チャイナント馬場は,昨年に引き続いてショッピングカートに歩行器代わりによりかかりながら,震えて入場。

い…1年ぶりですね…!!お元気でしたか…?

力強いテーマ曲『王者の魂』にまるでそぐわない,スローモーな歩み。



そこに待ちきれぬと言わんばかりに『Sunrise』のメロディが鳴り出し,"不信感"ズラン・ハンセンが登場。

馬場さんの後ろをブルロープを手に荒々しく突進してきた。



ああ…!!ば,馬場さんが危ない…っっ…!!



次の瞬間,こうなった。

弾き飛ばされる馬場さん。

目の前で,ハンセンが馬場さんのカートを振り上げたので,一瞬ヒヤリとした。

だが,ハンセンはおろしたカートの上に馬場さんを乗せて引き回し,ついには勢いをつけて会場隅まで押しやってしまう。

カートごと壁にぶつかり倒れた後,馬場さんはそのままリングに上がることなく退場してしまった。

ハンセンだけが「ウィー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)!!」をやりながらリングイン。



先にエルボーを仕掛け,膝蹴り。そしてサムソンをロープに振ってラリアット…!!

だが,かわされてしまい,サムソンの蹴りがみぞおちに。



テンガロンハットごとハンセンの頭はサムソンのパンタロンの中に。

そして,この日2度目のサムソン・ドライバ―!!

だが,見事にハンセンのハットとズラが抜けただけであった。

不信が確信に変わる一瞬(とき)…!!



次の瞬間,ひるんだハンセンをスモールパッケージホールドで丸め込んだサムソンの勝利となる。

負けたハンセンはレフェリーのクリーム南條に八つ当たり。
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引退試合10番勝負2番目の選手は…



"もち肌天使"グリーンジャンボ鶴田!!

あ,いや,この"もち肌天使"っていうのは俺が勝手につけたの。

正しくは"若ダイソー"グリーンジャンボ鶴田です。

この日も「オー!!」をやりながら入場。



リングインし,『Jのテーマ』の鳴り止まぬ中,見合う。

おもむろにサムソンをロープに振って,ジャンピングニー一閃。



早速コーナーに登って「オー!!」の連発。

お客さんたちもだが,セコンドのパンダちゃんが尋常じゃないくらいはしゃいで右手を突き上げていたのが印象的だった。

やっぱり札幌人気が高い鶴さん。「オー!!」の濫用が止まらない(笑)。

そんな会場は何という一体感であったことか。



その鶴田に背後から忍び寄ったサムソン,急所攻撃。



リングに転がり落ちたところを押さえ込み,これもあっさりカウント3。

釈然としない顔(これがまた似てるんだな)で引き上げて行った鶴田と入れ替わるようにして現れた,3番目の選手は…



"揚子江の仙人"チャイナント馬場であった…!!
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この日,サムソン宮本の引退試合を観に根室からは勿論,埼玉からわざわざ駆けつけたというファンの方もいた。

あらためて彼の人気には驚かされる。

昨年夏に,大日本プロレスの方を優先したため観に行けなかった『四番街祭り』2日目のDVDを観て衝撃を受けてからというもの,にわかファンとなって間もないというのにもう引退とは…

だが,根室にまで観に行けたこと,その根室で引退だったはずがこの日に持ち越され,札幌で最後の姿を見届けることが出来たことだけでも俺はラッキーだったのだ。



最後の花道を歩いて来た彼に,皆が握手をせがむ。

最後のサムソン・リングイン。



だが,最後もやはりコケた。

アマチュアプロレス人生8年間のうち,ついぞ1度も成功することのなかったリングイン。

リングに立ったサムソンさんはマイクを持ち,俺たち札幌軍団(EWA)が根室のリングで聞いたのと同じように,奥様が1月から家を出てゆき札幌にいる娘さんたちと暮らしていること,奥様と一緒に根室に帰るため,そして男のけじめをつけるために,札幌で引退試合を行うことにした…と挨拶。

泣いても笑ってもこの日が最後…いよいよ引退試合10番勝負の1人目の選手が入場。



その名も,大砂 厚…!!

根室では,そして9月からは我々札幌軍団の間でも「砂さん」の愛称で親しまれ,愛されている。

こんなふうに写ってたら凄い迫力だけど,実際は小柄で愛らしいおじさまなんです。



革ジャンの背中には「砂利道」の文字。折り畳み椅子を持ち,据わった目つきで花道を歩いてきた。



椅子に座って,革ジャンのポケットからタバコを取り出してくわえ始める。

禁煙ですから,と慌ててパンダちゃんが飛んできて注意。

あっさりタバコをしまいこみ,何秒かリングの上のサムソンさんを見つめてからリングイン。

「意外と素直な方ですね」と解説席(笑)。

向き合って,最初に蹴りを見舞ったのは大砂。

手招きするサムソンにさらに蹴り,パンチ,エルボー…

だが,サムソン,全く堪えず大砂のみぞおちに蹴り。



大砂が身を2つに折ったところに,パンタロンの前を広げて誘い込む。

あっさりサムソン・ドライバーが決まって,カウント3。

31秒で終わってしまった。入場の方がよっぽど長いというね(笑)。

だが大砂,ちょっと一言言いたい…とマイクを握る。

「オイ…」

間髪入れずに解説席が,
「スイッチ,入ってないです」

ここからが本番である。



「オイ…おまえら…よく聞け…」

そして,向き直り,
「オイ…サムソン…サムソンさんよぉ…」

静まり帰る場内。

「…お疲れさんよぉ…!!」

優しい…!!

本当に,何て優しい人なのかしら砂さんて…!!

札幌のファンが,砂さんの虜になった瞬間である。

分かっちゃいたけど,手に汗握る瞬間だったなあ…!!

なお,この「お疲れさんよぉ」は根室では今年の『流行語大賞』間違いなしと言われており,9月に根室に行った俺ら札幌軍団も何かと振り回している台詞なのであった。
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ポリタンクを手にしたオコーナーがトップロープ越しに神選手を痛打。

続けてそれを,ニュートラルコーナーでケンタが背後から固定したFUMIYAに振りかざして突進。

だが,ケンタに誤爆。

神さんとFUMIYAのWのトラースキックが炸裂。

リングの上に残るはケンタとFUMIYA。ようやく2人きりになれて,思う存分やり合っていた。



ケンタさんの渾身のラリアットの後,「終わりだーっ!!」の掛け声と共にパワーボム狙い。

だが,FUMIYAが再びF38で担ぎ上げて叩き落とす…!!

ケンタの立ち上がるのを待ち,ロープに飛んでトラースキックを狙ったところを抱え上げられ,ケンタが旋回式のバックブリーカー。

たぎるケンタが,FUMIYAの立ち上がるのももどかしく低空ドロップキックで自軍コーナーにふっ飛ばす。

FUMIYAの髪を掴んで中央に引きずり出すと,みちのくドライバー2。

アピールと共にコーナートップからハイフライフロー…だが,これはかわされる。



立ち上がったFUMIYAがコーナートップからのドロップキックの後ツームストン・パイルドライバー,今度は自軍コーナー最上段からのハイフライフローで鮮やかに3カウントが入り,勝利は妻帯者チームのものとなった。



おさまりがつかないケンタはレフェリーの小泉JUN一郎氏に喰ってかかり,マイクを握る。

「FUMIYA…!!これで終わりじゃないよな!!」

それに答えるFUMIYA選手の言葉が,
「分かったよ…根室まで獲りに来い!!」

ということは…

この先,パンダちゃんvsOSSANタイガーだけじゃなく,ケンタさんとFUMIYA選手のタイトル戦も組まれる可能性が大…ということか?

じゃあ,来年はケンタさんも根室のリングに立つのかな?!わくわく!!

こうして多くの夢と期待を残してセミファイナルは幕を閉じたのであった。



おまけの神さん。

甚だしくカッコいいから,ご結婚祝いに載せちゃいます。

さあ!!

いよいよ…!!

いよいよ…!!

いよいよ根室の英雄・サムソン宮本の登場ですよ,奥さん…!!

バタッ!!←連投で疲れて倒れる音。
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勇司代表の踏みつけ攻撃から,背中への蹴り,胸板へのドロップキックと続く。

ロープに飛んでからのギロチンドロップと,ちょっと間が空いたのが気になったが,ためにためてのハンサムエルボーが炸裂。

さすがに疲れ始めたようだったが,トラースキック対決は神さんに軍配が上がる。

ローリングして,白虎にタッチ。独身チームからは再びケンタ登場。

白虎選手,ドロップキックの連発からゴッチ式パイルドライバー。だが,カウントは2。

胸板を蹴られ続けて,ますますケンタのイライラは募る一方。

ケンタの体が浮くほどのキックを叩き込む白虎,負けじと逆水平を打ち込むケンタ。

しばらくは意地の張り合いだったが,白虎が頭突きからのパワーボム。

白虎のムーンサルトもカウント2で跳ね返したケンタだったが,ようやくここでお待ちかねのFUMIYAにスイッチ。

ケンタ選手,かえって,FUMIYAが出てきてからの方が落ち着き始めたようである。

狂ったように突っかかってゆくかと思いきや,ラリアットやトラースキックをかわし合いながらじっくりと手応えを楽しんでいる様子。



ニュートラルコーナーに押し込んでFUMIYAにストンピングの後,勇司が加勢。

2人掛かりでFUMIYAを対角線のコーナーに振って,まずはケンタのジャンピング・エルボー,オコーナーのジャンピング・ダブル二ー,と串刺し攻撃。

最後に突っ込んでいった勇司のラリアットだけがかわされ,今度は既婚者チームの串刺し攻撃。

リング中央でFUMIYAが勇司にトラースキック。そこに駆け込んできたケンタがロープに飛んでのラリアット。

これは,力が入ってましたよ奥さん。



だが,そのケンタを白虎がノーザンライトボムで投げ,そこに入ってきたオコーナーが背面にキックからのエクスプロイダー,神さんがオコーナーにタイガードライバー…と,激しく入り乱れる。

既婚者チームの勝利かと思いきや,勇司がカット。

この後,ケンタが神を,オコーナーがFUMIYAを,白虎が勇司をロープに振って揃ってラリアットを放つも,揃ってかわされ,膝をついた独身チームに揃ってドロップキック(厳密には神さんだけ未遂に終わった)。

華麗な連携のシーン。写真,あるにはあるけどブレブレだから割愛(涙)。

場外にエスケープした独身チーム。神さんがコーナートップからケンタにダイブ。反対側ではFUMIYAがオコーナーに向かってダイブ。

またまた見せ場である。

場外カウントが進む中,まずはFUMIYAとオコーナーが戻る。

トラースキックとドラゴンスープレックス対決となるが,オコーナーのスープレックスを切り返し担ぎ上げてF38で叩きつけるFUMIYA。

とどめを刺そうとロープに飛んだところを,持参のポリタンクを振り上げてケンタが待ち構えていた。



ポリタンクはオコーナーの手に渡り…

フィニッシュまであと少し♪
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