1月10日に逝去したデヴィッド・ボウイの追悼番組が,音楽番組中心にあちこちでオンエアされて,録画と消化,保存に余念がないのだが。

プロモーションビデオの大々的な特集番組は,DVDに録って保存した。

だが,映画はなかなか放送されない。

権利の問題とかあるのかな。

一応ビデオテープには録画してある『地球に落ちてきた男』と『ラビリンス~魔王の迷宮』だが,ビデオテープだとなかなか気軽には再生する気になれなくて(笑)。

この2つだけはディスクに録っておきたいので,BSプレミアムででも放送してくれないかと思っているのだが,ケーブルテレビでもなかなか放送されない。



業を煮やしてとうとう『ラビリンス~魔王の迷宮』のDVDを購入。

スーザンが小学生になったら見せてあげたい…とずっと思っていた映画で,この度の8才の誕生日のプレゼントに選んだ。

私が大学1年生のときの映画で,夏休みに2回も劇場で観た。

ゴブリン・シティの妖しく美しい魔王の役が,尿道が震えるほどカッコよかったからである。

空想好きの少女・サラ(ジェニファー・コネリー)は腹違いの弟・トビーと2人きりで留守番中,泣き止まないのでイライラして,
「お願い。この子を連れ去って」
と,普段愛読している童話の中のおまじないの言葉を口にしてしまう。

願いがそのまま聞き入れられてしまい,弟が消え慌てるサラの前に,金髪ロン毛・やや歌舞伎メイクの魔王が出現。

弟を返してくれと懇願するサラに,「13時間以内に私の城まで来たら返してやる」と言うのだった。



弟を取り戻すためのサラの冒険が始まるのだが,不思議な生き物や妖怪,小人などに出会い,仲間を増やし幾多の苦難を乗り越えてゆく。

今時はみんなCGなのだが,この時代のマペットたちがみな手作り,そして手動で,気味悪くもどこか愛嬌があって可愛い。

子供にも安心して見せられると思った。



特に私が好きなのが,騎士道精神あふれるサー・ディディモス。

『悪臭の沼』で出会ったサラを「姫君」と呼び,道中守ってくれようとする。

やたらと勇敢に剣を振り回すのだが,敵軍に包囲され,つまみ上げられていてすらニヤリと笑って,
「どうした?!もう降参か?!」
と絶対に自分の負けを認めない(笑)。

馬代わりにむく犬を乗り回しているのだが,この犬がヘタレで,ピンチに陥ると主人を見捨てて我先にと逃げ出す。

ガクガクブルブル…と震えるヘタレっぷりがもう,ね,情けな可愛い(笑)。

実家でみんなで上映会となったのだが,スーザンもカッツも物も言わずに観ていたよ。

やっぱりいろんなマペットが出てくるし,魔王の城にたどり着くまでの冒険が面白かったんだろうな。

私は単にデヴィッド・ボウイが大好きだから気に入っているのだが,『ラビリンス~魔王の迷宮』は小さな女の子が好きなものがたくさんつまった映画だと思う。
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