試合終了後,選手の人たちは撤収作業。

非選手組はありがたいことに一足早く,打ち上げの肉を焼く炭火のそばに座らせてもらい,暖を取った。

霧雨(かすかなのだが,何せ風が強く冷たいもんで)の中,三吉神社のそばで打ち上げが始まり,札幌のスーパーでは1尾安くても150円台はするサンマや,エビ,牡蠣などの海の幸やジンギスカン,そして焼きそばなどをいただいた。

サムソンさんたちは少しでも寒くないようにと風よけにテントを持って来てくれたし,炭火や肉摂取のおかげもあり,俺らはだんだん寒さを感じなくなっていった。

しかし,サンマは本当に美味しかったなあ!!

チャンプの焼いてくれた焼きそばをいただき,何と砂さんからは肩まで揉んでもらった。



しかも,砂さん,凄く上手!!ホント,寿命が伸びる思いだったよ。ありがたやありがたや…

1時間半ほどの打ち上げだったが,再会を喜び親睦を深め,今度は11月の札幌での自主興行で会おうと約束。

といっても,ほとんどのメンバーがサムソン邸に場所を移して飲んだのだったが。

砂さんとは何度もハグしてもらって,バイバイした。

打ち上げのときの写真も撮ればよかったなあ…と後悔している。

寒くて,でも食べ物が美味しくて…それどころじゃなかったのだ(笑)。

さなピーと風太さん夫妻はサムソン・ゲストハウスに,俺はサムソン・ホテルに宿泊(マイク・ストーム選手とその彼女もいた)だったので,"元気ハツラツ"大塚 健太郎さんに送っていただいたのだが,車中,ふと思い出して"銀髪の倦怠期"カーネル・サンバ選手の巨大鶏のことを尋ねてみた。

去年の9月に根室に来たときは会えず,11月のサミットのときも控え室に会いに行ったら,「興奮していてひじょうに危険だ」と言われ,会えずじまいだったから。

すると,驚いたことに,鶏は今サムソン邸に預けられているという…!!

サンバ選手と30年間連れ添った愛鶏ではなかったのか…?!

…と驚愕を隠せずにいる俺に,大塚選手が言うには,「サンバ選手は鶏に手篭めにされた」ため,しばらく距離を置くつもりでいるらしい。

ひい…!!

い…色々と,複雑な事情があるんだなぁ…と思った俺はそれ以上詳しく聞けなかったのだが,とにかく鶏はサムソン邸にいるという。

だから,翌朝行けば必ず会えると言われ,ドキドキしてきた。

昨年も泊まったサムソン・ホテルに着いてすぐ,広いお風呂であったまり(自分ちのように眠り込まないように気をつけて),最低限のスキンケアだけしてさっさと就寝。

目も覚めず,夢も見ないで朝までぐっすり。

幸い風邪も引かなかったようで,ありがたいことに天気もおだやかだった。

今度はジャンボ・タクシーでグリーン・ジャンボ鶴田選手が迎えに来てくれ,ドキドキしながらサムソン邸にGO竜馬。

根室組はほとんど帰ったらしく,残っていたのは札幌軍団と鶴田選手だけ。

「今朝は比較的,機嫌がいいみたいですよ」
とサムソンさん。

みんなに挨拶を済ませてから,いよいよ鶏のいるという鶏舎へ案内してもらう…

ドアをそ~っと開けると…



ぎぁっ…!!

い…いた…っっ…!!

(続く)
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さて。

ちびっと実家ネタが入ってしまったけど,根室での思い出日記の続きね。



北海道No.1のアマチュアプロレス団体を決める全面対抗戦第1弾…と銘打たれたこの興行で,とりわけ光ったのは我らがEWAのスナイパー・ケンタ選手の徹底した外敵ぶり。





ただでさえノリと反応のよい根室のお客さんには,鮮烈な印象を残したようだ。

今回,行きは1人だけ飛行機でやって来たケンタさん(そこがまたエースっぽい)。

試合前に納沙布岬に行った観光組(非選手組)が会場に戻ると到着していて,ホットドッグをパクついていた。

たいそうプレッシャーを感じていて緊張しているらしいことを又聞きしていたのに,そんな気配は全く感じられなかった。

さすがは肝っ玉の据わったエース,頼もしい…と感心しながら席取りをし,風太さん夫妻と屋台のおやつ類をつまんでいたのだが…

試合開始間近になって,大真面目な顔で近づいてきて,丈詰めをしたコスチュームが変じゃないかと尋ねてきた。

変どころか,東西南北どこから見てもカッコいい…と答えた。

やっぱり緊張してんのかなー…と思ったが,いざ本番になるとすっかり強くて憎らしい外敵の顔つきに変わっていた。

なまじハンサムな青年だけに,眼を剥いて怖い顔をすると本当に迫力がある。

お客さん(特に子供)は根室の選手がやられる度に悲鳴のような声を上げて応援し,ケンタ選手に「バカーッ!!」などと野次を飛ばす。

凄かったのが,場外乱闘のとき,その野次の聞こえた席の子供たちに,
「誰だコラ!!」
と向かって行きかけたとき。

俺の斜め後ろの座席のちびっこたちだったのだが,本気でびくっ!!として,しばらく怯えてすくみあがっていたのだ(笑)。

本当に,大した役者だなぁ…と惚れ惚れしたね。

ケンタ選手は,大っぴらには言えないが,たまに黄色いコスチュームの某・コミカルレスラーもやっており(誰か分かるかな?),あのときの彼を見たら本当に同一人物なのかと信じられない思いだった。

鍛え上げられた肉体から発散される若さ,荒々しさ,凶々しさは,根室のチャンプ・FUMIYA選手とはまた違うカッコよさ。

ちびっこたちはブーイングを飛ばしながらも,釘付けになっていたに違いない。

そんなケンタさん,ふだんは笑顔の愛らしい,礼儀正しく実にさわやかな好青年なのである。

試合後,サムソン邸で皆で早速映像を観返し,反省会をした際に,
「俺,ちょっと腹出てたなー…絞らなきゃ」
と思ったそうで,帰りの車の中でボヤいていた。

自分で通っているジムに加えて練習も人一倍する,ストイックな青年なのだ。

…と思いきや,芽室での遅めのランチの後,大して時間も経っていないというのに,コンビニで焼き豆腐を買い食い(笑)。

揺れる車の中で,苦労しながら食べていた。

ブーイングを飛ばしていた根室のちびっこや奥さんたちも,あんなシーンの彼を見たら,誰もが好きにならずにいられないに決まっている!!

そう断言したいくらい,キュートな青年なのである。



ところで,一昨日は実家から帰って来てすぐ,シャカリキになって弁当のおかずの下ごしらえをした。

今,会社で休憩ちうなのだが,鶏肉のしょうが焼きが入らないくらい充実した品数となった。



ピーマンとトマト,カブは実家のものです。

今いち彩りがきれいじゃないが,美味しくいただきました♪

(続く)
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