ラグビーワールドカップで日本が、こともあろうか優勝経験のある南アフリカに勝ち、本大会で24年ぶりのの白星を挙げたのが大きな話題になっています。レプリカユニフォームもかなり売れているとか。そんな中でも、ちょっと素直になれない人もいるそうです。

スポニチの競馬担当記者の岡本草太さんのコラムで呼んだのですが、ラグビーの場合、国籍を取得していなくても3年以上居住していればその国の代表選手になる資格を得られるそうなんです。それを知らない人からすれば、「なんで海外出身の人、カタカナ名前の人が何人も並んでいるの?」という疑問を抱くことが多いとか。サッカーだと、外国出身者が日本人と結婚して子どもをもうけたり、子どものころから長らく日本に住んでいたりするために日本国籍を取得する選手がたまにいます。そして、そういった人たちが代表の主力になることもあります。ファーストネームを無理やり漢字にあてはめた日本国籍名が話題になりますよね。ラグビーでもリーチ・マイケルキャプテンのように日本人(大学の同級生だとか)と結婚して日本国籍を取得した人もいます。ただ、サッカーなら外国出身者で日本国籍を取った代表選手は1世代に1人いるかどうかでそれが当然と考えると、ラグビー代表の外国出身者の多さに戸惑いを感じるのかもしれません。

ラグビーというのは移民のスポーツといわれることがあるそうです。国を転々とする人々の間で息づく環境を考えると、外国出身選手が代表になることもおかしいことではないかもしれません。でも、その国だからこそのいろいろな要素を身に着けているネイティブを優先させたほうがいいという考え方も理解できます。大相撲で外国出身者の所属を1部屋につき一人に限るなんてルールがありましたが、日本人的にはこういう縛りを求める考え方が普通で、ラグビー代表で外国出身者が多いのはどうなのって感覚になるのかなとも思います。

素直になれないのも分かります。でも、今はとにかく日本ラグビーがどこまで世界と渡り合えるのかを見守っていたいです。そして、どれだけ世論が一つになれるかにも注目したいです。

では、また次回です。
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「1つの国に2つのリーグ機構が存在するのは異常」と国際バスケットボール連盟から国際舞台からの締め出しを食らっていたバスケットボール日本代表。問題は男子のリーグに関してなのに直接的に関係がない女子代表はとんだトバッチリを受けた形になりました。しかし、日本リーグ(NBL)とbjリーグが来年秋に統合することで合意することができたため、締め出しは解除されました。そして、女子代表は本命視されていたアジア予選を制し、オリンピック出場を決めました。

さて、統合された男子リーグは3つのランクに分かれて行います。そしてリーグの名前はBリーグになります。白を基調にした専用ボールも新しく作られました。大げさな言い方をすれば、タスクフォースの代表からそのまま日本バスケ協会の会長になった川渕三郎さんが過去を断ち切って、これからだけを見据えていこうと、踏み出すためにこれらのことを考えたのかなと思います。

私は統合するのもいいと思いましたが、プロレスのように団体間の交流を継続的にしていくような緩やかな結びつきがあればいいだろうとも思いました。今回の問題の発端になったリーグの分裂は思うに、全日本プロレスとノア、新日本プロレスとUWFのように、不満分子が大元の団体から飛び出して起きたもので、その後、再統合といかなくても、団体対抗戦の実施や興行への選手の派遣など交流の可能性を見いだせました。なので、バスケもNBLとbjの対抗戦を年に何回かやったり、全日本選手権へのBJチームの参加が容易にできるように対応したり、そういう交流くらいでもいいだろうと思っていたんです。でも、統合という結論は悪いものではありません。どうなっていくのか、とにかく見守りたいです。

それでは、また次回です。
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まだ2年半以上時間がありますが、ワールドカップロシア大会に向けてのアジア2次予選が展開されています。ハリルホジッチ監督率いる日本代表は、3日のホームでのカンボジア戦では攻めあぐねたものの3-0で勝利。そして8日のアウェイ(会場は中立国のイラン・テヘラン)でのアフガニスタン戦は6-0で勝利し、グループ2位まで浮上と、まずまずの状況になっています。

勝ちさえすればいいとは限らず、内容の良さも求められるのは格上の宿命。3日のカンボジア戦では30本以上シュートを放っても3点しか奪えなかったことにメディアは不安視しましたし、ファンからも物足りなさを感じる意見が多かったようです。まぁ、大昔なら、格下相手でホームでのゲームだったら10点以上は当たり前で、釜本邦茂さんのようなエースストライカーならダブルハットトリック(6ゴール)を当たり前のように決めるというイメージがあったようで、日本なら今のメンバーでやってくれても不思議じゃないと思うのかもしれません。8日のアフガン戦で6ゴール決めていくらか不満が解消できたようですが、海外組依存にたいする不満がファン心理にはあるみたいです。

格下相手なら、ベストメンバーでないチーム構成であっても圧倒すべき、という考えがファン心理として支配的になっているんでしょうね。まだ2次予選、本当の本気を出すのは最終予選と考えるならば、違うワクワク感を期待するのがファンの思いなんでしょうか? 強さ以上の何かを常に求めているんでしょうね。まだワールドカップ予選は続きます。期待を絶やさず待ちましょう。

では、また次回です。
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8月29日からサッカーの第95回天皇杯が始まりました。今年は輪をかけて過酷なレギュレーションになりました。何せ、J2のチームでさえ1回戦スタートなんです。

ここ数年、1回戦は各県代表と大学やJFLの優秀チームが対戦して、2回戦にJ2、3回戦にJ1のチームがそれぞれ戦いをスタートさせるという流れが定着していました(J3のチームにはJ1・J2のチームのような予選免除の特権はありません)。しかし、今年はJ1のチームにスタート位置の段差をつけるようになったんです。J1に昇格したばかりで前の年の成績が悪かった2チームは1回戦スタートであるのに対して、ACLのベスト8に進むかナビスコカップの予選を突破してかつJ1ファーストステージで上位に入れば、一気にベスト16までジャンプアップできてしまうんです。J3はともかく、地域リーグや学生チームにとっては組み合わせのあやでいきなりプロのチームと対戦できるチャンスが生まれるようになるのはいいかもしれませんが、全国大会出場が決まった後わずか1週間で天皇杯が終わってしまう危険もまたあります。1回戦に勝てばプロのチームと対戦できるという形であればモチベーション的に前向きになると思います。ただ、いきなりプロとなんていうのはあこがれの存在に思い切りぶつかれる喜びがあるかもしれませんが、あっという間にプロとアマの差を見せつける結果になることだってあり得ます。

「天皇杯で優勝したいなら常に強くあれ」といいたいのかもしれません。高校野球よりも早く100年を迎えた天皇杯なら、その論理も通るでしょう。でも、天皇杯にでる喜びをかみしめるためのモチベーションも大事に考えてもいいかと思うのは私だけでしょうか?

では、また次回です。

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