美香輔の躍動・発狂・せれなーで

あっ!!ちがった!!"動揺"の間違いだった!!

いやぁ・・・背中にかなり汗かいたらしくトレーナーの後ろが湿っぽい。

全くもって単純というか脳から直結型の肉体というか・・・自分でも呆れる。

2週間姿を見なかったので、てっきり辞めたものと思っていたそっくりさんが突如として現れ、目の前を歩いて行ったときはビビッた。

だが、出たのは鼻血ではなくて背中に大量の汗。

例によって10分休憩のときに入ったトイレの壁に頭を打ちつけ(人が来たから3回でSTOP)、必死に雑念と煩悩を取り払おうとしたが、21時に相変わらずさっさと一番先に出入口に向かうそっくりさんを見た途端、通話中だというのに動揺して声はうわずるし、りりぃさんには後で、
「一瞬ニヤけたから動揺してるのがわかった」
とツッ込まれるしで、もうダメダメだったのだ。

たすけてころされる・・・

せっかく雑念と煩悩の源が去ってくれて、浮気の心配もなくなり、一点の曇りもなく円華ちゎんだけを好きでいていいのだと思ったのに・・・!!

督促部は確か4月でなくなるハズだ・・・もしやそっくりさんは誰よりも早く閉鎖の情報でも入手して、まんまと有休を消化していたのだろうか。

それとも単なる長期の病欠だったのか。

いずれにせよ、また俺は鼻腔粘膜との闘いを繰り広げなくてはならない・・・来月まで。

おが〜〜〜〜〜ん!!

辞めたんじゃなかったのか・・・!!

もう鼻腔粘膜との闘いは終わったと思ったのに・・・!!

もう浮気はしなくて済むと思ったのに!!

何でいるんだよおおおお!!

今日はヒマで嬉しい。

こっそり円華ちゎんの画像をパソコン画面の隅にはりつけてニヤけながら仕事してます。

今日・明日と土日なので件の「気持悪い部署」の皆さんはお休み。

既存部署のオペレエタアたちは心なしかのびのびしているように感じられる。

だって空気が全ッ然違うもんな。

それに静か・・・!!

あだ名で呼び合うルールのその部署に長島さんを紹介してしまったゆーみんぐは、彼女(というか彼というか。いっそ「カレジョ」ってどうだろう)が不愉快な気分で働いているのではないかと心配し、人材開発部の面接担当のオヤヂ、ブルマンのところに相談に行った。

そこで、ブルマンがどうしてもあだ名で呼ばれたくないというカレジョに話を聞くためにその部署に行ったのだが・・・

「長島さんはいますか」
と管理者に言ったら、
「えっ?!誰ですかぁ?!長島さんて・・・」
と超・わざとらしくきき返してきたらしい。

ブルマンが"ナガちゃん"だと告げたら初めて、
「ああ〜、ナガちゃんね!!」
と笑って取りついだというのだ。

いやぁ・・・実にSATSUGAIしたいですねー、こんな管理者。

でも、ブルマンが長島さんと話し、カレジョがいかにそこの部署のこのくだらないルールに苦痛を覚え、迎合するのにストレスを感じているかを知り、何とかカレジョのことは本名できちんと"長島さん"と呼ぶようにと管理者に説得したため、カレジョは"ナガちゃん"とは呼ばれなくてもよくなった。

この話をゆーみんぐから聞いた俺は、何つーくだらないことに時間を使っているんだろうと呆れた。

あだ名で呼ばれなくなると、やはり1人だけ特殊に見られる(それでなくとも"おなべ"というカテゴリー上)せいか、カレジョはいっそう孤立していった。

だが、そんなことは痛くもかゆくもないことだったろう。

ゆーみんぐから聞く限りの長島さんは、無理して他人に合わせたり自分を殺してまで多数派に迎合するような人物ではないように思えたから。

それに仕事をしに来ているんだから、誰と仲良くしなくてもいい。

だが、そんなカレジョもやはり1ヶ月とは保たずに辞めてしまった。

それだけ頭に来ることが起きて、我慢出来なくなったのである。
　　　　　　　　　(続く)

2度もあったよ、「最上段と最下段が同じ名前」!!

最近なかったから嬉しかった。何かいいことあるといいな〜[:i:%F9%9B:るんるん:]

外は春も近いというのにどんよりで、車のタイヤが水を蹴立てて走る音が聞こえる。雨か?

この時期は上に着てくもので迷うよねー。

そこの部署で働き始めた長島さんは、業務自体は事前に聞いていたほどキツくもなく何とかやっていけそうだと思いつつも、部署全体に流れている不自然な"仲良しムード"に異和感と反感を覚えずにはいられなかった。

大体そこの部署のオペレエタアたちは、全員が全員ではないと思うのだが、まずブース外(廊下やロッカー、休憩室、トイレ、エレベーター)でやたらとうるさい。

よほど仕事がハードでブースから出ると解放感を覚えるのか、それにしたって耳障りなほどうるさい。

ただでさえ"みんな仲良く"連れ立っているのでやかましいのに。

休憩室にいても廊下を甲高い声ではしゃぎながら通り過ぎる奴らの喧騒が聞こえるし、離れたところにある喫煙者用休憩室での話し声まで時折聞こえるくらいだ。

何であんなデカい声で喋るんだろうと既存の部署のオペレエタアたちは皆不快に思っているようだ。→既存部署にもうるさいのはいるが(苦笑)。

デカい休憩室や喫煙者用休憩室を利用している人たちからの話だと、
「とにかくベチャクチャうるっさい」
「はたで聞いていて不愉快になるような話題も多い」
「周りに自分らしかいないみたいに振る舞っているのがとにかくエラそ気でムカつく」
との事で、つくづく俺は自分の縄張りである小休憩室を占領出来てよかったと思うのだった。

一番上がああだからって何も自分らまで染まらなくたっていいのに、とにかくひたすらそこのオペレエタアは傍若無人でデリカシーに欠ける奴が多い。

先日夜の10分休憩に入っていたときの話。

トイレには個室が4つあるのだが、人がいない時間帯を見計らっていつも休憩に入る俺は大体19時半過ぎに軽くメイク直しに行く。

人前で鏡を見たり洗面台のとこでツールをひろげてメイク直しするのは嫌いだから、個室(結構広くてものを置くところもあるので)に入ってするのだが、ドヤドヤと複数の人間が入って来る気配がしてうるっせぇなと思った。

気配で4つ満室になったのが判った。

そしたら誰かの声が、
「○○ちゃんいる〜?!」

で、その○○ちゃん、デカい声で恐らく用を足しながら、音姫の水音すらかき消すよな声で、
「うん、入ってる〜!!」

先に声をかけた女の声がまた響く。
「あ〜ん!!どこも空いてない〜!!オ○ッコ漏れちゃう〜!!」

・・・これってどうですかね、皆さん。

また別の日なんか、やっぱり奴らの退社時間にぶつかってしまったらしく運悪くもまたドヤドヤと入って来られてしまったのだが、個室から出た俺がビックリしたのは、洗面台によりかかって『Pocky』食ってた女がいたこと!!

で、別の個室から出てきた子に「食べる?」とフツーにススメていたことである。

『熱きレディースルーム』なんて曲(KISS)があったけど、トイレで声高に、ましてや個室に入りながら喋ったりモノ食ったりなんて、正直イカレてるとしか思えない。

こういう奴らと仕事してるなんて、長島さんもかなりストレスを溜めてるんだろうな・・・と俺は思わずにいられなかった。
　　　　　　　　　(続く)