最近は中国の映画をほとんど観ていなかったのだが,昔大笑いした『少林サッカー』の監督の作品だから多分ハズレはなかろうと思い,観に行ったら…
これが大当たり!!
いくつかの記事に分けてあらすじと感想をじわじわ書いていきます。
ざっくり,人間の青年と人魚が恋をするストーリーと聞いていたので,中国版『スプラッシュ』みたいな感じだろうと私は思ってた。
それが,あなた…!!
ことわっとくけど,『スプラッシュ』のダリル・ハンナみたいな美人人魚ばかり登場すると思って観に行ったら,ひどい目に遭いますよ(笑)!!
冒頭ではどう見てもフツーの小汚い民家だろ,というような建物が『博物館』を謳い,そこで入場料を取っては次々とインチキくさいモノを見せるオッサンが出てくる。
館長を自称するそのオッサンは麻雀の片手間に,「最新技術で干物にした」ティラノサウルス(単なるオモチャ)や,明らかに飼い犬をシベリアン・タイガー,そして人形の下半身を塩漬けの魚に突っ込んだものを人魚だと偽って,うんちくをタレながら見せてゆく。
あまりのインチキ臭さに腹を立てた見物客から,とうとう「金返せ」コールが起こる。
「仕方がない…これだけは見せたくはなかったのだが…」
勿体つけてそう言った館長は,奥にある部屋(風呂場)のドアを開ける。
見物客たちが浴槽を覗き込むと,泡が立ち,そこから長い髪の,トドのような体型の人魚が出現…!!
正体は,どうやって瞬間移動をしたのか,カツラをかぶり魚の下半身でバレバレな人魚の扮装をした館長だった…!!
メガネはかけているし,魚の下半身からは腹まで届くアンダーヘアが覗き,おどろおどろしいことこのうえない。
館長は外に引きずり出され,客たちから殴る蹴るの暴行を受けるのだった(当然)。
…観終わった後に思い返すと,この冒頭部分は映画のストーリーに全く関係なかったな(笑)。
だが,つかみはOK!!
物語は青年実業家のリウ(ダン・チャオ)がリゾート開発のため,香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収してしまうところから始まる。
ソナーを使ってイルカを追い出し海を埋め立て,ディズニーランドと同規模の一大シーワールドを作り上げるつもりであった。
美人投資家のルオラン(キティ・チャン)の協力も得られることになり,ビジネス仲間も招待して夕食会。
そのビジネス仲間の1人が漫画のようにチビでハゲのオッサンなのだが,コテコテに悪趣味な豹柄スーツにジェットマシーン(空飛ぶランドセルみたいなやつ)で颯爽と登場。
交渉が決裂して,彼が屋敷の中を制御不能となったジェットマシーンで飛び回る場面では,ささきいさおの歌う『ゲッターロボ』が流れてビックリ。
リウはパーティーの会場で女の子たちに囲まれてデレデレしていたが,雇われてもいないのにダンサーとして侵入し警備員に捕まった女の子・シャンシャン(リン・ユン)から一方的に好意を示され電話番号を渡される。
女の子などよりどりみどりであるリウは生返事で受け取り,気にも止めずにあっさりシャンシャンを追い出すのだが…
実は,シャンシャンはリウがリゾート開発のために埋め立ててしまった海を追われ,住む場所をなくして廃船の中で仲間たちとひっそり暮らしている人魚族の女の子だった。
なぜかこの人魚族のリーダーが,「タコ兄」と呼ばれる下半身がタコの,金髪ドレッドヘアの男性人魚。
彼からの指命を受け,シャンシャンはリウを誘惑し,抹殺しなくてはいけないのである。
下半身のヒレに深めに切れ込みを入れて足とし,人間のように歩いたり踊ったりする練習をして"改造人魚"となるが,如何せん脚を開かずにヒョコヒョコとしか歩けず,もっぱら移動はスケートボード。
廃船の中にはソナーの威力で不具になったり病気になった人魚もたくさんおり,巨大なヒレを使い,水で色んなものを表現しながら昔話をしてくれるお婆さん人魚が"族長"的存在か。
こう言っちゃ何だが,童話の人魚のように美しいのはシャンシャンだけといっても過言ではなく,フツーに不細工なオッサン,オバハンの人魚がたくさんいた。
しかも,カーラーを巻いた頭にビニールキャップをかぶったオバハン人魚(笑)!!
魚部分も実に生臭そうで,スクリーンから魚臭が匂い立ちそうであった。
アリエルやダリル・ハンナみたいな人魚を期待して観に行ったら絶対,その期待は木っ端微塵に打ち砕かれること請け合い!!
そのシャンシャンだって,パーティーでの登場シーンではあり得ないほどひどい不細工メイク。
服のセンスも超絶ヘンで,こんな子がヒロインなのかよ?!と正直ビックリした。
そんなヒロインのハニートラップに,大富豪のリウが引っ掛かるのであろうか?!
続く。
これが大当たり!!
いくつかの記事に分けてあらすじと感想をじわじわ書いていきます。
ざっくり,人間の青年と人魚が恋をするストーリーと聞いていたので,中国版『スプラッシュ』みたいな感じだろうと私は思ってた。
それが,あなた…!!
ことわっとくけど,『スプラッシュ』のダリル・ハンナみたいな美人人魚ばかり登場すると思って観に行ったら,ひどい目に遭いますよ(笑)!!
冒頭ではどう見てもフツーの小汚い民家だろ,というような建物が『博物館』を謳い,そこで入場料を取っては次々とインチキくさいモノを見せるオッサンが出てくる。
館長を自称するそのオッサンは麻雀の片手間に,「最新技術で干物にした」ティラノサウルス(単なるオモチャ)や,明らかに飼い犬をシベリアン・タイガー,そして人形の下半身を塩漬けの魚に突っ込んだものを人魚だと偽って,うんちくをタレながら見せてゆく。
あまりのインチキ臭さに腹を立てた見物客から,とうとう「金返せ」コールが起こる。
「仕方がない…これだけは見せたくはなかったのだが…」
勿体つけてそう言った館長は,奥にある部屋(風呂場)のドアを開ける。
見物客たちが浴槽を覗き込むと,泡が立ち,そこから長い髪の,トドのような体型の人魚が出現…!!
正体は,どうやって瞬間移動をしたのか,カツラをかぶり魚の下半身でバレバレな人魚の扮装をした館長だった…!!
メガネはかけているし,魚の下半身からは腹まで届くアンダーヘアが覗き,おどろおどろしいことこのうえない。
館長は外に引きずり出され,客たちから殴る蹴るの暴行を受けるのだった(当然)。
…観終わった後に思い返すと,この冒頭部分は映画のストーリーに全く関係なかったな(笑)。
だが,つかみはOK!!
物語は青年実業家のリウ(ダン・チャオ)がリゾート開発のため,香港郊外の海辺にある美しい自然保護区を買収してしまうところから始まる。
ソナーを使ってイルカを追い出し海を埋め立て,ディズニーランドと同規模の一大シーワールドを作り上げるつもりであった。
美人投資家のルオラン(キティ・チャン)の協力も得られることになり,ビジネス仲間も招待して夕食会。
そのビジネス仲間の1人が漫画のようにチビでハゲのオッサンなのだが,コテコテに悪趣味な豹柄スーツにジェットマシーン(空飛ぶランドセルみたいなやつ)で颯爽と登場。
交渉が決裂して,彼が屋敷の中を制御不能となったジェットマシーンで飛び回る場面では,ささきいさおの歌う『ゲッターロボ』が流れてビックリ。
リウはパーティーの会場で女の子たちに囲まれてデレデレしていたが,雇われてもいないのにダンサーとして侵入し警備員に捕まった女の子・シャンシャン(リン・ユン)から一方的に好意を示され電話番号を渡される。
女の子などよりどりみどりであるリウは生返事で受け取り,気にも止めずにあっさりシャンシャンを追い出すのだが…
実は,シャンシャンはリウがリゾート開発のために埋め立ててしまった海を追われ,住む場所をなくして廃船の中で仲間たちとひっそり暮らしている人魚族の女の子だった。
なぜかこの人魚族のリーダーが,「タコ兄」と呼ばれる下半身がタコの,金髪ドレッドヘアの男性人魚。
彼からの指命を受け,シャンシャンはリウを誘惑し,抹殺しなくてはいけないのである。
下半身のヒレに深めに切れ込みを入れて足とし,人間のように歩いたり踊ったりする練習をして"改造人魚"となるが,如何せん脚を開かずにヒョコヒョコとしか歩けず,もっぱら移動はスケートボード。
廃船の中にはソナーの威力で不具になったり病気になった人魚もたくさんおり,巨大なヒレを使い,水で色んなものを表現しながら昔話をしてくれるお婆さん人魚が"族長"的存在か。
こう言っちゃ何だが,童話の人魚のように美しいのはシャンシャンだけといっても過言ではなく,フツーに不細工なオッサン,オバハンの人魚がたくさんいた。
しかも,カーラーを巻いた頭にビニールキャップをかぶったオバハン人魚(笑)!!
魚部分も実に生臭そうで,スクリーンから魚臭が匂い立ちそうであった。
アリエルやダリル・ハンナみたいな人魚を期待して観に行ったら絶対,その期待は木っ端微塵に打ち砕かれること請け合い!!
そのシャンシャンだって,パーティーでの登場シーンではあり得ないほどひどい不細工メイク。
服のセンスも超絶ヘンで,こんな子がヒロインなのかよ?!と正直ビックリした。
そんなヒロインのハニートラップに,大富豪のリウが引っ掛かるのであろうか?!
続く。