ランチの途中でさらに別のお友達が1人また1人と加わり、お店を出る頃には全部で7人になっていた。

まさに東京、愛知、大阪、富山、福井、京都からそれぞれ1人ずつドラゴンゲートを観に札幌に集結したのである。

考えてみたら凄いことだった。

それまではSNSサイト上で名前だけしか知らなかった人たちとお友達になり、何のぎこちなさも感じることなく楽しく過ごせたのは、皆凄く気さくで親切な人ばかりだったからだろう。

店を出た後、女の子たちは『LUSH』に行き、1人だけ男性のOさんは用事があって一足先に会場へ向かったので、俺は姫様が好きな選手のために花束を購入したいと仰るので駅構内のフラワーショップにお連れすることになった。

このひとときだけが、俺が姫様と2人きりで歩き、お話を出来た貴重な時間となった。

ステラプレイスのフラワーショップもたくさんの花を置いていたが、最近リニューアルされたばかりのパセオ内にオープンしたフラワーショップの方がセンスがよいアレンジメントを陳列しており、花にお詳しい姫様の審美眼にかなう品揃えであるらしいので、後に向かったパセオの方で選ぶことになった。

俺は花のことなどまるで知らず、名前も解らない不粋な男オンナなので、何となく色と形と組み合わせだけでセンスが良いか悪いか判断するだけであった。

だから、店員さんと一緒に花を選んでいらっしゃる姫様を、店の外からそっと見守るだけだった。

時間などまるで気にならなかった。好きな選手のために楽しそうに花を選んでいらっしゃる姫様は胸がずきりとするほど可愛らしくて、見ているだけで誇らしいような、幸せな気分になったからだ。

数々の花の中で、優雅なしぐさで1つ1つ覗き込んでは時折にこっと俺の方を見て微笑む彼女は、まるで映画のヒロインのようだった。

夢のようだ・・・と思った。こんな素敵な人がいるなんて・・・その人をたった何十分かの間だけとはいえ、抜け駆け(笑)して独り占め出来たのだから。

フラワーショップにいらっしゃる姫様をずっと見つめていたかった。あのときの姫様を一目見たら大抵の男性は恋に落ちるのではないかと思った。

出来上がった花束はシックでとても美しいものとなった。

嬉しそうにそれを手にする彼女とテイセンホールまでの道のりを歩きながら、俺はパセオからテイセンまではどんなにゆっくり歩いてもたったの5分であることが残念でならなかった。

ぜひその美しい花束と一緒に姫様のお写真を撮らせていただきたく、俺はテイセンのボーリング場の壁をバックに撮影をお願いした。

やはり美女と花束の組み合わせは鉄板だなあ!!と感動した。

姫様は滅多なことではお顔は出さない方なので公開はしないが、本当は自慢したくてしたくてたまらない(笑)。

だが、グッと我慢の俺であった。

続く。
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今日は15時からの勤務で、さっきこれから部屋を出ようというときになって珍しく携帯電話が鳴ったから、出たら会社で、
「申し訳ない・・・!!急で悪いんだけど、今日は夜勤で出てもらえませんか・・・?!」
とのこと。

昼間の会社の人口密度がイヤでたまらない俺にとっては毎日夜勤でもいいくらいなので、即OK。

もんのすげー感謝されて、勿論明日も夜勤になった。

だから今週はめでたく夜勤5連勤になった訳である。るるる♪

実は最近夜勤専門勤務希望の社員が2人入ったらしく、そのせいで俺の夜勤が減らされたんではないかと静かに奴らを呪って(笑)いたのだが、どうもそのうち1人が勤まらないらしい。

だ・か・ら、俺を月半分夜勤で出してくれていさえすればいいんだっつーに。

夜勤常勤社員のいわさんも、
「今は2人体制だから、新人との夜勤はちょっとコワイんだよなあ・・・」
といつも言ってるし。

先週も急遽夜勤になった日が1日あったのだが、その晩一緒だった奴がどうも「やっぱり夜勤はイヤだ」とかぬかしてゴネてるらしい。

物凄く声のでっかい奴で、夜勤なのに耳栓が必要なんて・・・とウンザリしたのを覚えている。

加えてすぐに苛立ちを声に出すような応対をしているので、聞いててはらはらするから凄くイヤだった。

今にクレームになっても知らないぞ・・・と思っていたら、やっぱりなったらしい。

俺に電話してきたSVがおととい奴と一緒に夜勤だったらしく、奴の応対が大クレームになってしまい、「誰か別の奴を出せ!!」となって仕方なく自分が上席対応して何とかおさめたのだが、40分以上もその客さんにはグダグダ文句を言われてどっさり疲れたとのこと。

「詳しいことは後で話すけど・・・本当にありがとうね・・・!!今夜22時に待ってますから!!」
と電話は切れた。

そのクレームの直後から奴は、
「夜間のお客様はクセのある方ばかりだからストレスが凄くて、自分にはとても勤まらない」
などとずっとボヤいており、これからの勤務を日勤に替えて欲しいとぬかしていたのだそうだ。

辞めればいいのに(笑)!!

夜間でなくたってクセのある客さんはたくさんいるんだよ!!甘えたこと、言ってるんじゃないよ!!

日勤に総取っ替えと言わずにさ、辞めりゃいいんだよ、辞めりゃ(笑)!!

SVはそれはちょっと今からは無理だと言ったら、さっき奴から電話で、
「体調が悪いから休ませてくれ」
と言ってきたらしい。

そんな訳で、20時くらいまで眠っていられることになった。

メイクしたまま眠るの、気が進まないけど。

あーあ・・・明日の9時まで塗りっ放しかー・・・明け方辺りから妖怪になるな(笑)。
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10日の日は昼過ぎから、姫様と元マイスポのカワイコちゃんの別サイトでのお友達も含めて待ち合わせをしてランチの約束だった。

俺は前の晩もいつも通り25時まで仕事だったのだが、興奮の余り眠れずに風邪薬を飲んで無理やり睡魔を誘って寝ついた。

大した時間眠っていなくともギンギンになって目が覚めた。どんだけ気合いが入っていたんだ、というね(笑)。

元マイスポのカワイコちゃんは狸小路で迷っているらしく、メールであれこれ来方を説明しながら、約束の時間に札幌駅の改札で待った。

一目で「そのひとだ」と俺には判った。

遠目から見てもキラキラとした、まるで「香気」とでもいうようなものが立ちのぼっているのが判ったのだ。

多分、あれが「美女オーラ」と呼ばれるものなのだろう。

だから、迷わずに駈け寄って行ってご挨拶した。

別のお友達も一緒だった為出来るだけ冷静には振る舞ったが、俺はもう感動の余りどうにかなりそうであった。

(な・・・何て美しい人なんだ・・・!!)

思いつく限りの言葉でその美しさを讚美しまくりたい欲求に駆られたのだが、他の方もいる手前なのでぐっとこらえた。

濃く長いまつ毛に縁取られた黒曜石のような瞳に、長くてさらさらの緑の黒髪、予想外に小柄な黒づくめの姿を間近で見て、俺は雷に撃たれたかのような衝撃(撃たれたことないクセに)を受けたのだった。

お連れのお友達を紹介していただき(名前だけはすでに知っていた)、その直後にカワイコちゃんが来たので、まずは4人でお店を物色。

そのときは土地勘のある俺が先に立って歩いていたのだが、本当はとうとうご対面出来た姫様を、こんなこと書くの失礼かもだけど・・・もっと見つめていたかった。

でも、お店が取り敢えず決まって、席が空くのを皆で店頭のベンチに座って待っている間、早速お側近くでお話出来る光栄に預かったのだが、表情から物言いからしぐさから何まで品のよい、女性らしいお方だなぁ・・・と、うっとり。

お店に入ってからも俺は彼女の一挙一投足に見惚れっ放しであった。 やはり美女にはお店の人の対応も心なしか丁寧だった気がする(笑)。

最初の何十分かはもう、この2年半もの間憧れの存在であった姫様が実在するのだ、目の前でキーマカレーを召し上がっていらっしゃるのだ・・・という感動と興奮とで胸がいっぱいで、自分の頼んだカニクリームコロッケの味も、何を話したのかも正直、よく覚えていない(笑)。

続く。
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