ザックジャパンのアジアカップの話は
来週あたりにしっかりしようと思います。

で、今回もまたロードレースの話。
都道府県対抗駅伝が2週続けて行われましたが、
引っかかることがあるんですよね。
誤解を恐れない言い方をするならば、
「この県って、本当に駅伝が強いんだっけ?」って思うような県が
毎年のように上位に食い込んでいるように見えるんです。
その成績というのは各県の陸協が
中学・高校・大学・地元企業と連携して、
まさに県の陸上業界一丸となって強化してきたことを示す
「努力の結晶」であると思うのですが、
それぞれのカテゴリーを切り取ってみたところで
「そのカテゴリーで強いチームはあったっけ?」と
思ってしまうんですよね。
逆にカテゴリーごとに強いチームがあっても、
県代表は大した事ないってところもあると思います。
思うに、カテゴリーごとの実力と県代表の実力が
高いレベルでリンクしているところは
男女とも京都・兵庫くらいじゃないでしょうか?
地域の努力の結晶を示す場というのも必要かもしれませんが、
私は「本当に強いのは誰だ?」という疑問を解消する場も
駅伝には必要だと思うんです。

私がその舞台として考えているのは、
ラグビーの日本選手権のように
大学と実業団のトップチームが同じ土俵で戦う駅伝です。
場所にもこだわりたいところです。
そう、東京マラソンのコースを使えばいいだろうと思います。
新宿の都庁前から男子が6区間、女子が7区間、
有明のビッグサイトがゴールって感じでいかがでしょうか?
新宿から四谷まで一気に下っていく序盤、
あまりアップダウンが多くなくても
カーブが程良く入って戦略性に富んだ中盤、
そして終盤、特にアンカー区間は佃大橋を乗り越え、
そして一昔前でいうところのウォーターフロントへ。
海からの横風とライバルの追撃を振り切って勝利のテープを切るのは・・・。
想像するだけでわくわくしてしまいます。
一人で走り通すマラソンコースとしても
よく言えば走りがいのあるコースですが、
駅伝のコースとしてもかなり魅力的だと思います。
誰がどこを走るのか決める監督の手腕を試すのにも
うってつけのコースでしょう。

チームは実業団は男女とも全日本大会があるので
それぞれの入賞チーム8チームずつ、
大学は男子が伊勢の全日本、女子は仙台の
全日本の上位8チームというのがちょうどいいでしょう
(入賞ともいうべきシードは男女とも6位=のはず=までなんですが)。
男子の大学代表は
箱根の上位チームを選べばいいだろうと思うでしょうが、
箱根は基本的に関東の大学にしか出場資格がないので、
シード権を獲得できなくても各地の予選を勝ち抜けば出場できる
「選手権大会」の名前を持つ伊勢の上位チームのほうがいいでしょう
(出雲は全日本大会でも選手権でなく選抜大会の扱い)。

実現すれば、男子にしても女子にしても
日本屈指のチームが集まる駅伝にふさわしい、
おもしろい駅伝になることまちがいないでしょう。
早くみてみたいですね。

妄想にお付き合いいただき、ありがとうございます。
また次回です。
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まず、言っておきます。
今週はサッカーの話ではありません!

この時期、マラソンや駅伝が各地で盛んに行われていますが、
思うことがあるんです。
「遅刻する!」「終電合わない!」と
叫びながらダッシュできるような距離で争う大会があっていいよねって。
何キロも長々と走るジョギングやマラソンではなく、
ダッシュの大会です。

分かりやすくイメージするならば、
おしゃれなウェアを着てジョギングする
「美ジョガー」と呼ばれるクールなOLが
一定の距離を走るタイムではなく、

「全力坂」という深夜番組のように
坂道を全力でダッシュする若いモデルの女の子が
坂を上りきるタイムを競うんです。

もっと端的に言えば、「史上最大のかけっこ」です。
差し詰め種目の名前をつけるならば、
「ロードスプリント」っていう感じでしょうか?

具体的に私がイメージしているのはこんな感じです。
ウサイン・ボルトがマンチェスターかどこかの街角で
150mレースをやったときは
路上に陸上トラックを敷き詰めてレースをやったようですが、
それは使いません。
参加するランナー、いやスプリンターのみなさんには
マラソンなどのように
アスファルトの上をダッシュしてもらいます。

距離は100m、200m、400mの3通り。
そう、いわゆる陸上競技、英語でいうトラック&フィールドでいうところの短距離です。
400m直線がとれなくても結構。
むしろ、くねくねとしたカーブがあった方がロードレースらしいでしょう。
坂道があってももちろんOKです。

さて、レースはどう進めればいいでしょうか?
レースで使うのは道幅の8割程度。
まず、そこに公認トラックと同じ幅のレーンを作ります。
20人か30人は一度に走れるのではないでしょうか?
ロードスプリントで使う靴はスパイクレスのランニングシューズ。
スパイクの刃で路面を傷つけてしまったら
競技は2度とできなくなってしまいます。

スタートはスプリントと同じクラウチングスタート。
100m・200mの場合は前の組が全員が走りきるまで、
400mの場合は前の組が200mを通過するまではスタートできません。
ピストン式に続々とレースを進めていき、
参加者が全員走り終わったところで
上位20人か30人(すべてのレーンを埋めきる人数)に入った選手が
決勝レースに進出。
その決勝で優勝を争うというわけです。
市民マラソンのように性別だけではなく、年齢別で優勝を争うのもいいですよね。
一方に現役の運動会のヒーローがいれば、
もう一方には
昔の運動会のヒーローも奮闘している。
もちろん、世界と勝負するトップスプリンターも
未知の次元に勝負する。

スプリントこそスポーツの原点といっても過言ではありません。
そんなスプリントを広く一般の人たちが
体験する場所があってもいいと思うんですけど、いかがでしょうか?

長々となってしまいました。
また、次回です。
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今年の高校サッカーは最後まで面白かったですね。
細かい技術論はエルゴラッソやサカマガにお任せするとして、
FWがFWらしくゴールを決めれば、
GKが見事な身のこなしでシュートをセーブしてみせる。
シュートへとつないでいくボール回しも
みていて目が離せなくなっていました。

私は埼玉代表の西武台の試合をすべて会場でみましたが、
試合を重ねて成長していることが手に取るように感じられました。
初戦の序盤あたりはボールを持っていても、
もたもたしているうちに相手にカウンターなり速攻で
あっという間にピンチになってしまっていたのが、
試合を重ねていくと積極的に前へ前へと攻撃を進めていき
FWへつなげられるようになりました。
「3点取ってこその西武台」「1.5倍練習したことが強み」と
思いを一つにして戦った西武台のサッカーは
心から「またみたい!」と思うようなサッカーでした。
西武台のおかげで、この正月は寝正月でなくても
十分楽しめた正月だったかもしれません。

西武台は準々決勝でPK負けしてしまいましたが、
準決勝も決勝も見応えありました。
なかでも滝川第二と久御山の決勝はすごかったですね。
守りの網をかいくぐる早さとうまさ、
そしてゴールを決めきる強さを見事に兼ね備えた滝二の5得点は
優勝にふさわしいものだと思いますが、
大量失点を喫しても笑顔絶やさずあきらめずに攻撃を続けた
久御山もすばらしいと思いました。
「君は君らしく」という合い言葉の元、バルサ流の人もボールも回るサッカーを
「久御山らしく」貫いたんですから。
「ファイティングポーズを崩さずに戦い続けた」というと
悲壮感が漂うものですが、
笑顔を絶やさずにいた久御山だって
ファイティングポーズをとり続けていたんですよね。

PK戦に入るときの「民族大移動」はある意味感動を覚えました。
埼玉スタジアム2○○2のように
ゴール裏のスタンドを開放していないスタジアムではみられないのですが、
双方同点でPK戦に入るときに
PK戦をやるゴール裏にいたるところからお客さんが集まるんです!
選手がどちらのゴールまわりに移動するところを見て移動が始まり、
第四の審判がいるところのそばにある据え付け型のテレビカメラを
ケーブル裁きながら2ー3人がかりで急いで移動させると
その様子を見てまたお客さんが走る走る。
そうしているうちに80分間のゲームとは違う緊張と興奮に
スタジアムが包まれていくんです。
ナビスコカップや天皇杯では見られない光景を見ていると
新鮮な気持ちになってしまいます。

1月12日発行号のエルゴラッソに掲載されている
とうごくりえ先生の連載マンガ「蹴球風見鶏」にも
高校サッカーのネタがあります。
よろしかったらご覧ください。

では、また次回です。
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

今年も正月はサッカーに明け暮れました。
今週は天皇杯の話を。
元日の天皇杯決勝は
鹿島アントラーズが清水エスパルスを2−1で破って優勝しましたが、
アントラーズはすごいですね。
タイトルがかかったときの勝負強さというのは驚きです。
「持っている」なんて一言では収められませんね。
しかし、そんなアントラーズについて仲間からこんな話を聞きました。
天皇杯決勝の前に行われたのが全日本女子選手権の決勝。
アイナック神戸レオネッサが
浦和レッズレディースをPK戦の末に破って初優勝を果たしたのですが、
このPK戦に入るところでの出来事です。
会場にいた彼が言うには、こんなふうだったようです。
ゴール裏に天皇杯決勝を待っていたアントラーズのサポーターが
アイナックのサポーターが陣取っていたところに入り、
エスパルスのサポーターがレッズのサポーターがいるところに入りました。
そうしたらどうでしょう。
一部のアントラーズサポーターが
アイナックサポーターと一緒になって大声をあげ、
レッズレディースが負けたときには大喜びをしていたというんです。
女子チームとはいえ、
「レッズが負けた」ことには変わりないんだから喜んでいいんじゃないか
とアントラーズサポーターが言うかもしれませんが、
話を聞いたときには言葉を失ってしまいました。

この話、どう思われますか?

来週は高校サッカーの話を。
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