ひとつ習慣といっても、有益なことだから続けるべきと考えられて続いていくものと、いいことではないけどやめると物事が円滑にはできないものあるようです。
プロ野球のありとあらゆる球団から習慣的に金銭のやりとりがあったことが発覚していますが、選手の多くは習慣的にやっていて悪いこととは思っていなかったようです。勝ち進めば声出し役の選手に「ご祝儀」としてお金が贈られたり、遅刻や練習でミスをした選手が「罰金」を払ってその貯金が選手会が自主的に行うイベントの費用や納会の費用の足し、はたまた福祉団体への寄付に宛てられたりしたというのが、八百長などの不正行為に対する誤解を招きかねないといわれることが問題になっているかに見えます。
でも、問題意識を持っていなかった選手としては、不正行為なんてあり得ないと思っていたから悪くない習慣と考えていたのではないかと思います。プロなんだから、決意の現れが何かしらの形で必要だということなんでしょうか? もしかしたら、部活の練習でミスをしたかしなかったかで缶ジュースや駄菓子をおごるような感覚の延長でやっていたのかなとも思います。いろいろと考えることはありますが、プロのアスリートって模範になる人であるべきだという考え方があります。そんなことをしなくたってしっかり仕事してほしいという感覚なのかもしれませんね。
サッカー、特にJリーグはtotoで多くの人のお金が動いています。ですから、お金のことには敏感になってしまうでしょう。プロ野球にもこの敏感な感覚を導入すべきとまでは思いませんが、どうして誤解を招く危険があるのか、どうすればクリーンな感覚を得られるのか、などを洗い直してから、問題意識を高めるようにしてほしいと思います。
では、また次回です。