3度目に見た夢がまた,リアル極まりないのだった。

何とか幾多の苦難を乗り越えて会社にたどり着いた俺だったが,今度はビルの裏口で立ち往生する羽目に。

俺の勤める会社が入居するビルは正面エントランスは21時,非常口は22時に施錠されるので,裏口からセキュリティナンバーを入力しての入館となる。

そのセキュリティナンバーというのは何ヵ月かに1度,変えられる。

夜間勤務者はセキュリティナンバーを持って出入りしなくてはならないのだが,変わるなら変わるからと,上が前もってきちんと教えてくれない。

大抵が,出勤していつものセキュリティナンバーを入力したらエラーが出て,「もしや変わったのかな」と思い外から総務に電話したら案の定変わってた…というパターン。

しかも,総務に電話してもすぐに教えてはくれない。

本人確認のため勤務している部署に転送するので直属の上司に尋くように…と言われるのだ。

すぐにつながって教えてもらえるのならよいのだが,上席が全員対応中だったり電話中だったりすると転送もしてもらえない。

つながるまでひたすら待たされることになるが,大抵裏口から退社する社員が誰かしら出て来るので,その人が開けてくれたドアから入ることが出来る。

夢の中では運悪くセキュリティナンバーも変えられたばかりでエラーが出,総務に電話してブースに転送してもらうも「電話中でつながらないですねえ」と言われるのだった。

「私,ただでさえ遅刻していて始業時間に大幅に遅れてるんです…開けに来てもらえませんでしょうか?」

イライラしながら頼んでも,総務は,
「今私一人なのでオフィスを空けられない」
とか何とか言っている。

誰か退社する人が出て来てくれないかと待っているも,こういうときに限って誰も出て来ない。

総務が転送する電話の保留音の間抜けな調べにキレそうになっているところで,目が覚めた。

目が覚めた瞬間,セットしていたケンケンのアラームが鳴った。

夢か…とホッとしたがとにかく,ひたすら思い通りに行かない夢でどっさり疲れた。

風呂に入ってリラックスして寝ついたハズなのに…何でまたあんなイライラする夢を見たものか。

夜半過ぎから,いつになくたくさん食べたからかもしれない…ということで納得した。

そうだ。俺はお腹いっぱいだったり食べ過ぎた状態で眠ると怖い夢を見ることが多いのだった。

ぐったりしながら,嫌々起きてコーヒーを煎れて身支度した。

メイクは勿論,ちゃんと上手く行ったが,おめざのスイーツすら喉を通らず全く食欲がなかったことは言うまでもない。

本当に,昨日は出勤前から夢のせいで屍となった。

どっさり疲れた。
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昨日からしばらく23時出勤なものだから,休み明けということもあってかなりのんびり眠ったのだが。

目を休めるためということもあって,そんなに眠くはなくても時間ギリギリまで布団に潜り込んでいようと決めていた。

無理矢理眠ったせいか,途中2度も目が覚めた。

最終的に起床したのが20時過ぎだったのだが,全部で3回の目覚めが3回とも同じ夢でうなされてのものだった。

3回とも遅刻する夢…!!

21時から仕事だというのに,会社から電話で起こされて時計を見たら21時半。

ドゥせもう皆勤賞はもらえないことが確定なので,メイクだけはちゃんとして行こう…と思って鏡に向かう俺。

なのに,リキッドアイライナーは意地でもきれいに引けないわ,マスカラ液が上瞼についてそっと綿棒でこすってるのにどんどん広がって汚くなりベースメイクをやり直さざるを得なくなるわ,BBクリームを黒いパンツの上にこぼしてしまって着替えなくてはならないわ,部屋を出る前に装用しようと思ったらコンタクトレンズを落とすわ…

とにかく支度に倍以上の時間がかかってイライラしている夢。

メイクが思い通りに行かないことなんて滅多にないのに,なぜか夢の中ではひたすら上手くゆかない(笑)。

発狂したところで目が覚めた。

あー,夢で良かった…とホッとして二度寝に突入。

今度は会社までの道のりで思うように行かない夢。

部屋を出て何番目かの信号で「工事中だから迂回して下さい」と言われ渋々回り道するのだが,どんどん会社とは反対方向に行かされてしまう。

よく知ってる近所の道のハズなのに,気がついたら何だか見慣れない場所を歩いていて,どこまで行ったら会社にたどり着くいつもの道に戻れるのだろう…と不安になってタクシーを拾おうとするのだがタクシーも通らず,通ってもすでに乗車している。

どんどん時間だけが過ぎてゆき,始業時間から2時間以上経っていることが判り,俺は焦り始める…

ここでまた,目が覚めた。

2回とも本当にありそうであんまり嫌な夢だったので,1時間ほど天井を見上げながらぼーっとしていたが,今思えばあのとき起きてコーヒーでも飲んでしゃきっとしていたら良かったのかもしれない。

なのに,それからもまだ1時間横になっていられる…と思って,よせばいいのに俺はまた目を閉じたのだった…

(続く)
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