

悟の友人たちが「1回でいいから返事を書いてやってくれ」と懇願したため,返事を書くことに。

しかし,同じ教室で勉強し,構内でも会ってるっていうのに,切手代を使って手紙を郵送…っていうのがまた時代を感じるなぁ!!

千晶からの返事は「あなたの書く詩は私には難し過ぎます」というものだった。

つまり,やんわりとフラレた訳だが,そんな悟にある日,いきなり光の玉?みたいなものが見えるようになる。

その玉が,悟に語りかけてくるのだ…!!

天からの啓示のように頭の中に伝わる言葉を,気がつけば悟は紙に書いていた。

電車の中でもその声は聞こえ,気づかぬうちに指先で自分の膝をなぞっている始末。

語りかけてくるその声の正体は,何と歴史上の偉人たち…!!

彼らの言葉を聴き,悟は宗教家としての使命に目覚めてゆくのだが,光の玉の下にはちゃんと「日蓮」「ソクラテス」「日本武尊」などとテロップが入っていてひじょうに解りやすかった。

そうこうするうちに,あまり上手く行っていなかった就職活動が軌道に乗り,ついに大手企業の『東鳳商事』に採用が決定。

本当はもっとずっと勉強したうえで宗教家として立ちたかったのだが,まずは社会人となることが肝要だ…と決心。

ここは偉い!!と思った。

大学卒業後もずっと大学院生となったり,学部を変えてだらだら在校していたりする奴がいたが,私はアレが不思議で仕方なかったのだ。

家が金持ちなんだろうか?何で働かないでいられるのだろう?…と。

単に社会に出たくないからいつまでも大学にいるのではないか,とすら思ったから。

悟は働きながらも,暇さえあれば本を読み勉強した。

「学びたい」「学んだことを世のため,人のために役立てたい」という思いは途切れることがなかった。

(続く)
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