なでしこジャパンが、意外にも、初のアジアチャンピオンになりました! 中国と北朝鮮のはざまでベスト4の壁を破れないでいるうちにオーストラリアにも優勝では先を越され…そんな中で25日の決勝でオーストラリアに1-0で下し、ついに初優勝とあいなったわけです。

私、今回のアジアカップはなでしこにとって厳しい戦いになりそうだと思っていました。韓国やオーストラリアも同じ事情を抱えてはいたようですが、海外組の召集を思うようにできないと厳しいって思いました。個人的に言わせてもらえば、佐々木監督には男子代表のザッケローニ監督以上に固定メンバーにこだわっているような印象があったので、海外組が抜けた穴をうまく埋められるかどうか気になっていました。そんな中で開幕してみたらオーストラリアに2点ビハインドを強いられる厳しい試合にいきなりぶち当たりました。「ザック以上のツケを払わされそう…」なんて、つぶやいてしまいます。しかし、なでしこって、これで終わらなかったんです。

予選ラウンドの残り2試合は新戦力の大売出し! そういってしまいたいくらい、新戦力が躍動しましたね。MVPになった宮間選手らがあらゆる方法で経験の浅い選手たちとコミュニケーションをとるようになって、アジアカップ仕様のなでしこジャパンが見る見るうちに出来上がりました。そうしたらどうでしょう? 最後まであきらめずに粘り強く戦うなでしこらしさを取り戻したではないですか! 選手たちの中だけで一致団結できてしまうメンタリティってどこから作られるのか、ただただ驚きです。いやいや、優勝したおかげで、なでしこに対して厳しいことを書かないで済んでほっとしました。

ザックジャパンの面々はこのことを知ってどう思うでしょう? インスパイアされるところがあるかどうかわかりませんが、ブラジルで何かしらの答えを導いてくれるはずです。

それでは、また次回です。
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大相撲夏場所の中日(18日)で、新横綱の鶴竜が注文相撲で未勝利の平幕に勝ったところでブーイングが沸いたとか。

大相撲というのは、特に横綱の相撲というのは勝ち負けと同じくらいにどういう風に勝ったのかという内容のよさを求めることがありますが、ブーイングという形で直接的に内容の悪さを糾弾されるとは…。驚きました。
一方、サッカー。「内容はどうでもいい! ゴールきめさえすればいい!」と漏らすようなストライカーに共感するファンは少なくありません。「泥臭くせめてゴールを決めればいい」なんて言うファンもいます。

まぁ、競技の性質の違いがありますが、泥臭く勝利にこだわるばかりに消極的な相撲を取る力士と代表入りなどアピールするために内容がいいゴールにこだわってミスを犯してチームをピンチに追い込むサッカー選手と、正反対にありそうな位置にいる人たちが同じくらいに見る人の怒りをもらうというのも興味深いものかなって思います。

ファンは強さを求める。これはどの競技でもいえることですが、その強さをどういう形で表現するのかで競技の魅力というものがまた見えるともいえるのではないでしょうか?

今回は簡単ではありますが、ここまで。それでは、また次回です。
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いろいろ忙しくしていて、更新が遅くなりました。申し訳ありません。

12日にFIFAワールドカップの日本代表メンバーが発表されました。23人の顔ぶれを見ていると、これまでと比べてサプライズ感が薄いような気がするのは私だけでしょうか? MFを細貝選手でなくて青山選手にしたところは意外な感じがしましたが、想定内って感じもする。最大のサプライズといわれた大久保選手の選出もまた想定内って感じなんですよね。これがもし、伊野波選手でなくて闘莉王選手だったり、大久保選手でなくて川又選手か豊田選手だったら…そちらのほうがサプライズ感が強い人選になっていたような気がするんですよね。

ザッケローニ監督は発表会見の冒頭で「2011年アジアカップの代表をベースにした」とはっきりいっていたんですよね。それでもしかしたら、サプライズ感が薄くなってしまったのかもしれません。4年かけてチームを熟成させるためにはこういうベースとなるような人を決めておくのは賢い方法かもしれません。ただ、それにこだわりすぎるとザックさんは「融通利かない石頭」といわれかねません。現に、なでしこの佐々木規夫さんはアジアカップ初戦のオーストラリア戦で苦戦していたのを見ていると「…石頭」になりかけていると不安になってしまいました。

前にもここで書いたかもしれませんが、48グループの選抜総選挙のように代表メンバーを何百万人ものファンが決めてみても、ザックさんの主義との食い違いが大きければチーム力は低下する可能性が高くなります。「なぜ(原口)元気を…」「なぜ豊田を…」と嘆いている人の中には、総選挙をしてくれれば23人のラインに入れたと信じてやまない人もいるかもしれません。でも、ここはザックさんが選んだ23人に託しましょう。日本サッカーのこれからを。

最後にエルゴラッソ14日発売号のマンガにあったフレーズを
「みんな、日本サッカーの子やもんね」。

それでは、また次回です。
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UEFAチャンピオンズリーグは史上初のダービーマッチでの優勝戦になったそうです。レアル対アトレチコのマドリードダービーです。同じ国同士のチームが決勝を戦うケースは過去に何度かありましたが、ヨーロッパはおろか、世界が注目するヨーロッパのクラブナンバー1を決める戦いが同じ地域のチームの対戦というのは、スペイン以外の国の人々はどんな気持ちで見ているんでしょうか?

野球でいえば、MLBのワールドシリーズがヤンキースとメッツのサブウェイシリーズ(ニューヨークダービー)になるようなものですが、盛り上がるかどうかは内容次第という感じですよね。ニューヨークだからそうなんでしょうか? カブスとホワイトソックスのウィンディシティクラシック(シカゴダービー)なら、ドジャースとエンゼルス(LAダービー)、ジャイアンツとアスレチックス(サンフランシスコダービー)なら・・・場所でいろいろリアクションが変わるような気がします。

再びサッカーの話。ダービーマッチというのは、町を二分するような戦いというイメージだといいます。それでも、世界的な注目度を得られる不思議な存在感があります。ACミランとインテルのミラノダービーなんかがそうですよね。そういう雰囲気を持った戦いならば、チャンピオンズリーグでのダービーでもありかもしれませんね。そういわせ湿る試合を期待しましょう。

それでは、また次回です。

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