しかし、スーザンは辛抱強くディスプレイしてあげても、悪魔の笑みを浮かべて手でなぎ払ってぶち壊す(笑)。
破壊することが楽しい年頃なのか。
だから、小さな付属品がすぐに他のと混じってしまい、探すのが一苦労になる。
あまりにも小さいし、色々な種類があるから、失くしたことにすら気づいていないものもきっとあるに違いない。
一番いいのは箱を破棄せずに取っておいて、遊び終わったらいちいち箱に戻して保管することなのだが、そんなマメなこと、うちの実家のメンバーは誰もしない。
スーザンはわざとか知らないが、俺が電話台にセットした電話を取り上げて、何故か物干し竿にコードを引っ掛けてディスプレイし始めた。
テーブルの上にトイレの便座を乗せ、その上に食器シリーズのお盆を乗せたりと、まるで趣旨の伝わらないディスプレイを始めたのだが、俺も一緒になって他の小さな付属品をそ〜っと1つずつ積んでみせると嬉しそうに崩れるまで積み始めた。
崩れるまでのドキドキが楽しいらしいが、崩れる瞬間もそれ以上に楽しそうだった気がする。
俺はどさくさに紛れてシルバニアの人形の首に電話のコードを巻きつけて転がし、
「あっ・・・!!大変だ・・・!!」
と指差して見せたら、
「ロクでもないことばっかり教えるんじゃないの!!」
と後ろからお母んに怒鳴られ、背中に猛烈なチョップが。
殺されそうだったので、慌ててコードを外して元通りに台に電話を戻し、これも今回買ってあげた掃除機でお掃除をさせることにした。
ホースにとりつけるノズルがもう1種類入っていて、床用ワックスや洗剤、バケツ、ゴミバケツなんかも入っていました。