今年もおもしろいTOYOTAクラブワールドカップ。
特にアフリカ代表のマゼンベがおもしろい。
昨年は1勝もできず「ビリから2番」。
当時敗因としてあげられたのが「守備意識の希薄さ」だったようです。
DFの選手たちの位置が
守備に力を出せるような位置にあるとはいえないような位置にあって、
「イケイケ」で攻め倒すやり方がうまくいかなくなったというんです。
しかし、今年は違います。
1−0でも勝てるようになったくらい守れるようになったんです。
イケイケではなくてもしっかり攻めておきながら、
守らないといけないときにはしっかり守れていると評価されています。
南米代表のインテルナシオナルに22本もシュートを浴びせられても
1点も与えなかったのもうなずけます。

とりわけGKのキディアバはすごい!
「サッカーができる幸せを噛みしめるためのダンス」が注目されるきらいもありますが、
動態視力というかボールが動く空気を察知する能力がすごいです。
ボール1個分内側に流れたら・・・というシュートでも涼しい顔で見送ってみたり、
高名なGKでもはじき出すので精一杯だろうというシュートを
ものの見事にしっかりとつかんでしまうんです。
テレビ中継で解説をしていた都並敏史さんか「CGみたい!」と言うくらいでしたからね。

応援団もみていて面白い。
「サポーター」というよりも「応援団」というフレーズがしっくりくる気がします。
高校サッカーで応援のためにブラスバンドを動員する学校を時々見かけますが、
マゼンベはちょっと様子が違うようです。
高校サッカーの場合は
いくつかのレパートリーを状況に応じて使い分けているんですが、
マゼンベは45分ほぼ演奏しっ放し。
ただ、レパートリーをガチャガチャ入れ替えるのではなく、
雰囲気を感じ取ってテンポや音程を微妙に変えているような気がします。
そしてスタンド全体を盛り上げているようになっているみたいです。
「大会全体を盛り上げたい」ということで
マゼンベと関係のない試合にも駆けつけている心意気もいいですね。
そんなマゼンベがとうとう決勝進出
ヨーロッパと南米のチームしかこれまでもらえなかった
金メダルか銀メダルを18日の真夜中(日本時間)にもらうんです。
「サッカーができる幸せを噛みしめるダンス」もいいですが、
このメダルもサッカーができる幸せを噛みしめる証になるものです。
インテルナシオナル戦は不覚にも後半にはいる前に寝入ってしまいましたが、
決勝は何とかしてテレビの生中継で見てみたいです。

それでは、また次回です。
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