〜前回までのあらすじ〜
深夜に通り過ぎの自転車が落としていった財布を拾った俺は、中身が12万円以上も入っていたので大失禁!!財布に入っていた病院の診察券から翌朝持主の青年と連絡が付き、マンションまで直接受け取りに来てもらうことに・・・
まあその青年のはしゃぎようといったらなかった。今でもはっきり覚えている。
感激屋とはああいうことをいうのだな、と実感したもん(笑)。
オートロックを解錠すると5階まで昇ってきたその青年は、いかにも生真面目そうな、会社内では趣味でスポーツのサークルでもやっていそうな感じの、「好感度」という言葉が服を着て歩いてるかのよな青年で、何とその朝病院から電話がかかってくるまで財布を落としたことに気づきすらしなかったのだという。
「病院にFAXして連絡つくようにしてくれたなんて・・・凄いッすね!!絶ッ対自分、落とした財布なんて戻らないと思ってましたけど・・・っっ・・・!!何かすっーごい感激しました!!」
と、大騒ぎで何度も礼を述べた後に持って来た紙袋を俺に差し出した。
近所のArioで買って来たお菓子の詰め合わせだった(後で開けてみたら20種類くらいの色んなお菓子が入ってた)が、さらに、
「それからこれで・・・何か美味しいものでも食べに行って下さい!!」
と白い封筒まで取り出したのである。
そんなもの欲しくて連絡した訳じゃないといくら言っても、「気が済まない」「半分近くは他人から預かっていたお金で大変なことになるところだった」からときかないので、また、これ以上マンションの共用部で大声で感激されてはかなわないので、仕方なく受け取ることにした。
青年が帰って行った後開けてみたら1万円入っていた!!
12万円拾って1万円もらうなんて・・・うかうか金も落とせやしないなぁと思った。
それでもあんなに喜ばれるとさすがに悪い気はしなかったのも確かだった。
で、2度あることは3度ある・・・と諺にあるからもしや・・・と思っていたが、それ以来俺は財布は拾っていない。
昨日拾った1000円札はもうかなり月日をおいているので、カウントしない。
(完)
深夜に通り過ぎの自転車が落としていった財布を拾った俺は、中身が12万円以上も入っていたので大失禁!!財布に入っていた病院の診察券から翌朝持主の青年と連絡が付き、マンションまで直接受け取りに来てもらうことに・・・
まあその青年のはしゃぎようといったらなかった。今でもはっきり覚えている。
感激屋とはああいうことをいうのだな、と実感したもん(笑)。
オートロックを解錠すると5階まで昇ってきたその青年は、いかにも生真面目そうな、会社内では趣味でスポーツのサークルでもやっていそうな感じの、「好感度」という言葉が服を着て歩いてるかのよな青年で、何とその朝病院から電話がかかってくるまで財布を落としたことに気づきすらしなかったのだという。
「病院にFAXして連絡つくようにしてくれたなんて・・・凄いッすね!!絶ッ対自分、落とした財布なんて戻らないと思ってましたけど・・・っっ・・・!!何かすっーごい感激しました!!」
と、大騒ぎで何度も礼を述べた後に持って来た紙袋を俺に差し出した。
近所のArioで買って来たお菓子の詰め合わせだった(後で開けてみたら20種類くらいの色んなお菓子が入ってた)が、さらに、
「それからこれで・・・何か美味しいものでも食べに行って下さい!!」
と白い封筒まで取り出したのである。
そんなもの欲しくて連絡した訳じゃないといくら言っても、「気が済まない」「半分近くは他人から預かっていたお金で大変なことになるところだった」からときかないので、また、これ以上マンションの共用部で大声で感激されてはかなわないので、仕方なく受け取ることにした。
青年が帰って行った後開けてみたら1万円入っていた!!
12万円拾って1万円もらうなんて・・・うかうか金も落とせやしないなぁと思った。
それでもあんなに喜ばれるとさすがに悪い気はしなかったのも確かだった。
で、2度あることは3度ある・・・と諺にあるからもしや・・・と思っていたが、それ以来俺は財布は拾っていない。
昨日拾った1000円札はもうかなり月日をおいているので、カウントしない。
(完)