今日は10時からリョウたん(仮名)とOJT。
同日入社の中では俺的に一番カワイイ子で、頭がよくて仕事が出来そうに思える。
う〜〜〜ん・・・でもカツブシを除けばみんな優秀じゃないかなあ。
カツブシはいくら研修をやっても受電には至らず(苦笑)、「100%とはいえませんが一通り業務内容については覚えてもらったと思うので」と愛想を尽かされ、本来の配属先のシステム課に今日から行かされた。
多分、カツブシもホッとしただろう。
だから後は男オンナの俺と20代前半のヤング軍団3人、そして30代のセクシー系ねいちゃんの計5人で順番に受電をすることに。
12時まではリョウたんと俺だけだったのだが、今日の講師は雄大な体格の光浦似のオバチャン。
このオバチャンがまた物言いが烈しく、シンプルなことも口数多くマシンガンの如く説明するから混乱しないように己をコントロールするのが大変だった。
あれこれイッキにまくしたてられたとて容量が限られてる俺の頭に入る訳なかろう・・・というような感じのお方で、リョウたんはまだ社会経験が浅いためすっかりこのオバチャンにビビッてしまっていた。
何とログインして業務に必要な画面を立ち上げる段階で1時間もかかってしまった。
ちゃんとパスワードが登録されていなかった為にスムーズにいかなかったせいもあったが、ただ「何と入力したらいいのか」だけ教えてくれたらいいのに、「これを間違って入力したらどんなに大変なことになるか」という怒濤のようにヒステリックな説明が続き、俺は微笑はしていたが内心かなりウンザリしていた。
美人で烈しい女性の機嫌を取るのは大得意なんだけどな(笑)・・・
12時にセクシー系のヒロたんと「間違いメイク」のミオちゎんが来るまでの1時間、俺はリョウたんと代わりばんこに光浦についてもらって受電をした。
最初だけなかなか緊張したが、検索に時間がかかってお客様をお待たせしそうになったり、研修では習わないイレギュラーな案件は、光浦がモニタリングをしつつ別のパソコンで代わりにサッと検索してくれ、そばで自分の言うとおりに案内するように、と言うべき言葉を言ってくれるので、俺はコールセンターはもう4軒目だからこんなもんだと解っているし最初から完璧になんぞ出来る訳はないから、2回目からは結構リラックスして挑んだ。
それに、段々画面操作にも慣れて来ているのが自分でも分かる。
だから、次々に取らなくては慣れないし覚えないと思い、どんどんやらせてもらった。
リョウたんも光浦のヒステリックな指導にイラ立ちながらも落ち着いて通話していた。
12時からはヒロたんとミオちゎんが来て4人で代わりばんこになったが、13時からリョウたんと俺は休憩に行くことになった。
リョウたんがすっかり屍状態になっているので可哀想に・・・と思ったが、独りになりたい俺はわざと何も言わずに階段のある非常口へと姿を消したのだった。