ステロイドを減量しつつもチョビチョビ下血するわ腹痛に襲われるわで、闘病しながらの仕事はいつもおっかなびっくりだった。

でも、円華ちゎんのことを考えていさえすれば何とかなった。

絶対入院したくない、という決意で毎日面倒ながらも自分なりに勉強して食生活を送り、悪化を防いだ。

毎日だるくてホントは仕事になんか行きたくなかったが、不思議なことに円華ちゎんのことさえ考えていればむしょうに力が湧くのだった。

虚像に対してとはいえ、これって凄いことではなかろうか・・・?!

円華ちゎんがインフォメーション番組で自分を語る回が3回あったが、話し方が何だかおしとやかで可憐な感じがした。男の子にこんな感想を持つのはおかしいのかもしれないが、ホントにおしとやかなんだもん。

きっと円華ちゎんは「ババァ」だの「殺す」だのの悪い言葉なんか口にしないんだろうな・・・と思った。

それにあれだけの美貌でいながら、自分で自分のことをかっこいいと思っていなさそうなところもいい。

『プロレスKING』でタッグリーグ戦決勝戦が放送されたときにアフレコ解説で拳號様と共に出演した円華ちゎん。火野についてどう思うか味方さんに尋ねられて「ゴリラです」と言い放ち、重ねてKAZMAについて尋ねられたときも「ゴリラですゴリラ!!」と即答していた。

君に比べたらみんなゴリラだよ・・・俺はまた画面に向かって囁いていた。だが、円華ちゎんは顔ばかり狙われて相当頭に来ていたのだろう。ムキになって可愛いな・・・と思ってしまった。

何故だか円華ちゎんを見ていると、カッコ良くてドキドキするだけではなく、たまに見せるチャーミングな表情や言動が、俺の胸の中にポッと小さな暖かい灯りが点るかのような感覚を起こさせるのだ。

そうこうして過ごすうちにまた秋が来て、K-DOJOの試合を観られることになった。          (続く)
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年が明けて2008年が来た。元旦から俺はツイてなかった。会社の契約更新で、2ヶ月入院していたからという理由で時給を80円も下げられたのだ。

それまで2回入院したときは下げられたことなどなかったのに、経営者が替わってそういうルールになったからご理解下さい、というものだった。

いくらルールとはいえ、80円はあんまりである。俺はショックで翌日からまた病気の症状が出始めた。

しかも、元旦の朝、俺は出勤途中で16万円以上入った財布を拾っており、会社帰りに警察署に届けようと思っていたのだが、契約更新が済んだときには余程猫ババしようかと思った。

だが、そんな勇気(?)もなく、さっさと届けるだけ届けてのろくさと帰宅した。

あの晩帰ってから一番にしたことは・・・K-DOJOのディスクを入れ、円華ちゎんの映像を観ることだった。

「円華ちゎん・・・俺、時給80円も下げられちゃった・・・」あろうことか、俺は画面の中の円華ちゎんに向かってつぶやいてしまったのである。

そうとう精神的に参っていたのだと思う。今思えばキモいことこのうえないが、部屋の中でうずくまって眠くなるまで俺は録画した映像をずぅっと観ていた。

それからしばらくはやる気もなくて適当に仕事をしていた。だが、円華ちゎんの映像や雑誌で見るニュースなんかにむしょうに励まされて、段々屍状態から脱することが出来た。

サインをしてもらったポートレイトと、コンビニで出会い会場で握手をしてもらった思い出がなければ俺は立ち直れなかっただろう。

円華ちゎんとの宝物のような思い出のおかげで、俺はまた頑張れた。で、3ヶ月後の契約更新時には時給は60円戻った。

持病の症状はやはりじわじわと進んできたが、もう入院は絶対イヤだったし、ステロイドを減らす段階で再発したのだから、もう俺にはステロイドは効かないのだと判り、自分で食事や生活に気をつけて何とかしよう・・・と決心した。

以前の俺なら少し下血しただけで不安になり、慌てたものだというのに・・・。我ながら強くなったものだと思った。

やはり円華ちゎんのパワーは凄いのだ。
         (続く)
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今帰って来て録画しといた新日を観た。

SUPER Jr.の開幕戦だと思ってたらラッキー!!6.3のやまちょvsライガーが観られたぞ!!

凄いねやまちょ!!もう、今の時点では優勝は難しいけど、インパクトは残せたハズ!!


ここで前回までのあらすじ・・・と思ったけど、書くの面倒くさいから自分で読んでね!!キャハ!!

円華ちゎんとは試合会場でまた会うことが出来た。

一番前の、青コーナー側の席だった俺は、エプロンで控える円華ちゎんの姿もずっと拝んでいられ(ありがたやありがたや)、それだけでもお腹いっぱい・・・じゃなかった、胸いっぱいだったのだが、試合後のサイン会でも握手してもらえ、美しい円華スマイルでやさしい言葉をかけてもらえて鼻の下を40センチくらいにし、千鳥足で帰って来た。

さぞかしデレッとした表情をしていたことだろう。会場からたった徒歩2分程のところに住んでいるのだが、部屋に着いたときには力尽きて倒れた。

円華ちゎんとの出会いは俺にとって2007年最高の出来事だった。「今日のこの日を記念日にしよう・・・そう、円華記念日に・・・!!」俺は思った。

ワッオッワッオワ・・・それはメロン記念日だよ!!!

こうして勝手に自分の中の暦上に記念日というか祝日を作り上げて強制的に周囲にも祝ってもらうことに成功した俺は、その3週間後に退院した。

白血球除去もレミケードの点滴もあまり効果が見られず、結局ステロイドの大量投与で何とか症状を抑えることが出来るだけであった。

顔はブリバリとデカくなり、鏡を見る度に気がふさいだが、雑誌やテレビで見る円華ちゎんがいつも美しいので別にいいやと思った。

何より、顔がデカくなる前に会えて良かったと思った。

しばらくは俺は元気でいられた。      (続く)
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