『四番街祭り』2日目全試合終了後,サイン&撮影会と後片付けでごった返す会場を,俺はとっとと後にしてしまった。

というのは,薄曇りとはいえ紫外線には間違いなくさらされている訳で,一刻も早く地下に潜りたかったからだ。

そして,最近とみに体力がなくなってきたため…

とにかく野外が苦手なのと,立ち通しだったのとで疲れていた。

EWAのみんなにはまた何度も会えるし,放送席にいるサムソンさんや根室軍団の人たちも忙しそうだったので,声をかけずに帰ることにした。

その晩には打ち上げも予定されていたので,ゆっくり会えるだろう…と思い込んでいたのだ。

だが。

家に帰って麦茶をすすりつつよく考えてみたら,大変なことに気がついた。

次の日は月曜日。

根室の人たちのほとんどは土日祝日が休みのお仕事をしている人ばかり。

札幌に宿泊するとはとても考えにくい。

だから,20時からの打ち上げに参加することもないのではないか…

案の定,根室軍団は撤収後にトンボ帰りしたという。

打ち上げの会場で大門おやびんから聞いたときの,俺の後悔の激しさといったら。

もっとよく頭を働かせたらそんなことくらい解りそうなものだったのに…!!

本当に俺はド低脳だなあと,我ながら嫌になった。

大好きなサムソンさんにご対面することもなく,とっとと帰ってしまうなんて…

根室の人たちとお話出来たのは,初日にマシンさんとだけ。

あとは初代ブロディさんとちらっと挨拶したのと,ブラージャー・ブロディさんから入場時にアレを受け取った…

たったそれだけしか交流がなかったなんて…!!

昨年9月に根室であれだけもてなしていただいておいて,何だか自分がとてつもない礼儀知らずで恩知らずに思えて泣きたくなった。

海より深く反省しながら,帰ってからすぐに某SNSを使いメッセージ。

サムソンさんから優しいお返事をいただき,死ぬほど感動すると共にホッとした。

今年も絶対根室に行こう…と決めた。

大腸さんを気遣いながらおっかなびっくりだろうけど,行く前の2日くらい絶食してもいいし。

今からちゃんとコンディションを整えて,体調管理して…そして体力もつけてみんなに迷惑かけないようにして連れてってもらうのだ。

そう決めた。

という訳で,これで『四番街祭り』の記事はホントの本当にこれで終わりです。

昨日・おとといと連休だったんで,書きたいことは書いたからすっきりしたよ。

あーあ,今夜からまた4日間仕事だ…



画像はローソンで買ったおやつ。

高いから,襟を正して食べました。
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めでたく勝利し,喜びに沸き返る正規軍。

解説席の丸山さんも言ってたけど,EWAの6人タッグには本当にハズレがない。

何よりEWAは中堅どころがしっかりしているし,神さんケンタさんという華も実力もあるスターがいて,なおかつ桜志朗選手のような有望な若手がいるのだから。

あとは…もう2~3人,若い新人が入ってくれればなあというのが,彼らの願いだろう。

と,ここで,ケンタ選手のマイクアピールが。

「試合には負けちまったが,お前らとは関係ないところで言いたいことがあるんだ」



そう言って,上海道プロレス団の手伝いで会場に来ていた新根室プロレスの上層部を呼び出した。

昨年秋に引退したサムソン宮本に代わって代表となった,ドン・レオ・ジョーサンに,ケンタはFUMIYAとのシングル戦を要求。

「…分かりました。やりましょう」

ジョーサン,快諾。どよめく客席。

さらに驚いたことには,どうせやるなら全面対抗戦にしようではないか…そう提案するのだった。



「あなた方EWAと,私たち新根室プロレス,北海道で1番のアマチュアプロレス団体を決めるんです」

ケンタが先に口を開く前にチャンプの神が,賛成する。

ケンタもマイクを受け取り,
「原さん,やっちゃっていいすかっ…?」

この辺り,ヒールのケンタさんの方が意外と立場をわきまえてるんだなあと思ったのだが(笑),羅生門代表は一も二もなくOK。

とうとう札幌vs根室の全面対抗戦が実現することとなった。

札幌でするの…?それとも根室で?

俺は考えてしまった。

根室でやるとしたら,おそらく9月の三吉神社だろうが…

札幌でするとしたら『第3回北海道アマチュアプロレスサミット』が実現するかもしれない。

サミットはもう開催しない説が濃厚だったので,もし実現するとしたら嬉しくて発狂しそう!!



ここで,チャンプの神さんがマイクを取り,まずはケンタに「今日はありがとうな」とさわやかに礼を尽くし,新根室プロレスに向き直った。

「俺たちの歴史とお前らの歴史とを比べるな。EWAこそが北海道一のアマチュアプロレス団体だ。覚えとけ」

ジョーサンいわく,日時や場所は全てEWA側に任せるとのこと。

最後に,
「北海道で一番のアマチュアプロレス団体…それは俺たち,新根室プロレスだ!!」
と吠えた。

宣戦布告である。

一触即発の雰囲気になったが,他の選手たちが出てきて押し止める。

新根室プロレスが去った後に,2日続けて締めのマイクを任された神さん。

「プロレスというものは"闘い"です。体と気持をぶつけ合う闘いなんだ。それだけは忘れないで下さい」

ああ,また地球が温暖化されてゆく…神さん,やめて,でもやめないで。

「俺たちEWAが一丸となって新根室プロレスをこてんぱんにしてやります。皆さんも新根室プロレス,観たいと思います」

そうなんだよね!!文句なく面白いし!!

「それ以上に俺たちを応援してくれる人たちもたくさんいるはずです。これからもうんと熱い試合を観せてゆくつもりですので,応援,どうかお願いします」

そして,ケンタをはじめその場にいた選手を1人1人呼び,リングに上げて,
「敵味方抜きにして,みんなで一丸となって頑張ろうじゃないか…!!」
と締めた。



そうなんですよ…実に清々しいフィナーレだった訳です。

こんな感動的な終わり方をしたもんだから,この後のサイン&撮影会が大いに盛り上がったのは言うまでもない。

実は最近,プロレス離れしかけている(7月は大日にも新日にも行かなかった)ので,俺は下手したら『札幌プロレスフェスタ』にすら行かないかもしれないのだが,これで楽しみが出来た。

8月17日の自主興行は先約の予定があって行けないのだが,昨年も参加した新根室プロレス観戦ツアーには今年も参加する気満々だし,もし『第3回北海道アマチュアプロレスサミット』が実現したら,及ばながら応援するつもりだ。

開催日から1ヶ月経つ今ようやく,忘備録を書き終えることが出来た訳だが…

シフトがコロコロ変わったり,忙し過ぎて休憩時間は眠らなくてはならないほど疲れていたり,まとまった時間が取れたと思ったらSPORAがつながりにくかったりして,幾多の苦難を乗り越えての更新だった(言い訳)。

おつきあいいただきありがとうございますありがとうございます。

このブログを読んでもらう度に,あの場にいた仲間たちの胸に思い出が鮮明に蘇ってきますように。
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