ザックジャパンはまだワールドカップ出場権を確保できていません。26日の試合でヨルダンに負けなければ世界で最も早くワールドカップブラジル大会への出場権を獲得できるという状況だったわけですが、やっぱり簡単にはいきませんね。テレビの中継で「これがワールドカップの最終予選なんですね」とコメントすることが多かったらしいですからね。

ザックジャパンになって公式戦で4敗目喫したということですが、そのうち3つが本田圭祐選手不在のときで、今回がその3つ目だったとか。ザックジャパンが本田頼りのチームだとは思わないですが、こんなこともあるんだなって感じです。その一方で「こんなこともあるんだ」と思えなかったことがレーザー光線。誰がやったのかはわかりませんが、GKの川島選手やPKをやる直前の遠藤選手に緑色の光が当てられていました。選手たちはあまり気にしていないようだし、目に違和感がという話も聞いていません。ただ、ワールドカップを目指す予選でこんなことが起こるとは驚きです。

ヨルダンでは「歴史的な瞬間を目撃しよう!」と大々的に日本戦をプロモーションしたそうです。そのおかげでスタジアムは満員。日本のサポーターのためにと空けた1200人分を除けば100%ヨルダンの応援というわけです。これだけでも充分ヨルダンにとっては追い風になったはずです。が、レーザー光線という水を差すようなものもあったのです。何でもいいから勝ちに貢献したいという思いがあったのかもしれません。でも、傷つけてまで…というのは理解できませんね。

何だかんだ言っても、ザックジャパンには早く当確ランプを灯してもらいたいものです。6月のオーストラリア戦に向けて全力を出してもらいましょう。

それでは、また次回です。
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ワールドベースボールクラシックが終わりました。ドミニカ共和国が1つも負けることなく完全優勝で初優勝を飾ったのですが、感じたのは勢いだけでも、実績だけでも世界大会って勝ち抜けないということ。

組み合わせと前評判から考えれば、ドミニカ共和国が優勝できる確率って、侍ジャパンとほぼ同じくらいだったかもしれません。なのに勝ち進めたのは何ででしょう? アメリカやベネズエラといった前評判の高いチームを超えていくことで、チームとして勝つための方向性を見出せたからかもしれませんね。全試合に登板したストッパーがいたりヤンキースで4番を打った選手がいたりするにしても、チームで何すべきかというのはチームでないとみいだせないものです。それができたからこそ、1つも負けずに優勝できたのでしょう。

そう考えると、侍ジャパンには確固たる方向性が見出せなかったかもしれません。スポーツ紙各紙では準決勝敗退の翌日、19日から検証企画が掲載されるようになりましたが、軸と思われているのは山本浩二監督以下指導陣がいざというところで決断がうまく出来なかったというところのようです。継投などの選手起用以前に、代表候補選出の時点で適材適所の人選が出来ていないという指摘もありました。現実としてそれが出来なかったかもしれませんが、精一杯のことはやっていけたと思います。検証が進むと「戦犯は誰だ?」(チームの信頼関係を損ないかねない単独行動をした東尾コーチが戦犯だという記事がもう出ているみたいですが)という話に及ぶでしょうが、更なる高みを目指すにすべきことが見えてくるはずです。リベンジの舞台は2015年に行われるといわれる「プレミア12」になりそうですが、そこでどんな侍ジャパンを見せるのかを楽しみにしていきましょう。

それでは、また次回です。

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WBCもACLも、わからないものがいろいろあります。額面どおりの強さを見せていたように思えるチームがあっという間に敗れてしまうんですからね。

WBCはキューバ。1次ラウンドで「やっぱりな」と思わせるようなパワーに機動力と守りの丁寧さが加わって更に強くなったという印象を持っていたのですが、2次ラウンドでは大躍進のオランダにころっと連敗して脱落してしまったんですよね。オランダの勢いがキューバの強さを越えたといえばそれまでですけど、「わからないな」って思いました。侍ジャパンの2次ラウンド台湾戦も9回2アウトの盗塁成功から一気に逆転に傾いた勢いも同じです。

ACLではタイのムアントンユナイテッド。ACLの優勝経験がある韓国の全北現代に2-2で引き分けた後に日本に乗り込んでこれまたACL優勝経験がある浦和レッズと戦うということでどこまで出来るんだろうかと思いきや、イエロー2枚で退場した選手がいたからかも知れませんが、試合終了間際に1点返すのがやっとで1-4の大敗。東南アジアのチームが寒い日本に乗り込んでは体がうまく動かないのかもしれませんが、自分のサッカーができないとこんなに簡単にやられてしまうのかという印象があります。

何はともあれ、自分らしさを発揮できることは簡単なようで難しいものなんですね。ましてや世界規模の勝負になるとなおさらに思えてきます。日本のチームがそんな中で精一杯のプレーを見せることを楽しみにしていきましょう。

それでは、また次回です。
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WBC・ワールドベースボールクラシックは7日からアメリカ本土での1次ラウンド、8日からは日本での2次ラウンドがそれぞれ始まります。準決勝に進出してアメリカに移動する関係で日本・台湾での1次・2次ラウンドが先に進んでいるようなんですが、この時間差って準決勝になって何かしらの形で影響がでないものか心配になってきました。

日本と台湾での1次ラウンド(アジアラウンド?)を振り返ってみると、額面どおりの力を発揮できたのは地の利を生かした台湾とキューバ、それ以上だったのはオランダ、侍ジャパンは残念ながら額面通りとは行かなかったような印象でした。
月並みですが、キューバは世界ランキング1位だし、国内のシーズンが終わった直後にWBCに流れ込んだし、と優位な条件が並んではいましたが、パワーと身体能力で押すキューバらしさに走塁や守りの細かさが加わったわけですから、侍ジャパン、中国、ブラジルに付け入る隙はなかったんでしょうね。それに比べて侍ジャパンは3連覇へのプレッシャーというものが思った以上に重くのしかかっているのか、冴えないところが多かったような気がします。点がなかなか思うように取れないし思うように抑えられないし…。また、ベンチワークを批判する論調もこれまで以上に大きくなっていますね。1次ラウンド初戦のブラジル戦で田中将大投手が2回でKOされたことを受けて、野村克也さんが「マー君が国際大会の開幕投手になったらああいう結果になると、オレは想像できた。オレだったらこんな厳しいところを任せなかった。山本浩二(監督)や東尾(修投手総合コーチ)はそれがわかっていなかったようだね」といったようなことを語り、首脳陣を見事なくらいにぶった切りました。これまでのWBCでは侍ジャパンにこの種の批判はなかったような気がしますが、何となく次への不安も感じます。

さて、8日からの2次ラウンドは前回から採用されたダブルエリミネーション方式で行われます。ということは、キューバともう一度あたる可能性もあります。いろいろ不安をあおる論調はあるかもしれませんが、それを黙らせる活躍をしてくれることもまた期待したいところです。3月20日は祝日。日本中が興奮するような昼間を迎えたいですよね。

それでは、また次回です。
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Jリーグに先駆け、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)が2月26日にスタートしました。日本からは4チームが参加しましたが、初戦で白星を挙げたのはアウェイで貴州人和(中国)に1-0で勝った柏レイソルのみ。ACL初参加のベガルタ仙台はホームでブリーダム(タイ)に終盤追いつかれ1-1のドロー、浦和レッズはアウェイで広州恒大(中国)に0-3と大敗、昨年のJ1優勝サンフレッチェ広島はホームでプニョドコル(ウズベキスタン)に0-2で敗れました。

2007年のACLは、優勝したレッズが飛び抜けているような印象がありました。何せ、1試合も負けずに優勝できたわけですからね。ただ、今回は他の国のクラブの実力がめきめきと伸びているという印象があります。相手もプロです。相応のお金をかけて戦力を充実させてJに追いつき追い越せで頑張っているからなんでしょうね。特にレッズに勝った広州恒大はヨーロッパで戦った選手を何人もつぎ込み、イタリア代表をワールドカップ優勝に導いたリッピさんを監督に迎えて、本気でACL制覇を目指そうとしているそうです。時代はやっぱり進んでいるわけです。

そんなことを思いながらワールドベースボールクラシック(WBC)のことを考えてみると、ここでもまた時代が進んでいっていることを実感します。本大会出場を目指す予選が初めて行われるようになり、ブラジルやスペインといった野球業界では「未知の国」といわれる国が本大会へ出場することになりました。こういった国がいろいろな手段で強化を図っていくと、ACLのように日本が韓国やキューバ、アメリカとともに飛びぬけた存在になれなくなるかもしれないんですよね。これは野球が世界へ浸透しているいい証拠だろうと前向きに考えています。

3月2日、JリーグとWBCが同時に開幕。どれをいつから見ようか…頭を悩ます日々がもうすぐやってきます。これはあくまで楽しみだって意味ですよ。

それでは、また次回です。

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